かふぇ めらんじぇ

und SchwarzwaelderKirschtorte mit Sahne

ズージー

2013-12-31 13:44:59 | 日記

ドイツ語の発音の特徴として、「S」は必ず濁り、「ず」と発音する。先日呼ばれた方の家に大きくて、毛がふさふさと立派なペルシャ猫がいた。猫は、アレルギーの関係があることと、飼ったことがないので、行動がよくわからず、苦手なのだが、おそるおそる手を出したら、ただ手を出しているとすり寄ってくるが、こちらからなでたり触ったりすると、嫌がって逃げる。抜け毛がひどいのと、アレルギーが出たら大変なので、それ以上は触らなかったが、この猫、名前がスージー、しかしドイツ読みで、ズージーである。知人で「静江」さんがいるが、「Z」は逆に濁らないので、「ずつえ」となる。別人の名のようだが、どうしようも無い。年明け用に買い物に出かけた。二時までは開いているが、市場も人出が多く、パン屋の前にはプファンクーヘンを求める人でレジが混雑している。リンゴがいつものほぼ倍していたが、ドイツでは便乗的な不当な値上げは無く、生産と出荷に応じた適正な価格である。仕方ないので、いつもの半分の量を買って、スーパーでプファンクーヘン、酒屋でゼクトを買って戻ったら、義母から荷物が届いていた。前の便でバザーで買ったという軍手で作った犬の飾りをドイツ人にあげたら、喜んだ、と言ったら、また大量にそれが入っていて、今度は瓶の蓋に磁石を付け帽子を作り、冷蔵庫などにつける物までもたくさん送ってきた。あとは好物の大師巻きが入っていて、嬉しかった。せんべいでは、これとわさびサラダせんべいに好みの物があって、義母はよく送ってくれる。丁度大晦日に餅では無いが、まあ成分が同じものを食べれて、正月気分になった。日本は地震があり、歌手の急死などまだまだトラブルが続いているようだが、老舗のそば屋に行列を作る人、アメ横の賑わいに、紅白騒ぎと、楽しそうでもある。(私は人混みも、待つのも、演歌も勘弁だが)心配なのは、シューマッハ、頑張って生還して欲しい。これから夜にかけ賑やかになり、爆竹や花火が上がるが、このあたりは静かな物だろうと思うが、報告はまた明日に。日本の皆様今年もお世話になりました。

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年末

2013-12-30 08:35:10 | 日記

日本ではこの時期、最後の追い込みで、買い物や年賀状などに追われてせわしないが、ドイツはもう休暇を楽しむ人が多く、町がゆったりとしている。クリスマスの飾りもまだどこでも飾ってあって、マーケットも全部では無いが、年末あるいは年明けまで開いている。昨日メールキッシュミュージアム付近の知人の家に呼ばれて出かけた。一区間ながら長く工事をしていたU2が全面開通したので、三十分もかからず、着くことが出来る。高層のマンションで仕事部屋からはベルリナードームや、ポツダマープラッツ、アレキサンダー広場などが、眼下に見下ろせる。かなりご自慢のようで、年末の花火もここで年明けのシャンパンを抜いて祝おうとお誘いがあるが、まだ確定はしていない。ゲーテインステュートで学生に宿舎を世話する仕事をしているという女性と合計四人で、テーブルを囲み、料理自慢の彼女の焼いたステーキとパスタ、サラダにケーキをいただいた。数年前チュニジアに行った時の写真を見せてもらい、行ってくるように勧められたが、砂漠の中で煮炊きしてくれた物を食べたり、らくだに乗ったりする映像を見ると、とても行ける気がしない。こちらでは、休暇にアフリカに行くことはステイタスの1つらしく、彼女たちはドイツではおそらく中流以上の感じだが、とにかくご自慢で、私たちがまた大人しく聞いているので、尽きること無く楽しそうに話す。サンタの人形をもらい、帰途の駅に着くと、初老の男性が、お手伝いしましょうか?と声をかけてくれる。このようなことを言ってくれるのは、ほぼこの年代ぐらいまでで、こちらでも電車の中では若い青年が気にするでも無く、でんと腰掛けているのは、日本と変わらない。夫とも、日本でもこちらでもこれからが本当に恐ろしい、と話す。青年の、子供の感覚がそうそう変化するとは思われない。平和なのに嫌な世の中、楽しいはずの宵にまた溜息1つ。

