goo blog サービス終了のお知らせ 

毎日がフィールドワーク

アメリカ東海岸在住。インドネシア人の相方と異文化な毎日。

6歳にはまだ早い?

2006-05-23 23:47:16 | 日本語
国際結婚をした方の中で気になるものの一つが子供の言語教育だと思います。
アメリカ人と結婚した友達の中には日本語を頑張って教えたいけど、なかなか難しいのよ...なんて言う子もいますが、実際日本に住んでいないで、日本語を子供に母語として学習させるのは結構大変だと思います。

私の日本語のクラスは一応高校生数人が趣味の程度でやっているのですが、文法も取り入れたり、漢字学習だったりと結構みな楽しんでやっています。文法事項は出来るんだけど、必死になって覚えようとしない(あくまでも趣味なので)って所が痛いですが、少しずつ学習しているし、日本語力も少しずつ伸びてるし、こんなペースでいいかななんて思っています。

そんな高校生クラスの他に今回は6歳の女の子も教えていました。特に生徒募集をしていたわけではないんですが、大学で日本語を教えている人伝いに私にお母さんからメールが来て「私の娘は日本人のクウォーターなんです。自分のルーツに興味があるし、日本語を習いたいんです」というんです。始めは戸惑いましたが、なんせ日本語のにの字も知らないっていうし。でもとりあえず興味があるって言うのを放っておくのもな...なんて思い、教える事に。

今学期のクラスが終わったから言いますが...次はもう教えませんよ。
一応日本人だから日本語話せるし...教えるのなんて...って思いますが、実際は教材を作ったり、その子の興味を探りながらの授業を考えるのに結構時間もかかるし楽ではないんです。
生徒にやる気があって、学習効果が見られれば、そんな苦労は買ってでもしろ!って感じですが、この6歳の女の子は一体誰が日本語をやりましょう、とそそのかしたのか、未だ謎です。
一応簡単な挨拶や、じゃんけんぽんゲームとか遊びを交えながら、ひらがなの書き取りも少しずつやったりしました。しかし宿題はいつも忘れてくるし(やってないと思う)、お母さんもいつも紙も鉛筆も持たせない...何考えてんだか。はじめの頃は「ノートとペンを持たせてください」って言いましたが、ペンを持ってくればインクが出ないものだったり、はっきり言って母親もやる気があるのかどうか。

6歳児にどこまで期待するかっていうのはまた別ですが、親も外国語を習わせたい理由が全く分からないんです。一週間に一回、宿題(書き取りやゲームなど)もやらないじゃ本当に来ても意味がないよ...って。お母さんも日本語さっぱり出来ませんし、お父さん方のお母さん(子供のおばあちゃん)が日本人らしいのですが、お父さんも日本語が話せない。
最初に書いたように、日本人のお母さんが子供に日本語を継承させようとするのも難しいのに、日本語を全く話さない両親...宿題をしない子供...いや、たった少しの課題も手伝わない親...無理です。

一度母親に「6歳じゃ外国語を始めるのは遅いかしら?この子日本語話せるようになるかしら?」と聞かれた事があります。
実際に6歳じゃ遅くありません。ただ問題なのは、家庭でどれだけ日本語環境を与えてあげられるかだと思います。それを週に1回のクラスのみ(家庭ではゼロ)じゃ、遅いとか早いの前に不可能ですよね。

結局毎週ベビーシッター的な時間で終わってしまうし、多分子供も日本語に興味があると思わされてるだけで実際ないんじゃないかな。
その非協力的な母親はメールで「次の学期はいつから?私たちはとても楽しんでるから、来学期も続けたいわ!」って言っていましたが、多分私がもう保たないので、ごめんなさい。

一応夏休みの課題というか、忘れないように習ったひらがなの書き取りプリントやゲームなどを送っておきましたが、それをやるかやらないかで、また次の学期の前に電話が来るか来ないかだと思います。

教える側も教えやすい生徒ばかりでないというところが大変な事の一つでしょうか。

復活

2006-04-09 08:57:03 | 日本語
日本語のクラスでよく「これはどういう意味ですか?」とか「歌の歌詞」とか質問が出ます。結構マニアックな曲を聞いている子がいるので、中には「どーして男なのに(あたし)って言うんですか?」とか「きりきり舞いって何ですか」とか、初級学習者なのに上級な質問が飛んでくる事も多々...
今日の日本語のクラスで、「リバース(rebirth)ってなんて訳すんですか?」という質問が出ました。その子は「なんかで見た漢字は(活)っていうのを使ってたけど...」と。そこで私は、「文脈によって色々な訳が出来るけど『復活』のことかな?」と答えました。そうしたら、その子は「そーそー!それそれ!これはリバースの訳でいいんでしょ?」と何度も聞いてくるので、どうしたのかなと思ったら、

「今度このタトゥーをしようと思って」

...え?た、タトゥー?

その後も何度確認してくる子に「待った!」をかけて、今度調べるから待っててと告げました。タトゥーにするのに適当に言って彫られた後で違いました、はシャレになりませんからね。

その子曰く、「あと3ヶ月で18歳だからタトゥーをするんだ~」と。アメリカ(州にもよるのかもしれませんが)では18歳以下がタトゥーを親の許可なくするのは禁止だそうです(もちろん隠れてやってしまう人もいるそうですが)。有名なところで言えば、お酒は21歳からだけど、18歳から自由な権限が広がるようです。
タトゥーなんてやめなよ~とクラスで言っていましたが、どうなんでしょうかね。
その子は「前は首の後ろに(夜)って彫りたかったんだけど、気が変わって~」と。...夜って...

その後辞書を調べたらRebirthの意味は『復活』やら『蘇生』やら。どれもあんまり嫌ですね。漢字を書けない技術師が『蘇生』の蘇なんて細かい字を彫れるんでしょうか?形が崩れてかっこわるそうな...(そういう問題じゃないって?)
この間スーパーのレジで並んでいたら、前に立っていた腕がムキムキなお兄ちゃんの上腕に『弟』と彫ってありました。
...きっと弟なんでしょうね(笑)やっぱり漢字はかっこいい雰囲気があるのでしょうか。

ブームに乗って、やっぱり私もおでこに『肉』って彫った方がいいかな...

どんなクラスがいいかな

2006-04-07 06:40:54 | 日本語
自宅で教え始めてもうすぐ1年になります。やはり学校などの施設で教える方が、黒板などもあるからやりやすいんだけど。
とりあえず、うちではこんなホワイトボードを使用しています。これも少人数だから出来る事ですが。
今の生徒達を教え始めて1年半。日本で見てきた日本語学習者は日本の大学や専門学校に入学することを前提として勉強していたので、「楽しいから日本語をやる」以外にある種の脅迫観念のようなものが見られました(例えば、試験に合格しなければ国に帰らなくてはいけないとか)。
ところが、今教えている生徒達は「話せるようになりたいけど、自宅学習はしていない...」という感じ。クラス内で説明、例文、課題を与えれば出来るんだけど、翌週には忘れている...と。
そこは教師の工夫が必要とされるところなのかもしれないけど、なかなかいいアイデアがねぇ。

1年半前に始めた時は、みんなひらがなは書けるけど、文を作る事はできないという状況でした。今はいくらか文法も導入したし、既出単語も増えているので、その辺の伸びはあると思うんだけど。

語学は1日にしてならず...だけど、教えている責任としてもう少しステップアップした授業が今後の課題かな。
つくづく教師の人ってすごいなぁって思います。

はぁ、教材を作るのにパソコンに向き合ってちょっと疲れたか...今日は金曜日ということで、夕飯は出かけてきます。

春セメ開始

2006-02-07 06:47:29 | 日本語
私が教えている日本語教室は学校と同じように秋セメスター、春セメスターのスケジュールにしているので、1月はお休みでした。さて、2月からまた早速始まったのですが、残念な事に、生徒が一人参加できなくなってしましました。ちなみに以前も紹介したアンヅェリカなのですが...高校ももうすぐ3年生で宿題が多いのと、大学進学に向けての課題も多いようです。彼女は結構出来る生徒だったのでとっても残念です。他の生徒も同じような歳なので、日本語に時間を費やせなくなるのは時間の問題かも...
もう一人、2月末から日本へ働きにいく事になり今月末で卒業。彼女はもう大学を卒業しているのですが、4月から大阪の某英会話学校で英語を教えるそうです。なんせ日本に行けるという事でとっても喜んでいます。共通語体で教えていたのですが、大阪...関西弁ペラペラになって帰ってくる事でしょう。

