毎日がしあわせ日和

ほんとうの自分に戻れば戻るほど 毎日がしあわせ日和

読み聞かせ

2014年07月05日 08時44分22秒 | 子どもたちと


きのうは、今学期さいごの お隣小学校読み聞かせの日。

今回の担当は 1、2年生。

1年生、お初です~

毎年そうだけど、初顔合わせのときは いつにもまして 本選びに力が入ります。

やっぱり最初が肝心、これからの6年間、月に一度のこの日を わくわく楽しみにして欲しいもの♪



読み聞かせは、移動図書館の貸し出しの後の時間を使わせてもらうので、毎回同じ時間にスタートするとは限らず、持ち時間がどう変わっても対処できるように、長さの違うお話を4~5冊 前もって用意しておき、臨機応変に組み合わせます。

教室に入ると、うわ~、人数多い!

いや、二学年で17人って 決して多くはないんですが、12人の新入生というのは この学校ではほんと久々のことなのです。

ずらりと並んで座った1年生、かわいい~ (*^^*)

その一方で、3月までの1年生、新2年生の5人が、なんだかぐっとお兄さんお姉さんに見えます。

ここで、初顔合わせの恒例、まず私から自己紹介し、続いて 新入生さんたちひとりひとりにお願いして 名前を教えてもらいます。

待ち構えたように勢いよく立ち上がる子、ちょっぴり緊張氣味の子、といろいろですが、でも どの子も うつむいたり口ごもったりせず、ハキハキと名乗ってくれます。




この学校は、生徒数が毎年40人前後という小規模校で、それなりのハンデもないわけではないのですが、はたから見ていると 利点の方がはるかに多いようで、そのひとつが ひとりひとりの子に 目が行き届きやすいという点。

一クラス30人だ40人だとなれば、ずっと目立たないよう下を向いたまま 終日一度も発言しないで済むこともありますが、ここではそんなの絶対ムリ

だから ここの生徒は、どんなおとなしい子でも、日頃から自分を表現することに慣れています。

この1年生さんたちも、初対面でも物怖じしないのは、きっと保育園の頃から まわりの大人たちの行き届いた注目を たっぷり浴びていたのでしょうね。




さて、ではいよいよ読み聞かせを。。。というところで時間を確認すると、まだ30分以上残っています。

では、と取り出したのは、エリカ・シルヴァマン文、S.D.シンドラー絵 「うごいちゃ だめ!」。

表紙には あひるとがちょうが並んで なにやらにらみ合っているようす、そのうえに 右肩上がりの赤い文字で タイトルが踊っていて、「え?なにが 『うごいちゃだめ!』 なの? いったいなにが始まるの?」と いかにも好奇心をそそられるオープニング。

友だちであり、また なにかにつけて競争したがるライバルどうしでもあるらしい あひるさんとがちょうさん。

その日も 顔を合わせるなり、泳ぎの速さや 飛ぶ高さを競い合い、一勝一敗になったところで あひるさんが提案するのが 「うごいたら まけ」競争。

そこからは、蜂がこようが、ウサギやカラスの群れに囲まれようが、がんばってぴくりとも動かない両者ですが、突風に飛ばされてしまい、なおも固まったように倒れているところに なんとキツネが現れて、「食材見~っけ♪」と 双方袋に詰めてお持ち帰り。

二羽の運命と 競争の結果やいかに? というお話。

どきどきハラハラがどんどん高まっていくお話の運びに、それを一段と盛り上げてくれる絵の組み合わせが楽しい一冊です。

キツネの表情や 二羽が連れて行かれたほらあなの様子など、子ども向けとして耐えうる範囲で 怪しく不氣味な雰囲氣がけっこう出ていて、二羽がどうなっちゃうのかと かなり本氣で心配している子どもたちの様子が こちらにも伝わってきます。

それだけに、結末を知って ほっとしたあとの饒舌さもひとしお(^^)



一冊目の余韻を残しつつ、軽く動いて緊張をほぐしてもらったあと、次のお話を。

二冊目は、ユージーン・トリビザス文、ヘレン・オクセンバリー絵 「3びきの かわいい オオカミ」。

このお話、かの有名な「3びきのこぶた」のパロディといっていい内容で、オオカミとブタの役割が逆転しています。

しかも、オオカミ兄弟が建てる家も いきなりレンガの家から始まって、コンクリート製、鉄筋鉄骨建築と どんどん強度が増してゆき、対する悪役・大ブタの使う道具も、ハンマー、電氣ドリルと破壊力がアップして、挙句の果てにはダイナマイトまで登場するエスカレートっぷり

鉄条網だの 67個の南京錠だので守りを固めた 「こんなに じょうぶで こんなに あんぜんな うちは、せかいじゅう どこにも ありません」な鉄の家までも ダイナマイトで吹っ飛ばされてしまったオオカミ三兄弟は、さていったいどうするのか?

ネタバレは控えますが、ただの面白パロで終わらないのが、この絵本の素敵なところ。

四軒目の家が 何を材料に作られ、その家とオオカミ兄弟の運命がどうなったか氣になる方は、ぜひ絵本をお読み下さいね


個人的には、三兄弟を送り出すお母さんオオカミのヘアカーラーと、大ブタがオオカミたちに声を掛けるとき使われるのが ドアをノック → ベルを鳴らす → テレビ電話 という進化ぶり(笑)、あと 壊された家を逃げ出すとき なぜかこれだけは必ず持ち出されるティーポットが ツボでした☆

四軒目の呼び出しアイテムと、おしまいのページでティーポットが果たす役割にも、ぜひご注目を。



二冊続けて かなりのスリルを味わったらしい子どもたち、ほっとするとともに、「こわかった~」「よかったぁ」などと 溢れ出るような感想を口々に聞かせてくれました。

この子どもたちの生き生きと湯氣のたつような反応、これぞ読み聞かせの醍醐味 \(^o^)/

ボランティアといいながら こちらの方がはるかに多くをもらっているような氣がするひとときです。




次の読み聞かせは9月になってから。

もうすぐ夏休みに入るんだね♪

みんな、いい夏を過ごしてね





















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