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ソース

2013-12-29 11:15:34 | グルメ

ドイツはに限らず、西欧諸国はスパイス類が充実しているが、決して安くは無い。トルコの店や、市場の露店でいろいろな種類の物が、たくさん売られている。ドイツ料理ではネルケンがよく使われ、これとパプリカの粉を帰国時にはよく購入する。もう少し荷物に余裕があればカラフルな色の粒胡椒、シュタインザルツを買う。料理好きのドイツ人のパーティに呼ばれていて、ワインだけでは何なので、喜ぶかどうかはわからないが、こちらには無い山椒や七味、日本茶を持って行ってみることにした。ふと気づいたが、こちらにはとんかつとかウスターとかのソースが無い。キャベツはあまり生食はしないし、カツはいわゆるウインナーシュニッテルで、牛肉を薄く揚げたものはほとんどで、肉にふった塩胡椒で食べるのでソースは無い。帰国したと思っていた上階のうるさい住人が昨日また戻った気配が有り、夫がまたイライラし始めている。今朝また出かけたが、果たして帰国したのかどうかは不明、様子見状態である。研究者にとって、この「子害」は本当に大きい。独り立ちするのに時間がかかるので、結婚が遅くなる事、また週の半分は自宅で研究活動をしなくてはならないので、たとえ自分の子供とはいえ、そばで騒がれたのでは、仕事にならないので、子供持つ事を選択しない人は学者には少なくなく、持っても一人というのが多い。他の研究者とも話すが、十人に十人みな同様のことを言う。ところがここではほとんど運のような物で、引き当てたカードが悪いと、「子害」でとんでもない目に遭う。先日、同宿の方のお嬢さんにあった。両親とも研究者だが、お嬢さんはもう勤められていて、冬休みを利用し、滞在する母親の元に、父とともに訪れたらしい。とても感じの良い女性で、慎ましやか、久々に正統派のお嬢様に遭った、というすがすがしい感じを受けた。世の中こんな子のようにすくすく育ってくれれば、本当に幸せ、と思うが、上階の現実を見ると溜息ばかり、しかし今日は少し忘れてさてパーティへ。

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知らせ

2013-12-27 13:33:34 | 日記

義母が美味しくて気に入っているロールケーキを、母にもと思いつき連絡した。暖冬のドイツとは違い、大変な雪だそうで、独居の母は近所や親戚に大変世話になっているという。それでも出来ることは、と思うらしく、これからまた雪かたしをするというので、無理せず人に甘えてもやってもらうように話した。三年ほど前に転倒して脳内出血を起こした経緯があり、ちょっとした無理や油断で大変なことになりかねない。遠縁の人が近くに住んでいたので、安否をさりげなく聞いたところ、肺がんが転移して亡くなったという。父が亡くなった時、ほとんど雑務を引き受けてくれた方だが、それから一年も経たず逝去された。いつからか、電話のたびにこんな話を聞くこともあり、かけるのをためらうようになった。年末近くの欠礼状を思いがけなく受け取る時もそうだ。また、年賀状を出してもいきなり来なかったりすると、不安でたまらないが、こちらから様子伺いをするのもまた怖い。そんな折、思いがけなく以前の同僚からクリスマスカードが届いた。米人の夫に子供が二人で、現在アメリカに住んでいるが、律儀で毎年クリスマスカードを欠かさずくれる。あったことがまだ無い父親似の子供達は去年より、また大きく成長し、元気に遊んでいる。彼女も変わらずというより、以前よりずっと綺麗になって優しそうにほほえんでいる。日本でもよく家族のフォトを受け取るが、七五三などの特別な写真が多く、「普通さ」が窺えないのだが、彼女のはいつも「今の状態」ありのままで気取りも何もない。遺伝子を残す人がいる、というのは本当に幸せな事なのだな、とこちらも嬉しくなった。もちろんどんな子が授かるかわからないので、大変な苦労をすることもあるだろう。前述の亡くなった方も空き家になった家に、息子さんが時々来るという。きっとよい子なのだろう、悲しいのか嬉しいのかわからない気持ちで、半日過ごした。そして歯医者へ。なんとか歯は・・無事直った。(今度は日本製の接着剤らしい)

