毎日がしあわせ日和

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二次元アバターはイラスト羊の夢を見るか?  その1

2019年08月08日 19時17分55秒 | 貴秋の視点、すなわち偏見


NHK ・ Eテレ4月27日放送の 「SWITCHインタビュー 達人達 (たち)」 の録画を繰り返し見ています。

「SWITCHインタビュー 達人達 (たち)」 とは 異なる分野で活躍する二人の人物による対談番組で、番組の前半と後半でゲストとインタビュアーが入れ替わるのが特徴。

この回は 人氣声優 ・ 諏訪部順一さんとVR (バーチャル ・ リアリティ) 起業家 ・ 加藤直人さんの対談で、声優さんたちのお仕事に一時期興味があった貴秋は 諏訪部さん目当てで見始めたのですが、のっけからのバーチャル空間でのアバターによる初対面シーンに度肝を抜かれ、ここまできていたのかというVR世界のありように驚かされました。

ご覧になっておられない方のためにご説明すると、通常ならすぐに顔つき合わせるはずのご両者が 別々の個室でVR用の特殊なゴーグルを着けて めいめいのアバターに入る形をとり、そのアバターどうしがアニメみたいな二次元空間でご対面となるのです。

アバターとはネットワーク上の仮想空間で自身の分身となるキャラクターのことで、必ずしも自分に似ている必要はなく、番組でも諏訪部さんのアバターはかなりご本人寄りに作られていましたが、加藤さんのほうは普段からご愛用の青い鳥のお姿でしたからね。。。手がないから握手したくてもできないって (笑)

ほかにもバーチャル会場でのライブだとかプレゼンだとか握手会だとか バーチャルグラウンドでの運動会だとか 番組内で次々紹介されるアバター集結のバーチャルイベントの数々、これもうまるっきり 映画 「サマーウォーズ」 のOZの世界じゃないですか。

OZとはなんぞや? という方は こちらをどうぞ。

アバターに入り込んでのバーチャル空間における交流なんて近未来の話だと思い込んでいましたが、すでに着々と実現しつつあったのですね。




その後場所を変えて ようやく生身のご本人どうしの対面と相成ったのですが (諏訪部さんドアを開けるなり 「よかった~、鳥じゃなかった!」 って叫んでおられました) 、そこから展開されるVRの実情や可能性についての数々のお話の興味深いことといったら。

二次元アバターどころか 生身の肉体さえ三次元世界ゲームに加わるために天から貸し与えられた立体アバターだと思える今、VRについての加藤さんのお話はいろいろと示唆に富んでいて面白いのです。

たとえば、バーチャルとリアルについての捉え方の話。

昨夏行なわれた世界初のVRでの商業ライブコンサートは チケットは即完売、観客からの評価も上々だったそうですが、このVR会場とは別にVR機器を持たない人のために映画館でのパブリックビューイングも用意され こちらにも4000人ほど集まったそうなのですが、この場合リアル参加は二次元のバーチャル会場のほうで、現実世界のパブリックビューイングはそれを覗き見る傍観者のポジションだったというのです。

加藤さんによると、バーチャルという言葉は 「仮の~」 という意味で使われることが多いが 実はその元の語源は 「実質」 を表すのだそうで、VRは 「見る」 体験ではなく 「参加する」 体験であり、バーチャルイベントでは参加者が集うバーチャル会場のほうがリアルスペースなのだというようなことをおっしゃっておられました。

おもしろ~い

これを突き詰めれば、ではそもそもリアルとはなんぞや? という話になるではありませんか。




この話、この先どう転ぶかまったくわからない状態で書いていますが、長くなるのは間違いなさそうなので分割させていただきますね。

よろしければどうぞお付き合い下さいませ。