仲間と歩く近郊の山

長年同じ会社に勤務した友人と退職後に楽しんでいる近郊の山歩きの記録です。

八ヶ岳縦走(2023年8月30日~9月1日)

2023-09-04 | 山歩き


茅野駅から夏沢鉱泉の送迎車で桜平まで送ってもらい、出発です。


しばらくは未舗装の車道を歩きます


斜面を直登しているので意外ときつい登りです。山道の方が楽だ!


夏沢鉱泉に着きました


早めの昼食でそろってラーメンを食べました。山中ですが本格的な味でした。


八ヶ岳らしいコケの森


オーレン小屋に到着。トイレ休憩して、


箕冠山を目指します


歩き易い登山道を緩やかに登って行きます


シラビソの純林になりました。針葉樹の香りがします。


深野さん怪しげな格好ですが・・・??


怪しい動作ではありませんでした。


箕冠山に到着も展望は全くありません。山頂感も無し。
ダケカンバに腰かけて休む森さん。


余裕の表情の山口さん


根石岳山荘で宿泊手続きをしてから根石岳にやってきました。山荘から15分ほど。


根石岳山頂にて。バックは東天狗岳。折角だからと保田さんと川畑は天狗岳へ行きます。


東天狗岳山頂にて。西天狗岳は目の前ですが今回は自重しました。


翌朝6:30に出発。天気はよさそうだ。バックは西天狗岳


箕冠山から夏沢峠に下り、硫黄岳に登り返します。
バックは根石岳の稜線。


強風に煽られながら、硫黄岳に到着


広い山頂から南の展望が広がっていました。
横岳~赤岳~阿弥陀岳の大パノラマです。右奥は南アルプスの仙丈ヶ岳が岳~北岳が見えます。


硫黄岳を振り返っています。


硫黄岳山荘前のテーブルで休憩し、早めの昼食を取って出発し、台座の頭に登り返し、横岳の鎖場を通過しています。厳しい岩稜帯ですが、整備されているので難しくはありません。


一瞬でも気を抜くとお終いです。


横岳(奥の院)

大同心(中央)の奥は峰の松目でしょう。


赤岳と阿弥陀岳。奥は権現岳


横岳を進みます。


三叉峰の直下、杣添尾根の下降点。遠く富士山が見えています。

赤岳が近づいてきました。


奥の院を振り返る。


富士山の雄姿


厳しい岩場が続きます


これから登る岩場を見上げる


横岳の岩場を通過して一休み


赤岳がすごい迫力で迫ってきます


有名な鎖場

難しくは無いが、長い!!


富士山をズーム


核心部を通過して振り返る 見えているのは二十三夜峰


地蔵尾根下降点の地蔵尊 山口さんと深野さんはここを下降する予定


二十三夜峰を振り返る


二十三夜峰と硫黄岳 左端は蓼科山


峰の松目(左端)から硫黄岳、横岳、二十三夜峰 奥は蓼科山


赤岳展望荘で小休止して赤岳の登りに挑戦 急登に大苦戦 県堺尾根の下降点まで登ってきました


這う様に登る部分を何とかクリアして、赤岳の登頂!!!