あと今セメから新しく6歳の子が教室に新たに加わりました。と言ってもお姉さん達と一緒というのは無理なので、時間をずらして1時間。初日は画用紙にたっくさんひらがなを書いたのですが、全14回あるクラスをどう6歳児を飽きさせず何か身につけさせようかと試行錯誤です。とりあえず教科書とかの次元ではなく、楽しんで外国語と接するというところからスタートしようと思います。なんとこの超初級クラス、うちの相方君も生徒として参加し始めました。本人かなりやる気のようです。私もやる気があるからには張り切って教えますよ。
6歳児と競うようにひらがなの練習をしていく相方。結構すらすら書いてるなぁ。『ね』なんて難しいのにねぇ...なんて思っていたら...!

      

一つ目は出来てるのに、油断したのか『め』と『が』が結合しちゃってます。
『む』もちょっとだらしない気が...
あ、でも勝手にノート開けて、写真撮って、ネタにしちゃったのは内緒でーす。
ビシバシ行きますよー。

まだまだ新人!日本語教師の舞台裏

2005-10-14 04:07:57 | 日本語
日本人で日本語が話せる=日本語が教えられる

では決してありません。新たに向き合ってみると意外に難しいのが母語というものでしょう。理屈なしで生まれたときから聞いて話して育ってきているわけですから。
そんな私が日本語教師になりたいなぁなんて思ったのは高校生頃。学校の交換留学生として短期でメキシコの姉妹校に行った時、海外で日系人が守ろうとしている日本語、外国人が挑戦している日本語にとても興味を持ちました。
それから数年、興味はあるもののそれで食って行こうという程まじめに向き合ってはいませんでした。それでも趣味ボランティアで大学で日本語を取っている学生の会話パートナーになったり、無意識にも興味としてずっと自分の中にあったのかもしれません。

数年の月日が過ぎ、いざ海外に移住という事になり、日本を離れる前に一度学校で日本語教師になるためのクラスを取ってみよう!と奮起し、東京で半年の養成講座に通いました。毎年10月にある日本語教育能力検定試験っつーものも受けてみようかと。運良くも一発で受かった試験から今週で一週間。
資格=立派な一人前教師 とはならず、半年の養成講座でも足りず。でもスタートを切るにはとてもよい講座に巡り会えたと思っています。一人で勉強していたのでは出逢わなかった大学の講師、日本語教育界で活躍中の先生方、または毒があり過ぎなクラスメートなどなど。教える人間は知識があるだけではならず、生徒と相互に学んで行くという術を身につけなければなりません。そんな一夜漬けな技はどこにも売っておらず、これからも試行錯誤しながら自分で探して行くのです。

今日今週末のクラスの準備をしていた時、ふと思い返した一年前。自宅で「この課をどう教えようか。」と頭を悩まし、画用紙に絵を描いて色を塗ったりしていた事。自分では100%と思って望んだクラスメートの前での疑似授業体験。評論で同じクラスメートに色々言われたっけな、ここがいい、ここが悪い。

本当に自分の日本語だって危ういのに...でもなんとか生徒に楽しんで日本語を使えるようになってもらいたいな~と日々思っているわけです。

今週末は写真の教材を使って、「ます形」と「て形」の練習。日本人には「て形」ってなんじゃ?って感じだけど、これが出来るとかなり幅のある会話が出来るようになります。
写真の絵カードの単語(辞書形)を「~ます」のカタチに直せるか。そしてそれを「て形」にする事で、

ます形だけだと、「コーラを飲みます。」しか言えないけど、
て形を学習すると、「どうぞ、飲んでください。」「これ、飲んでいいですか?」「パーティーでたくさん飲んで、食べて、踊りました。」と言い回しが出来るようになります。
学習者が目の当たりに出来るようになっていくと私のやる気にもなるし、なにより本当に嬉しいです。

