仲間と歩く近郊の山

長年同じ会社に勤務した友人と退職後に楽しんでいる近郊の山歩きの記録です。

春日山原始林と石窟仏を巡る山歩き(2020年11月3日・祝日火曜日)

2020-11-04 | 山歩き


近鉄奈良駅を出発。瓦でできた門柱1対があった。なかなかいい感じだ。当初は前日の予定であったが、雨で一日順延したこの日は気持ちよく晴れ上がった。さあスタートです!!


興福寺境内で若い鹿が寛いでいた。


奈良のシンボル興福寺五重塔


再建成った中金堂を横から撮影


奈良公園のナンキンハゼが色付いていた。奥には奈良国立博物館。正倉院展を観る人が長蛇の列を作っていた。


奈良公園で一枚。左のテントの下に正倉院展参観者が並ぶようだった。


若草山の麓近くの水谷茶寮。古い茅葺の屋根が周囲の景観と調和している。


水谷茶寮の表側。この建物、まだ現役のようだ。


いよいよ春日山遊歩道へ突入! 幅広の砂利道で良く整備されて歩きやすい。急登も無い。


遊歩道は春日山原始林の中を通っている。原生林ではなく、原始林だ。特別天然記念物だそうだ。


前日の雨を吸った樹の幹の苔から水蒸気が立ち上っていた。


朝日が原始林に差し込んできた。


遊歩道を颯爽と歩く保田さんと藤田さん


若草山に到着。若草山は三重になっていて、ここは三重目。麓から見えるのは一重目らしい。


西の方角の展望。右は生駒山地、左は二上山から葛城山の稜線。その向こうに見えていた山並みは六甲山かと思ったが、帰宅して調べたら和泉葛城山付近の山々のようだ。画面中央が二重目。


山頂の一角に鶯塚古墳があった。枕草子にある鶯陵はここではないかと言われているそうだ。


鶯陵の石碑の横に「三笠山 三等三角点341.64m」が設置されている。


北の方角。肉眼では左手に愛宕山、右端の稜線の上に比叡山の山頂が覗いているのが視認できた。

以下、山頂の紅葉


若草山を下りた所の道標。ここから春日山石窟仏、地獄谷石窟仏、首切地蔵を目指します。首切地蔵まで6kmくらいかな。


若草山から奈良奥山ドライブウェーを歩く。ドライブウェーは砂利道で車の通行は非常に少なかったので気持ちよく歩けた。遊歩道の延長のような感じだった。


途中にあった花山地蔵。花山はこの背後の山で、「春日山 四等三角点497.69m」があるが、入山禁止となっている。春日山の奥(東)に位置する。


柱状の石材と自然石に彫られた地蔵尊と右端は風化が激しく判別不能だが周囲を石で囲まれている。


この辺りで一番大きい山桜


根元はねじれている。


老樹に比べたらまだまだ若い皆さん。


鶯ノ滝への下降点にある石碑。「左 鶯能瀧」「右 高山神社瀧坂乃楓」と記されている。


世界遺産の石碑


3人は世界遺産ではありません。念の為。


石碑横の休憩所で昼食。


少し歩いてこの日のお目当ての一つ春日山石窟仏に到着


平安時代の作らしいが、風化して顔が欠落している仏像もある。


こちらは地蔵菩薩


風化が激しい。


石窟仏はこのように屋根と金網で保護されている。


春日山石窟仏からすぐに石畳の柳生街道の分岐がある。


分岐で一枚パチリ


柳生街道・石切峠にある茶店


古い佇まいだ。爺さんが店番していた。ここで引き返して地獄谷石窟仏をめざした。


砂利道から舗装道になり、名前も高円山ドライブウェーに変わった道を約300m歩いた駐車場に立つ案内板。地獄谷石窟仏を見た後はここに戻り、滝坂の道を歩く予定だ。


奈良の世界文化遺産維持の貢献している森だそうだ。


入口に立つ藤田さん


藤田さんを見守る保田さん


地獄谷石窟仏。奈良時代の作ながら微かに色調が残っている。春日山石窟仏より硬い凝灰岩だからだろうか。


石窟仏横の案内柱


外観はこんな感じ。金網と岩を屋根で覆ってある。


首切地蔵


首切地蔵を見上げる皆さん


裏側まで入念にチェック


石畳の柳生街道。江戸時代に奈良奉行が普請したそうだ。


街道横の岩壁に刻まれた朝日観音。真東を向いている。高円山から昇る朝日が当たるのでこの名前が付いたそうだ。旅人の安全を祈念したのだろう。


朝日観音の案内板


少し下って、夕日観音。こちらは南南西を向いていて、夕日が当たるようだ。撮影は14時だったが陽が当たり始めていた。


夕日観音からすぐ、寝仏を鑑賞する皆さん


横たわった仏像が確認できる。
滝坂の道の石仏はこれで終了。あとは石畳の道を歩いて高畑に出る。


寝仏の前で記念撮影。ここまで13km程歩いているが、皆さん元気だ!!


石畳の道は歴史を感じさせるが、雨の後は良く滑るので要注意だ。


高畑町まで来た。ここは春日山遊歩道の南側の入口だ。奈良奥山ドライブウェーの芳山(ほやま)料金所からここまで、滝坂の道の上部の原始林の中を通っている。反対を向いている藤田さんは拗ねているのではなく、一句ひねっているところだ。


良い句ができたようですね。


見上げればナンキンハゼが綺麗に紅葉していた。


路面は落ち葉で真っ赤になっていた。


遊歩道入口から少し下った車道沿いのナンキンハゼ


この日の奈良はナンキンハゼが一番紅葉していて綺麗だった。


高畑町の西入口から春日大社に入り、広大な境内を歩き、本殿に参拝して近鉄奈良駅まで歩いてこの日の山歩きを終えた。


本日歩いたコースです。歩行距離は16.6kmでした。

反省会は近鉄駅前商店街にある大衆酒場the STANDで実施した。日本酒が美味しく全部で9杯も飲んだ。参加された皆さん、ご苦労様でした。