富士山をズーム


記念に一枚 同年配の方に撮影して頂きました。
その方は登りは遅いが、下りは早いと仰っていたとおり、文三郎尾根の中間点で追い越された。


阿弥陀岳を背景に休憩する森さん


余裕の保田さん 奥は赤岳頂上山荘


岩々の下降ルートを見上げる


一瞬たりとも気が抜けない岩場の連続


核心部を下降した森さん


文三郎尾根分岐


文三郎尾根は階段の連続 赤岳の山頂が見える。
この後、行者小屋で山口さん等と合流して、赤岳鉱泉に宿泊


翌朝、食事前に小屋の前で地図を確認中



奥に小さく赤岳が見えます


食事を済ませ、コーヒーをゆっくり楽しんでから出発しました。


 
赤岳鉱泉をスタート。 大同心、小同心の岩峰が見えます。

北沢を渉る仮橋

長い林道を歩いて美濃戸口に到着。
八ヶ岳山荘で入浴し、タクシー2台に分乗して茅野駅に出ました。
駅前の中華料理店・華亭で反省会を済ませて、解散しました。

<感想など>

8/30~9/1の日程で東京から山口さん、深野さん、森さん、関西から保田さん、川畑の計5名で八ヶ岳を歩いてきました。

長年山に登っていても、これまで八ヶ岳に登る機会がなかったのですが、今回初めて登ることができました。

コースは桜平から入山してオーレン小屋を経由して根石岳から東天狗岳に至り、根石岳山荘に1泊。
2日目は夏沢峠から硫黄岳に登り、横岳を経て赤岳に登り、文三郎尾根を下降して行者小屋から赤岳鉱泉に出て1泊。
3日目は赤岳鉱泉から北沢を下って美濃戸口に下山するというものです。

桜平~夏沢鉱泉~オーレン小屋~箕冠山は八ヶ岳特有の苔むしたシラビソの森が続いていて圧巻でした。この辺りまでは北八ヶ岳の範疇に入るのでしょう。
箕冠山~夏沢峠~硫黄岳~台座ノ頭は普通の登山道ですが硫黄岳へは急登です。

横岳~赤岳は南八ヶ岳らしい岩峰の連続でほぼ岩場に付けられた登山道で、鎖、梯子、鉄製階段が連続します。良く整備されていますが、一瞬たりとも気が抜けない場面が連続します。怖いような高度感はありません。

赤岳展望荘(鞍部に建つ)から赤岳への登りは最初はざれた斜面にジグが切ってあり、歩き易いですが、途中から赤岳頂上山荘までは急な岩場を直登します。鎖が設置されていますがあまり頼りになりません。
赤岳山頂は岩が積み重なっていて三角点の横に標柱が立っています。
三角点の所は3~4人位しか立てない広さです。

赤岳から文三郎尾根への下山ルートが一番厳しく、急な岩場が連続します。この日は晴れていたので、滑ることは無く、ホールドも豊富で行き詰るような場面はありませんでした。

文三郎尾根は急斜面で段差の大きい階段の連続です。所々傷んだ所もあり注意が必要です。

阿弥陀岳からの登山道と合流して以降、赤岳鉱泉までは穏やかな山道です。
赤岳鉱泉から堰堤広場までは北沢沿いの普通の登山道です。仮設橋や桟道が多くあります。
堰堤広場からは林道です。途中数ヵ所でショートカットの山道がありました。

今回は、好天に恵まれて、富士山を筆頭に、北・中央・南アルプス、御嶽山、乗鞍岳、奥秩父の山々、浅間山、戸隠・高妻山など本州の主な山々の大展望を一望出来ました。

時期的に高山植物の花の時期は終わりかけでしたが、僅かにコマクサ、ウメバチソウ、イワツメクサ、ナデシコなどの花とアカモノやガンコウランの実を見る事ができました。

八ヶ岳は比較的簡単に登れる山だと思い込んでいましたし、美濃戸口から日帰りで周回縦走する人のレコをよく見ていたので甘く見ていました。

実際はそれほど簡単では無く、かなり厳しく、気を抜くと怪我どころか、大事に至る危険性を感じました。
しっかり準備し、体調を十二分に整えて登る山でしょう。

 

以下、反省材料です。
山口さんが股関節の状態が悪いので赤岳には登らないことにされたので、硫黄岳山荘の休憩後、赤岳に登る3人と地蔵尾根を下降する2人にパーティを分けました。
本来なら山行途中でパーティを分割してはいけないのですが、山口さんは力量と経験が十分なので、深野さんにサポートして頂いて地蔵尾根を下降してもらう事にしました。
赤岳に登る保田さん、森さん、川畑の3人は八ヶ岳は初めてでしたので、難所が続くコースの先行きに不安があったので、出来るだけ早く行動したいという意識もありました。

結果として地蔵尾根を下降した山口さんと深野さんは、赤岳に登頂し、文三郎尾根を下降した3人が行者小屋に下山した1時間ほど前に下山していておられたので、ホッとした次第です。
今回は何事も無かったので、良かったのですが、大いに反省すべき点です。