毎日がしあわせ日和

ほんとうの自分に戻れば戻るほど 毎日がしあわせ日和

力は自分にあり

2015年01月26日 10時00分00秒 | 貴秋の視点、すなわち偏見


その昔、あるグループに属していたおかげで、トラブルや不幸を生む 意のままにならない心の動きの原因が 過去の親子関係にあると知る機会を得ました。

「アダルトチルドレン」 という言葉が広まる少し前ぐらいから、親子関係についての本をたくさん紹介してもらい、いろいろ読んでは みなで話し合ったりした覚えがあります。

岩月謙司さんの本は あらかた読んだ氣がするなぁ。。。あと、信田さよ子さんや加藤諦三さんなども。




こういう本は、生まれてすぐは ほぼまっさらな子どもの意識に、親 (もしくはもっとも身近な大人) の抱える思い込みが影響を与えるからくりを、わかりやすく解き明かしてくれます。

読んだ内容を 幼い頃の記憶に当てはめると、ほんとうだ、そのとおりだと驚くようなことが次々と。

それをえんえん繰り返していると、複雑な想いは おのずと親へ向かいます。

私がいまこんなにつらい思いをしているのは、あなたがたのせいだったのか。。。。よくも。。。。

大人氣(おとなげ)ないといえばそのとおり、そういうときって すっかり子どもの氣持ちにもどってしまっているんだもの。

それが 「思い残し」 というものなんですね。




それって無理もないことではあるのですが、恨みつらみに留まっている間は、残念ながら 袋小路にはまりこんだも同然です。

そもそも 怒りが湧き起こるのは、どうにかしたいという強い思いがあるから。

なのにどうしていいかわからない、そのフラストレーションが 怒りとなって 自他に向かう。

そして、恨む氣持ちを握り締めている限り、どうにかしようにも 先へは進めないのです。




親 (またはそれに類する大人) のほうからいえば、子どもをひどい目にあわせたつもりはないんですね。

自分なりによかれと思うことをしているだけ。

そして 彼らもまた、自分がしているのと同じような扱いを 幼い頃に受けてきているわけで、彼らの 「よかれ」 が 幸せな結果につながらないのは、そのせい。

そんな親たちは、少なくともそのからくりが見えてきた今の自分より 意識が遅れているのだから、いくら 「どうしてくれる」 とバッシングしたところで、うろたえ 抵抗するだけ、どうにもなりはしない。

ここには ほんとうの解決や解放はないんですね。

通り過ぎるプロセスのひとつではあるけれど、いずれはそれと氣づいて 次のステップに進むことになる。




過去のわだかまりを解くカギは、他者ではなく 自分の中にある。

自分のせいだとか 自分が悪いとかいうことではないのです。

それを解く力が 自分にあるということ。

人を変えることはできないけれど、私たちは 自分自身と向き合うだけで、引き止めていたものを解き放ち、晴れやかな心を取り戻すことができるのです。




前の記事で アニメ 「モノノ怪」 の 「海坊主」 を引き合いに出しましたが、同じく 「モノノ怪」 の 「のっぺらぼう」 というお話に まさにこのテーマが描かれていますので、次に書かせてもらいますね。