愛読ブログ 「ひかたま (光の魂たち) 」 に数日前 「自動車会社の氣象兵器vs地元農家」という記事が載りましたが、これを読むなり思い浮かんだのが、漫画 「One Piece ・ アラバスタ編」 に出てきた 「ダンスパウダー」 。
ダンスパウダーとは ウィキペディアの解説をお借りすれば、
“霧状の煙を発生させて雲中に散布することで雲が成長し、雨を降らせることができる粉。
昔どこかの雨が降らない国の科学者が造り出した代物で、最初はダンスパウダーを開発した国も、その名の通り踊るように喜んだという。
しかし、ダンスパウダーは人工的に雲を成長させて降雨させるため、風下の隣国に自然に降るはずだった雨まで奪ってしまうという事実が判明。
それが戦争のきっかけになり、多くの命が奪われることになってしまった。
以来、世界政府はダンスパウダーの製造・所持を世界的に禁止している。
ヨウ化銀がモデル。”
おしまいの一文で このヨウ化銀というものが実際に人工降雨に使われていることを初めて知りましたが、ダンスパウダーについての説明は あくまで漫画の中でのお話。
なのに こんな漫画みたいな話が実際に私たちの日常でも起こっていたとは。
ちなみに 「アラバスタ編」 は、犯罪結社バロックワークスの偽装工作により 砂の王国アラバスタの国王に このダンスパウダーを使って自国に雨を集めている疑いがかけられ、高まる反乱の危機を鎮め バロックワークスの悪事を暴くべく 主人公モンキー ・ D ・ ルフィ率いる麦わらの一味とアラバスタ王女ネフェルタリ ・ ビビが活躍するというお話。
物語の終盤に登場するアラバスタ国王ネフェルタリ ・ コブラの演説に感じ入り、以前こんな記事を書いたことがあります。
私たちが真の自分を体験的に知るために、形ある不完全な存在として 魂の記憶をリセットされたうえでこの世界にやってきたとき、大なり小なり不安を感じていただろうと思います。
何かが欠けている ・ 不完全だという感覚はありながら、それがなぜなのかはわからないまま 折に触れて不安に襲われる。
そこで マインド主体の私たちが励んだのが、この世界の謎を解くべく調べ抜き考え抜くことと、心のすき間を埋めようとさまざまなものを作り出すことだったのでしょう。
そうして生まれた数多くの発明品から 私たちは日々恩恵を受けているわけですが、留まることを知らない探究や開発への欲求は、さらに氣象兵器だのAIだのクローン技術だのと ほんとうに人間の手に負えるのかと心配になるようなものまでも生み出す方向へと突き進んでいます。
留まることを知らないとは、見方を変えれば いくら多くのことを知り 多くのものを生み出しても満たされない、満足できないということでもあるのですね。
そんな動きと並行して “真の自分とはなにか、なんのためにこの世に生まれてきたのか” と内へと向かう探究も深さを増しています。
恩恵と背中合わせでもたらされる科学の危うい側面から、万事を理論と行動だけで解決しようとする動きへの疑問も次第に大きくなってきています。
「One Piece」 の作者 ・ 尾田栄一郎さんは、だまされて無意味な戦いをしてしまったことを嘆く民衆に向けて アラバスタ国王ネフェルタリ ・ コブラにこう言わせました。
“過去を無きものになど誰にもできはしない、この戦争の上に立ち 生き延びてみせよ、アラバスタ王国よ!” と。
過去から目を背け 未来を力づくでコントロールしてきたこれまでを踏まえ、過去の積み重ねの集大成である “いま ・ ここ” から 何を知り 何を選び 次の一歩をどう進めるかで、未来はいかようにも変わっていく。
ほんとうに欲しいのはどんな未来か。
そのためにいま必要なものと自分にできることはなにか。
私たちひとりひとりが今一度 自分の内に問い直すときがきているようです。
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