今振り返ると、今回の 「こころとからだの相関関係」 の試みは、これまでひたすら感情の側から実行していた感覚フォーカスを、日ごろからだに現れるさまざま感覚そのものからもアプローチしてみたら? というお勧めだったように思うのですが、そこから見えてきたこの手立ての利点は、記憶に上がってこない “インセプション” についても 解除できること。
根深く植えつけられた思い込みほど 記憶の定かでない幼いころに取り込まれていますから、いちいち 「あのときこんなことがあって、それでこんなふうに思い込んで 傷ついて」 などとマインドでたどろうとしたら、相当やっかいです。
でも 記憶はまずからだの感覚として残るものですから、そちらが解放されれば それがどういう感情やストーリーと結びついていたかがわからないままでも大丈夫、ちゃんといい影響が現れます。
実際私は、からだの痛みやこわばりがとれて 柔軟度が増すにつれて、ハートが開きやすくなり 明るいイメージが以前より頻繁に湧き起こるようになりました。
いちいち子どものころの辛い出来事を思い出さなくても、心地いい変化を体験できたのです。
私たちが 自身のネガティブな面に目を向けるのを つい避けてしまうのは、その物語の記憶が あまりにも辛いからではないでしょうか。
でも、私たちが見つめるべきは 物語でも感情でもなく そのおおもとである感覚だとなれば、話は大きく違ってきます。
私は 「感情の前に まずからだの感覚がある」 という情報と出会い 活用できたことを、心からありがたく思っています (^o^)