さぁて、頑張るぞぉ。

日本語学習者のハードル

2005-10-05 01:25:05 | 日本語
日本語を日常に書いている私達にはその微妙な違いが無意識に分かりますが、日本語学習者は意識していても何度も間違えてしまうことがあります。

それはカタカナの『ソ』と『ン』または『ツ』と『シ』です。

日本人でもいますよ、そりゃ微妙な字を書く方。

私も一応きれいでなくてもいいから相手が理解できる範囲の字を教えています(認めています)。

「ソは短い線と長い線を上からおろしてくるんだよ~。ンは左からだよ~」とか。ソは上がそろっているとか、ンは左側がそろっているとか図式にしたりして教えていますが、これがなかなか難しいようなのです。

アンジェリカという学生が答案に名前を書くと『アンヅェリカ』となっていることしばしば...

まぁ当たり前の事なのですが、ネイティブである私達が見ると一目瞭然で「あ、これ違う」と分かることが学習者には分かりづらい。その逆の事が私の英語@アメリカで起きているとも言えます。う~ん、本当に興味深い。

そんな個人レベルの間違いを見たあと韓国スーパーにて...





      


毎度の事だけど誰かチェックしなかったのかな~。こういうのよくあります。逆にアジア系スーパーでは宝探しのようで楽しいです。

おっと~、見逃すとこだったぁ。粉もちげぇ~。パソ紛=ぱそふん?

「以上でよろしかったでしょうかぁ~?」

2005-08-26 05:05:15 | 日本語
日本語っておもしろい。東京で育った私には方言を話せる人がとってもかっこ良くうつった。なんか、外国語を話せる人みたいな。幼い頃は、関西弁を話す転入生に憧れたり、かといって同じ方言でも新潟に住むおばあちゃん達が話すものはダサイとか思ってたり。(今は好きです、新潟の方言)なんと言うか、その地方で育った人達の秘密の暗号じゃないけど、同じ事を伝えるのでも方言で言い回しが違うとその分親近感が増すというか。ま、私は東京弁しか話せないので、その親近感をネイティブとして感じられないのですが...ううぅ、無念。

さて、最近日本語ブームとか言って、色々と日本語関係の書籍が出回っております。先日NYに行った際、一冊面白そうな日本語の本を見つけました。

『問題な日本語』北原保雄 編

最近耳につく気になる日本語表現を検証したもので、簡単に読みやすく説明してある。例えば、「こちらチキンドリアになります」とか「コーヒーの方お持ちしました」とか。

日本語って本当に実際に使わないと身に付かないし、特に尊敬語や謙譲語。レストランなどのサービス業でみんな頑張って丁寧に話そうと思った結果?(←この語尾あげも?みたいな?←やめろって)
日本にいた頃、コンビニで頑張ってる男の子に出逢った。

「ハイカ1万円分ください。」

深夜だったので、バイトの子達だけで、どうやらハイカの販売方法が分からなかったらしい。

すると、丁寧に客に接しようとする店員。見た目、女の子からは「A君っていい人なんだけどね~」って言われちゃうようないい人っぽい彼が、

「もっ、申し訳ありません。ハイカの方は社員がいないと分からないカタチになっておりますぅ」と。

どんな、カタチや。

そりゃ、私だって正しいと言われている共通語は正しく話せませんよ。しまいにゃ、外国に出てしまえば、正も誤も時に見分けがつかなくなるときもあります。(あんたのブログ自体だって「ですます」と口語がごっちゃだよ。)

あとこんなの。
仕事で札幌に住み始めた頃。家具など色々買いそろえるために連日買い物で西武やロフトをうろうろしていました。買い物をするたびにレジの札幌ジェンヌ達は
「以上でよろしかったでしょうか?」

「以上でよろしいでしょうか?」じゃないの?何で過去形なのよ?とあまり際立った方言が聞かれない札幌でも軽くカルチャーショックを受けました。その後、東京に戻ってくると、東京でもこの過去形を使う人の増えたこと。北海道から一気にブームが来たか?と思いました。しかし、これが、またうつりやすい。でも東京ではまだ耳に残る表現だと思います。

