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かずさんの、ふらり日々是好日の記

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617 航空国際貨物輸送の競争力

2009-03-17 | 色んな話題
 本日、東京の国土交通省で航空貨物関係者には関心が持たれる会合が開かれました。
 これは、航空局長が設けた「航空物流に関する懇談会」と言うもので、2008年4月、6月、10月と開かれ
本日で4回目で、予定では最終の会合です。

 この4回の会合で、日本の航空物流の今後のあり方・目指すべき方向性、戦略、アクションプラン等を盛り込んだ『我が国の航空物流のグランドデザイン(仮称)』を策定するとされていますので、最終報告は、近い将来発表されると思われますので、このブログでは、これまでの検討状況の概要を紹介します。
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 日本の港湾が、アジアのハブ機能を著しく失ったことは知られていますが、国際航空貨物の分野では、取扱量で1995年まで世界第一位だった成田が、1996年以降、香港啓徳、同チェックラップコップに首位を奪われ、2006年にはソウル仁川に追い抜かれ、第3位の空港となりました。

 韓国ソウルと比べ、人口、経済力などの環境が大きく上回るわが国の空港は、ベースカーゴのうえに胡坐をかいてきたと言えば叱られますが、その国際競争力は相対的に低下してきたと言わざるを得ません。

 1985年に、航空会社別の国際貨物輸送量(トンキロ)で日本航空は世界第1位、第2位はルフトハンザ航空でした。

20年後の2006年の第1位は、大韓航空、以下、ルフトハンザ、シンガポール航空、キャセイパシフィック、フェデラルエクスプレス、中華航空と並んでいます。日本航空は13位、日本貨物航空は21位、全日本空輸は31位でした。

日本航空の扱い量は、20年間で1.8倍に伸びましたが、大韓航空は8.2倍に、ルフトハンザは3.4倍に増加しました。ただし、日本航空、日本貨物航空、全日本空輸の3社を合計した扱い量で見ると、2.9倍とルフトハンザに近い増加となっています。

このような実態に、本懇談会の問題意識の原点があるように思われます。
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昨年10月の第3回会合では「わが国航空物流のグランドデザインの施策体系(案)」の資料が説明され公表されています。
その資料で、アクションプランの「中長期目標」として掲げられた項目を次に記しておきます。

あちらこちらに気遣いして多くの事柄を盛り込んでいますが、これを全てやっていったとして、国際競争力は競合の外国空港より高まるのでしょうか?

最終報告では、検討が進んで全体としてメリハリの利いたものになっていことが期待されます。
国土交通省の関係のアドレスは次です。http://www.mlit.go.jp/koku/koku_fr1_000009.html

・ わが国航空物流産業の国際競争力の強化
・ オペレーションの共同化・集約化
・ ICT(情報通信技術)を活用したイノベーション
・ グリーン物流の推進
・ セキュリテイ強化と貿易円滑化の両立
・ 航空貨物輸送機材の高度化
・ Sea&Air 輸送の推進
・ 首都圏空港の物流機能拡充
・ 関西国際空港の国際物流ハブ機能の強化
・ 中部国際空港の利活用の推進
・ 地方空港の戦略的活用
・ 空港を核とした物流拠点の形成

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 いや~、ひどい黄砂でした。
 




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