毎日がしあわせ日和

ほんとうの自分に戻れば戻るほど 毎日がしあわせ日和

ムリでなく

2013年04月19日 21時40分17秒 | ふと思うこと

昔。。。と言ってもいいぐらい過去のことになったかな

過食症で かなり太っていた時期がありました。

身長154cmで 体重が60kg以上あったのだから、それはもう

64kgまでいったところで、すっかり嫌気がさして体重計に乗るのをやめてしまったので、最高どれぐらいあったかはわかりませんが (^_^;)




着られる服が激減し、自分の姿にうんざりしてくると、たびたびダイエットを試み、成功したことも何度かありました。

が、しばらく経つと、必ずといっていいほどリバウンドしちゃうんですね

幸い健康を損なうことはありませんでしたが、たくさんのエネルギーと時間と金額をムダに費やし、「またダメか」という投げやりなあきらめばかりが育っていくのは困りものだったなぁ。




この過食症が解消されたのは、和歌山に移って 環境をがらりと変えたところからでした。

いや、変えたのは、環境というより 自分の選択だったんですね。

それまでは、安全な道ばかり選んで、結果的に 自分の影の部分と向き合うことなく 温存するような生き方ばかりしていましたから。

生まれて初めて 内なる声に従っての大英断、正直怖ろしかったけど、大きな変化の足がかりになったようです。

ダイエットどころか 体重だのスタイルだののことなど 考えもしなかったのに、氣がついたら 2ヶ月弱で なんと10kg以上も落ちていました。

からだを使う仕事をしていたのと、自然や人間関係に恵まれた ストレスの少ない環境、あと 辺鄙な山の中で車も持たず、買い物もままならなかった状況も 味方してくれたのだと思いますが、一番の理由は、自分の負を温存・助長し 甘やかすばかりの世界から 身をはがし、新しい場で とにかく目の前のことにけんめいに取り組みながら 無我夢中で過ごすうちに、食べ物をやたら口にせずにいられない衝動そのものが いつのまにか消えてしまっていたおかげだと思います。




過食で体重が増えるのは あくまでも「結果」であって、問題なのは、実際の空腹と関係なく 食べ物への衝動が抑えられず 適量を察知できなくなる センサーの狂い。

そこに手をつけずに 食べる量だけ減らそうとしても土台ムリな話、リバウンドは当たり前だったんですね。

ほんとうに解決しなければならなかったのは、食べ物で無理やり癒して押さえ込んでいた、心の中の影の部分。

住む場所を変えるという選択は、とりあえずの第一歩に過ぎなかったけれど、それだけでも なんのムリも苦労もせずに 劇的な効果があったわけです。




過食に限らず、自分の幸せや利益に結びつかない衝動があれば、誰だって「マズイ」と思うでしょうが、そこで 目に見える現象だけどうにかしようとするのは、労多く益少ないんじゃないかなって思います。

ほんとうの解決って、ガマンじゃないんですね。

アンバランスな衝動自体が 自然に消えてなくなることが ほんとうの解決なんですね。

「問題が解決する」というより、「問題そのものが消えてなくなる」って感じかな。




五感を超えた世界についての本などを読むと、さまざまな手がかりやアドバイスがもらえます。

「常にいい氣分でいること」「感謝する氣持ちを忘れないこと」「過去や未来ではなく 今・ここにいること」等々、どれもほんとうにそのとおりだと思います。

ただ、いくら大切だと思っても、どうしても思うように実現できないときは、その奥にもうひとつ 目を向けるべきものがあるんじゃないかな。

変容・成長を遂げるのに、「無理やり」っていうのは まずいらないんだと思います。

無理なくできるように、内側でわだかまり 拒んでいるものに氣づく、そこから自然とほどけていくんだと思います。




これがわからなかったころは、せっかくのアドバイスに従えない自分を「意志が弱い」「ダメな奴」と責めては悩んだものだけど、そういうことではなかったんですね。

その奥に さらにおおもとの引っかかりが隠れていることに氣づけなかった、というだけのこと。

もつれた糸の手当てのように、よぉく見つめて ここぞというところを丹念に注意深く解いていけば、やがて進んでほろほろっとほどけて すんなりした一本の糸に戻る。

あり方から変えていくって、そんな感じなんじゃないかなと思います(^^)




植物の世話でも 発酵食作りでも 人の心でも、いのちに関わることに打ち込むのは、地道で根氣がいりますね。

そして、それがまた面白くも味わい深くもある。

大変だったり苦しかったりするときほど 氣がせいてしまうけれど、そこで「無理やりはナシ」って思い出して、おおらかな氣持ちに戻って 仕切りなおす、そんなふうにやっていけたらいいね

















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