前の記事から日が空いてしまってごめんなさい。
まだ続く 映画 「アーヤと魔女」 話、きょうは主題歌とエンディングテーマの歌詞について。
今回も長文、そして 「ネタバレ & 妄想ご注意」 ということでお願いしますね。
[以下ネタバレ ・ 妄想ご注意]
「アーヤと魔女」 の音楽、どの曲も大好きです。
これまでの久石譲さんの音楽とうってかわって ロック調でノリのいい楽しい曲の数々。
久石さんの曲も大好きですが、こういうのもまた斬新でいいな、と。
そして主題歌 「Don‘t disturb me」 と、エンディングテーマ 「あたしの世界征服」 の歌詞。
調べてみたら 微妙に違うのがいくつかあって、ここでは これが一番正確なんじゃないかなと思うものをリンクしておきますので、どうぞお読みください。
「Don‘t disturb me」 「あたしの世界征服」
貴秋はもともと曲の歌詞を聞き取るのが苦手で、この二曲もずっと正確なところはわからないままだったのですが、ふと思い立って検索してみて、出てきたものを読んだとき 「うわ!」 って思いました。
映画が伝えようとしているものが いっそう鮮明になったと感じたからです。
まず、「Don‘t disturb me」 。
これって あのマンドレークの口癖 「私を煩わせるな」 だから、いったいどんな内容かと思っていたんですね。
劇中で歌われていた二番は 受身一方のシンデレラと氣概のない王子に渇を入れるような歌詞で、これと 「私を煩わせるな」 がどう結びつくのかがよくわからなかったのですが、一番から通して読んでみて納得しました。
一番で歌われているのは 人から力ずくで、または嫌な思いをさせることでエネルギーを奪い取る奴ら、二番に描かれているのは つねに受身で無氣力、自分から進んで動くことを知らず、当然のように人にすがることでエネルギーを奪う奴ら。
そしてあの 「Don‘t disturb me」 とは、そんな奴らにいいようにされるのはご免こうむる、私に近づくな、という宣言みたいなものだったんだと。
そうわかったとたん、妄想炸裂です。
マンドレークはもともと内氣で口下手で温厚、加えて他者の内面を感じとることに長けており、それゆえに強引な頼みごとをされても断れなかったり、心ない噂や陰口に傷ついたり、弱さを武器にすがってくる相手をむげに突き放せなかったりして “煩わされる” ことが多かったのではないか、そのせいで人付き合いを苦にするようになったのではないか。
そんなマンドレークの前に現れたのが アーヤの母親で、彼女は他者と自分の間に線を引き やたら踏み込まれないようにする姿勢を 身をもって示し、マンドレークを励ましたのかもしれない。
「あたしを煩わす奴らは呪われりゃいい、地獄で焼かれてりゃいい」 とは、実際にああしてやるこうしてやるということではなく、その程度の相手としかみなさない扱わないというこちらの姿勢や氣構えについての表現のように思えます。
それを身を護る呪文のように胸に刻み、そこから生まれたのが あの 「Don‘t disturb me」 、つまりあの曲は、アーヤの母親の影響を受けたマンドレークが 物書きの才能を生かして 新たに芽生えた思いのたけを綴ったもの、という妄想。
ただ残念ながら、マンドレークの自分軸が一人立ちできるほどに育つ前に アーヤの母親は出奔してしまったため、その後のマンドレークは 決まりきった日常のパターンから外れるものはことごとく 「自分を煩わせるもの」 として疎んじながら、安心して付き合えるおそらくただ一人の相手 ベラ ・ ヤーガとの暮らしに引きこもらざるを得なくなったのでしょう。
この歌詞と映画の内容を考え合わせると、やはりというか 自分の軸をしっかり持ち、まわりに振り回されず自分の道を行くことを奨励されている氣が ますます強くなってきます。
そして エンディングテーマ、「あたしの世界征服」 。
タイトルだけ見たときは 「世界征服」 とはまた強氣な。。。と思っていましたが、歌詞を読むと 最初のイメージとはまったく異なる景色が脳内に広がりました。
辞書を見ると、「征服」 とは 「武力で相手を負かし 支配すること、力をもって服従させること、転じて困難なことを成し遂げること」 というふうに書かれていますが、ここでいう世界征服は まったく次元の違うお話、「ほんとうの豊かさ」 を歌った詞だと思うのです。
その昔 不安と不満に心を占拠された貴秋は、慰めや希望を求めて 大阪の繁華街を当て所もなくさんざん歩き回りました。
でもそれはただのごまかしに過ぎず、そこにいるあいだは 華やかさや煌びやかさに目くらましされて 憂さを忘れることもできましたが、それで何が解決したわけでもなく、家に戻れば元の木阿弥。
いまはわかります、あれはまさしく “飾り立てられたハリボテ” に過ぎず、ほんとうの幸せや豊かさは最初から自分の内にあって、バグの雲を払い それと再びあいまみえるかどうかは自分次第だったのだと。
内なる豊かさとひとつであれば、もう見掛け倒しの慰めは必要ない、私たちと源を同じくするありのままの世界を感じるだけで 幸せも豊かさも安らぎも自由も充実も私のもの、だってそれは私たちの本質そのものであると同時に、天? 神? 宇宙? が生み出した世界の本質そのものなのだから。
アーヤはまさに そんな本質を感じられる子なのでしょうね。
だから彼女は、自分も人も幸せにする魔法が使える。
それは物語の中だけでなく、現実世界に生きる私たちも同じことです。
歌詞がすっかりわかったおかげで、最近折に触れてこの二曲が口をついて出るようになりました。
「あ~つ~いお茶をのんだら~♪」 などと口ずさみながら、きょうも好きな仕事や作業に精を出す貴秋です。
おしまいになりましたが、「アーヤと魔女」 音楽スタッフの皆さまと 歌詞を教えてくださった方々、おかげで大好きな曲が増えました、心からお礼申し上げます、ありがとうございます。
まだ続く 映画 「アーヤと魔女」 話、きょうは主題歌とエンディングテーマの歌詞について。
今回も長文、そして 「ネタバレ & 妄想ご注意」 ということでお願いしますね。
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[以下ネタバレ ・ 妄想ご注意]
「アーヤと魔女」 の音楽、どの曲も大好きです。
これまでの久石譲さんの音楽とうってかわって ロック調でノリのいい楽しい曲の数々。
久石さんの曲も大好きですが、こういうのもまた斬新でいいな、と。
そして主題歌 「Don‘t disturb me」 と、エンディングテーマ 「あたしの世界征服」 の歌詞。
調べてみたら 微妙に違うのがいくつかあって、ここでは これが一番正確なんじゃないかなと思うものをリンクしておきますので、どうぞお読みください。
「Don‘t disturb me」 「あたしの世界征服」
貴秋はもともと曲の歌詞を聞き取るのが苦手で、この二曲もずっと正確なところはわからないままだったのですが、ふと思い立って検索してみて、出てきたものを読んだとき 「うわ!」 って思いました。
映画が伝えようとしているものが いっそう鮮明になったと感じたからです。
まず、「Don‘t disturb me」 。
これって あのマンドレークの口癖 「私を煩わせるな」 だから、いったいどんな内容かと思っていたんですね。
劇中で歌われていた二番は 受身一方のシンデレラと氣概のない王子に渇を入れるような歌詞で、これと 「私を煩わせるな」 がどう結びつくのかがよくわからなかったのですが、一番から通して読んでみて納得しました。
一番で歌われているのは 人から力ずくで、または嫌な思いをさせることでエネルギーを奪い取る奴ら、二番に描かれているのは つねに受身で無氣力、自分から進んで動くことを知らず、当然のように人にすがることでエネルギーを奪う奴ら。
そしてあの 「Don‘t disturb me」 とは、そんな奴らにいいようにされるのはご免こうむる、私に近づくな、という宣言みたいなものだったんだと。
