。.。:+* ゚ ゜゚ *ciao!
さざんか
咲いたばかりのようで
傷一つありません。
一方で、蘂だけのものもあって
花数が減ってきました。
季節は移っていきます。
ツバキ科 常緑小高木
日本特産種
山茶花は咲く花よりも散っている
細見綾子
。.。:+* ゚ ゜゚ *ciao!
さざんか
咲いたばかりのようで
傷一つありません。
一方で、蘂だけのものもあって
花数が減ってきました。
季節は移っていきます。
ツバキ科 常緑小高木
日本特産種
山茶花は咲く花よりも散っている
細見綾子
。.。:+* ゚ ゜゚ *ciao!
1月4日
少年探偵団 江戸川乱歩
そいつは全身、墨を塗ったような、おそろしくまっ黒なやつだということでした。
「黒い魔物」のうわさは、もう、東京中にひろがっていましたけれど、ふしぎにも、はっきりそいつの正体を見きわめた人は、だれもありませんでした。
そいつは、暗闇の中へしか姿をあらわしませんので、何かしら、やみの中に、やみと同じ色のものが、もやもやと、うごめいていることはわかっても、それがどんな男であるか、あるいは女であるか、大人なのか子どもなのかさえ、はっきりとはわからないのだということです。
あるさびしいやしき町の夜番のおじさんが、長い黒板塀の前を、例のひょうし木をたたきながら歩いていきますと、その黒板塀の一部分が、ちぎれでもしたように、板塀とまったく同じ色をした人間のようなものが、ヒョロヒョロと道のまんなかへ姿をあらわし、おじさんのちょうちんの前で、真っ白な歯をむきだして、ゲラゲラ笑ったかと思うと、サーッと黒い風のように、どこかへ走りさってしまったということでした。