
今日は花まつり。お釈迦様の誕生日を祝う日。
そんな日に、親戚の伯父の通夜が執り行われた。
通夜の儀の終了間際、花に囲まれた祭壇の前で、お坊さんがポツリポツリと語り始めた。
お釈迦様は生まれて直ぐ、7歩歩いて右手で天を指し、左手で地を指して「天上天下唯我独尊」とお話しされた。
お釈迦様が話したこの言葉は「この世で一番尊いのは自分である。なぜなら自分という存在はこの世に一人しかいないからである」という解釈から、「自己中心」とか「傍若無人」の同意語として使われることがあるが、正しい意味としては、「自分という存在は誰にも変わることのできない尊いものである」ということで、人は皆、唯一無二の存在、すなわち一人ひとりがオンリ-ワンということである。
そんな趣旨のことを仰っていた。
茨城県結城市出身の伯父・父の兄弟、父は、兄である伯父を頼って川崎に来て同じ仕事に就いた。
その川崎に住んでいた爺の母と結婚し、爺が生まれた。
伯父の伴侶は数年前に他界したが、今日は息子が喪主を務め、子や孫、爺も含め多くの甥っ子や姪っ子が参列した。
「天上天下唯我独尊」
唯一無二の存在である伯父がいたから、今、ここにいる人たちが繋がっている。
伯父は、3年前に82歳でなくなった父親の兄であるから、少なくも86歳は超えている。
長い間、お疲れ様でした。
何も気にせずゆっくりお休みください。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます