kazzdokkのひとりごと

酒呑みの翁の日常の出来事

浅草名所七福神

2011年04月30日 | Weblog

暑くもなく寒くもなく、風もないこんな日は、着流し姿で七福神めぐりでもしよう。

なぜ、七福神めぐりをするのか。それぞれの寺社で御朱印をもらうわけでもなく、弁天さまに恋焦がれている訳でもないが、ただ当てもなくプラプラするより名所を観ながら散歩した方が面白いかな~と、そんな程度のことなのだ。

今日の候補は、浅草名所七福神、墨田川七福神、羽田七福神、鎌倉七福神。
最近、浅草をプラプラしていなかったので、今日のコースは浅草名所(などころ)七福神に決めた。このコースは寿老人と福禄寿がそれぞれ2つずつあり、計9つの寺社めお巡るので少しだけ多い御利益が期待できるかも。

いつものことだが浅草は人が多い。ただ、少し様子が違うのは、外国人客が極端に少ないこと。震災、原発事故の影響で、日本への旅行客自体が激減しているからだろう。



仲見世通りを真っ直ぐ進み、浅草寺(大黒天)を参拝し、無事故、無違反?で七福神めぐりが楽しめるよう祈願して次へと進む。



恵比寿さまのいる浅草神社はすぐとなり。三社祭も震災の影響で大行列は中止のようであり、狛犬も少し困惑気味。



五重塔の前を通り境内を抜けると「花やしき」がある。東京ディズニーランドの一人勝ちで閉鎖される遊園地が多い中、ここは根強い人気があるようだ。





国際通り、合羽橋道具街通りを越えた住宅街に矢崎稲荷神社(寿老人)がある。
元々、この地に江戸三十三間堂があり、そこで行なわれた「通し矢」の先に祀られたお稲荷さんなので、こう命名されたとのことだ。



合羽橋道具街を歩いていると、商店街のシンボル像「かっぱ河太郎像」が神々しいお姿で?商売繁盛を応援している。



また、都立図書館の横には「池波正太郎記念文庫」があり、氏の作品に関する資料の展示や各種グッズが販売されており、立ち寄ってみたいが、まだまだ、三福神しか周っていないので先を急ぐことにした。



鷲神社(寿老人)は酉の市発祥の地。
ご祭神の日本武尊(やまとたけるのみこと)が東征の帰路、境内の松に熊手をかけて勝ち戦のお礼参りしたのが11月の酉の日であり、この日が神社の祭日となったことが酉の市のはじまりなのだそうだ。



吉原仲之町通りの入口にあるのが、弁財天をお祀りしている吉原神社。
吉原遊郭の四隅にあった守護神を合祀したのが、ここ吉原神社で、技芸上達にご利益があるようだ。それにしてもこの狛犬、目力が強いですね。





神社から吉原大門までは、黒服を着たお兄さんたちがネオンチカチカの高級個室温泉前に立っていて、狛犬のような目力でおやじを誘惑してくる。



吉原大門からアサヒ会商店街を抜け隅田川沿いの道にでると、参道の両脇に真っ赤な幟をなびかせた橋場不動尊(布袋尊)がある。ここの布袋さまは、トレードマークである大きな袋を担いでなく、お腹が袋の形をしているのだとか。





寿老人を祀った石浜神社は東に大川(隅田川)、西に富士山、北に筑波山といった名勝に囲まれ「江戸名所図会」「江戸名所百景」にも取り上げられ、江戸庶民にも愛された神社なのだ。
現在は、西側に巨大なガスタンクがあり、これでは寿老人も好きな酒を安心して呑んでいられないだろう。





今戸神社(福禄寿)は商売繁盛のシンボルでもある招き猫発祥の地であり、新撰組沖田総司終焉の地でもある。絵馬にも招き猫が描かれ、形も丸型で個性的。





浅草名所七福神最後の待乳山聖天(毘沙門天)のシンボルは大根と巾着。
境内のあちらこちらで大根と巾着を見ることができ、運が良ければ大根を持ち帰ることもできる。



待乳山聖天の境内から634メートルになった東京スカイツリーの勇姿が見れる。来春の開業後に、展望台から今日歩いたコースを眺めてみるのも面白いだろう。
開業までは、だいぶ時間があるので、次回は東京スカイツリーからより近い隅田川の向こう側の隅田川七福神めぐりをしてみよう。

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