この『問題な日本語』によるとこれは間違えではないらしい。
買い物をしてその行為が完了してレジに行っているわけだから、「よろしいでしょうか?」でも「よろしかったでしょうか」でもメイクセンスだそうな。

正しい、正しくないだけにこだわって重箱の隅をつつくように議論するのもどうかと思うが、こればっかりは常に自分でアップデートしていかないと感覚が失せていくよ...難しい日本語、されど面白いよね。

写真はインドネシアのスーパーで見つけたジュース。
だったら、無理に日本語にしなくても...みたいな。


おかしな日本語2

2005-06-24 00:40:43 | 日本語
以前、義兄が私にこう言った。
「バリへ行ったら、一人で行動できるよ。日本語表示だらけだから。」

確かに日本人のバリへの旅行者は多いし、「へぇ~、でもそんなに便利なほど日本語が使えるの?」とちょっと興味があった。

実際バリのデンパサール空港に降り立って目にしたのは確かに多々目に付く日本語。

でも...


こんなの



あんた...(汗)公の場でこんなんやってみせるインドネシア人にある意味乾杯。

でもあたしは努力は買うよ。文法バッチリの日本語じゃなくても問題はハートだから、ハート。『伝えたい気持ちがあってなんぼ』の言葉ですから。

見つめること数分。む、むり。何が言いたいのか。英語で充分理解可能ですよ。
日本でもアルファベット表記をどのカタカナで当てはめるかなんて絶対的な公式はないよ。でもね、これはすごい。Representativeのtativeがタチフォときたよ。

ここで一句。
ここにいる 日本語できます わたくしに
書き換えさせてよ 『レプレゼンティティブ』

あー字余りだ。でもレプレゼンティティブって。単に『カウンター』の方が通じるんじゃ...?

Tour & Travelは未だにどう訳されているのか謎のまま。もしかして暗号?
この暗号が解けた方はケチャップまでご一報よろしくお願いいたします。

おかしな日本語

2005-04-27 10:46:53 | 日本語
日本人が英語をヘンテコに使っているように、こちらでも日本語がおかしいときが多々あります。

今日はハナルンで見つけた1品。炊飯器なんだけど...

『Now check cooking process through VOICE INFORMATION』ー英語表記
『今から音声で確認してください』ー日本語訳

いっ、今から音声で確認してください?

5分前はだめ?「はいっ、今からスタート。」みたいな?

ま、いいけどね、楽しいから。

日曜日は日本語の日

2005-04-10 21:30:15 | 日本語
毎週日曜日は日本語を教えている日。10代の子達8人。一応、本業は主婦なんだけど、日本語や日本文化などに興味があり、日本語教育能力検定試験など受かっちゃってたりするのだ。日本語や文化、また教育に取り組む姿勢っていうのは『日本語教師養成講座』や『日本語教育能力検定試験』などでは全て計れないし、取得したからといって善し悪しが決まるわけでもない。まぁ、プラスにはなるし努力は認めるべきだけど。
必要なのは試験や講座のあとでも引き続き日本語教育の現状や、それを取り巻く様々な事に目も耳も傾けて自ら情報収集しない事には、いつまでもマニュアルから離れられないと思う。幸い私がこう思えるのも、養成講座で出逢った大学の先生や、日々草の根活動をしている人たちからインスパイアーされたから。やってみたい事がある時は、そのフィールドに出てみると、よくも悪くも意外な発見があったり、将来へのよい刺激になる。またそこに出て行かなければ出逢わなかったであろう人たちとの出会いも、かけがえのないモノなのだ。

と、日本語クラスの話からだいぶそれたが、私の生徒達はとても積極的で、授業も楽しい。いや、もちろん考えていた通りに授業が展開しなくて大変な時もある。なるべく楽しい日本語の時間にしたいけど、使えるようにならなきゃ意味が半減しちゃうし。彼らの興味ややる気を私が枯れさせるようなことがあってはならず、私が刺激を与えて彼らのモチベーションに拍車をかけられる役が出来ればいいと思う。私も色々教わる事がある。そう、相互交流でのびていければいいよね。