風の雑記帖

季節感あるシンプルな暮らしをめざし!8月は都合の悪いことも受けとめよう。

さざんか(山茶花)

2021-01-08 | lalaの花図鑑

。.。:+* ゚ ゜゚ *ciao! 

さざんか

咲いたばかりのようで

傷一つありません。

一方で、蘂だけのものもあって

花数が減ってきました。

季節は移っていきます。

 

ツバキ科 常緑小高木
日本特産種

 

 

山茶花は咲く花よりも散っている

 細見綾子

 

 


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1月の空(4)

2021-01-08 | お空

。.。:+* ゚ ゜゚ *ciao! 

1月4日

少年探偵団 江戸川乱歩

 そいつは全身、墨を塗ったような、おそろしくまっ黒なやつだということでした。

「黒い魔物」のうわさは、もう、東京中にひろがっていましたけれど、ふしぎにも、はっきりそいつの正体を見きわめた人は、だれもありませんでした。

 そいつは、暗闇の中へしか姿をあらわしませんので、何かしら、やみの中に、やみと同じ色のものが、もやもやと、うごめいていることはわかっても、それがどんな男であるか、あるいは女であるか、大人なのか子どもなのかさえ、はっきりとはわからないのだということです。

 あるさびしいやしき町の夜番のおじさんが、長い黒板塀の前を、例のひょうし木をたたきながら歩いていきますと、その黒板塀の一部分が、ちぎれでもしたように、板塀とまったく同じ色をした人間のようなものが、ヒョロヒョロと道のまんなかへ姿をあらわし、おじさんのちょうちんの前で、真っ白な歯をむきだして、ゲラゲラ笑ったかと思うと、サーッと黒い風のように、どこかへ走りさってしまったということでした。

 

 

 


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