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ゆきだるま

2013-12-26 16:17:35 | 日記

日本の雪だるまは、玉の部分が2つだが、ドイツの雪だるまは三個である。つまり頭、胴体、足部分という感じで背が高い。今年は雪が無いので、見かけないが、絵本にはどれもしっかり玉は三個、鼻に人参をさし、毛糸のマフラーとバケツの帽子をかぶっている。不安は的中し、昨夜接着してもらった差し歯が外れた。明日連絡はしてみるが、来年まで休みで無ければよいが、そうでないと、悲惨な年越しを迎えねばならない。足にもどこでぶつけたのか、大きな青あざがあり、左手の人差し指が、曲がり始め調子が悪い。昨日リューマチに新しい論文が発表され、新薬が開発されるかもしれないという朗報が流れた。私のように因子も出ない、薬も副作用が強い患者には、本当に光のような物で、もし効いてくれれば、また副作用も無ければ、こんなに嬉しいことは無い。ドイツではほとんど感じないが、日本で若い女性に冷ややかな視線を投げられ、せせら笑われることがあり、私より夫が怒っていたことがあった。私自身も昔の友人や同僚と会いたくないな、などと感じることもあるが、引きこもってばかりいると鬱病になってしまうし、もうあれこれ考えるのは止めよう、と思ったら気持ちがだいぶ楽になった。週の半分は薬の副作用で、頭も体も働かないので、人の数分の一しか活動できず、イライラがつのる。こんな時は一分一秒、1時間1日が長い。代わりに一ヶ月、一年は飛ぶように早い。ああネガティブなことを考えるのはよそう。土曜の薬の日まではまだ1日あるのだから。

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せわしなさ

2013-12-25 09:54:35 | 日記

クリスマスが来て、今年もあと一週間と押し迫った。昨日は商店もレストランも午前中で閉店、今日明日は祝日だが、ドイツは年末のせわしなさも喧噪も無く、ますます静かである。日本と同様年末は犯罪が増えるので、空き巣などに警戒するよう管理人からも注意を促されているが、悩みの種だった家族が帰国したので、平穏静寂、夫は仕事に没頭している。クリスマスイブなので、シャンパンを開けようと買いに行ったら、ベルリンの白のゼクトを勧められ購入、それまでこれからは酒を控える、といっていた夫は言葉を翻し、何維持開けようかなどとそわそわしている。味はかなりドライで、気取りが無くて、特別な酒というより、テーブルゼクト(?)という感じである。食事、といってもハム、チーズ、サラダぐらいだが、良く合う。2日間は多分この食生活だが、特に不満も無い。妹がドイツのグリーティングカードをネットで送ってくれて、それが気に入って、返礼のカードと友人に送った。日本の物とはかなり画像や音声が違うので、比べてみるのも楽しい。クリスマスプレゼントかどうかわからないが、夫が私が今までやっていた教材が終わるので、小学二年生くらいの子供が使うクリスマスの絵本とも読本ともいえる物を購入してきて、早速自分が音声を録音してやるので、これで勉強しろと言う。みるとクリスマスの歴史や、飾りなどの作り方、クリスマスソングとバラエティに富んでいる。思い出したが、ワインショップで「ロゼ」の「R」が聞き取れず失意の元に帰り、夫に失言していまい、案の定叱られた。ドイツ語の「R」は完全な巻き舌、「w」と共に発音と聞き取りで、未だに苦労する。大学の第一外国語で学び直しても、ドイツでは小学二年以下、悲しいが現実である。

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初鵞鳥

2013-12-24 08:14:24 | グルメ

昨日昼、予約を依頼していたが返信の無かったレストランからメールが入り、三時なら席を用意できるという。唐突だが、近いし天気も悪くないので出かけることにした。近いとはいえ、行ったことの無いところで、バスの終点に当たる。ポツダムに行く電車がここから出て、使うホームはそれだけだが、駅は閑散として広く、閉鎖されたホームのある通路を延々と歩く。旧東時代を彷彿とさせるカフェや花屋が有り、なかなか趣深い。日本人学校に通う子のいる方が、ここまで毎日送迎し、ここで同校に通う人や家族と会えないと、ここからまた遠い学校までついていかねばならないと言っていた。ドイツは治安は良いが、中学当たりまでは送迎は必須で、親が付き添う。9月までは、中学に通う別な家族の子弟がおり、一緒に通えたので問題なかったが、今は一人なので、母親の負担が増えたようだ。レストランは駅の反対側にあり、良い匂いが漂っていた。一番のかき入れ時なので、忙しいらしく、客あしらいが良くない部分はあったが、担当のウェイトレスは、感じも良く、席もぎゅうぎゅう詰めで無いので、ゆったり過ごすことが出来た。さて夢にまで見た初鵞鳥、夫と四分の一注文したが、それでもう十分だった。大きさは鶏と変わらず、味は、先日の鴨の油分が減った感じで、適度の脂身、臭みは全くなく、やはり皮の良く焼けた部分のかりかりが美味しい。鴨は和食などにも合うが、鵞鳥はやはりこの丸焼きがベスト、ソースもつけずに本当にシンプルに、キャベツのゆでた物とジャガイモをつけて食べるのが美味しい。飲み物はビールでも赤ワインでも合う。四人いれば丸焼きをオーダーできるのでお得だし、雰囲気もあがるが、超満腹になるので、それ以外の食べ物はオーダーは無理、サラダくらいが関の山である。変におなかにもたれる感じも無く、本当におすすめである。今日はクリスマスイブ、午前中開いている店もあるが軒並み休み、ゼクトだけは買いに行きたいが買えるかどうか。