そうわかったとたん、妄想炸裂です。
マンドレークはもともと内氣で口下手で温厚、加えて他者の内面を感じとることに長けており、それゆえに強引な頼みごとをされても断れなかったり、心ない噂や陰口に傷ついたり、弱さを武器にすがってくる相手をむげに突き放せなかったりして “煩わされる” ことが多かったのではないか、そのせいで人付き合いを苦にするようになったのではないか。
そんなマンドレークの前に現れたのが アーヤの母親で、彼女は他者と自分の間に線を引き やたら踏み込まれないようにする姿勢を 身をもって示し、マンドレークを励ましたのかもしれない。
「あたしを煩わす奴らは呪われりゃいい、地獄で焼かれてりゃいい」 とは、実際にああしてやるこうしてやるということではなく、その程度の相手としかみなさない扱わないというこちらの姿勢や氣構えについての表現のように思えます。
それを身を護る呪文のように胸に刻み、そこから生まれたのが あの 「Don‘t disturb me」 、つまりあの曲は、アーヤの母親の影響を受けたマンドレークが 物書きの才能を生かして 新たに芽生えた思いのたけを綴ったもの、という妄想。
ただ残念ながら、マンドレークの自分軸が一人立ちできるほどに育つ前に アーヤの母親は出奔してしまったため、その後のマンドレークは 決まりきった日常のパターンから外れるものはことごとく 「自分を煩わせるもの」 として疎んじながら、安心して付き合えるおそらくただ一人の相手 ベラ ・ ヤーガとの暮らしに引きこもらざるを得なくなったのでしょう。
この歌詞と映画の内容を考え合わせると、やはりというか 自分の軸をしっかり持ち、まわりに振り回されず自分の道を行くことを奨励されている氣が ますます強くなってきます。
そして エンディングテーマ、「あたしの世界征服」 。
タイトルだけ見たときは 「世界征服」 とはまた強氣な。。。と思っていましたが、歌詞を読むと 最初のイメージとはまったく異なる景色が脳内に広がりました。
辞書を見ると、「征服」 とは 「武力で相手を負かし 支配すること、力をもって服従させること、転じて困難なことを成し遂げること」 というふうに書かれていますが、ここでいう世界征服は まったく次元の違うお話、「ほんとうの豊かさ」 を歌った詞だと思うのです。
その昔 不安と不満に心を占拠された貴秋は、慰めや希望を求めて 大阪の繁華街を当て所もなくさんざん歩き回りました。
でもそれはただのごまかしに過ぎず、そこにいるあいだは 華やかさや煌びやかさに目くらましされて 憂さを忘れることもできましたが、それで何が解決したわけでもなく、家に戻れば元の木阿弥。
いまはわかります、あれはまさしく “飾り立てられたハリボテ” に過ぎず、ほんとうの幸せや豊かさは最初から自分の内にあって、バグの雲を払い それと再びあいまみえるかどうかは自分次第だったのだと。
内なる豊かさとひとつであれば、もう見掛け倒しの慰めは必要ない、私たちと源を同じくするありのままの世界を感じるだけで 幸せも豊かさも安らぎも自由も充実も私のもの、だってそれは私たちの本質そのものであると同時に、天? 神? 宇宙? が生み出した世界の本質そのものなのだから。
アーヤはまさに そんな本質を感じられる子なのでしょうね。
だから彼女は、自分も人も幸せにする魔法が使える。
それは物語の中だけでなく、現実世界に生きる私たちも同じことです。
歌詞がすっかりわかったおかげで、最近折に触れてこの二曲が口をついて出るようになりました。
「あ~つ~いお茶をのんだら~♪」 などと口ずさみながら、きょうも好きな仕事や作業に精を出す貴秋です。
おしまいになりましたが、「アーヤと魔女」 音楽スタッフの皆さまと 歌詞を教えてくださった方々、おかげで大好きな曲が増えました、心からお礼申し上げます、ありがとうございます。
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