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?クリスマス

2013-12-23 12:52:51 | 日記

今年は本当に暖かい。昨日は朝雨が降っていた。ホワイトクリスマスとはほど遠い状況である。ただ冬至なのでこちらも日が短くて、今朝は八時近くまで真っ暗、月明かりであった。おかげで各家のクリスマスのイルミネーションを長く堪能できた。昼間は晴天でクリスマスらしからぬが、過ごす者にとっては有り難い。しかし三時近くなるともう薄暗く、四時には暗い。ドイツ人に今年は暖かくて良いですね、というと、油断してはならない、零下二十度近い寒さは必ず来る、と注意を促される。滞在も4ヶ月を切ると、そろそろいろいろな準備を始めなくてはならない。お土産とか、荷物の運搬とか、日本での病院の予約などである。来る時とは異なり、どうにかなるという期待はあるが、スムーズに行くとは決して思われない。日本は物価が高いし欲しい物も少ないので、電化製品や相当大きい物以外は、なるたけこちらで調達するが、持ち帰るのに、重量や個数の制限が有るし、無くなったり壊されたりするので気を遣う。朗報が有りANAが共同運行で羽田便を増やすという。杉並、世田谷住民は成田難民で都心で、もう少し遠い新百合や、調布だとリムジンがあるが、都心にアクセスするにも、距離が有り本当に不便だ。羽田も決して近いとは言えないが、成田よりは相当近い。ただまだ空港の使い勝手が良くなくて、荷物が多い私たちのような客には、ストレスがある。どうしても国内線優遇になるのだ。しかし国内、国外全てを受け入れられるハブ空港には到底、基能も規模もおぼつかない。残念ながら今度もベルリンへの直行便は無い。(そのせいで観光客も少ないのは多少有り難いが)いろいろな航空会社を利用したが、不思議とANAの国際線は共同運行も含めまだ乗ったことが無い。今回は便を自分たちで決めることが出来ないので、(たぶんLHだと思うが)乗れるかどうかはまだ何とも言えないが、羽田発もミュンヘン行きも、ドイツ旅行のドル箱なので高いらしい。ああ、しかしこんな話をしたくない。本音は帰りたくないのだから。あ、思い出したが、成田経由で無いと駄目なのだ。出国時に破損したスーツケースが、一年の時を経てまっているはずなので。

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サイレントナイト

2013-12-22 14:23:26 | 日記

クリスマスまでの準備と過ごし方は、ドイツと日本では違う。ドイツは、四週間前から準備を始めて、アドベントクールツを購入、あるいは自分で作り、一週ごとにそのローソクの火をともす。バイナハテンシュテルンという星の飾りは赤が多くて星形、立体系のもあり、窓につるす。照明は内側がほとんどで、それほど派手では無い。サンタや天使の飾り物もあるが、大きいものでなく、さりげなく置かれている。クリスマス直前の一週間前、およそ12月の二週目で、学校などは修了するので、その週末が一番人手が多く、クリスマスマーケットが賑わい、レストランが軒並み満員となる。客の多くは、少し離れて住む親族との食事で、互いにプレゼントをしあう。この頃には、もみの木がたくさん出て、二メートルはありそうな木をみな担ぎながら帰って行く。飾りはごちゃごちゃ多くなく、ライトといくつかのオーナメントのみである。音と言う物は無く、クリスマスソングは流れていない。聖夜前の週末、つまり先週末だが、年内の仕事はほとんど終了する。普通ならこのあたりがレストランのかき入れ時、と思われるが、逆にもう静かである。とりあえず二十四日の午前中までは、店は開いているが、25,26は完全に休暇、レストランもアメリカ系やアジア系のみでドイツ系は全て閉まる。クリスマスは家族が家で過ごすもの、あるいは、教会で一晩祈る日なのだ。クリスマスの定例の食事は、鵞鳥、グリューワイン、レープクーヘンに、シュトレン。番外編でマーケットにはなんとチョコのかかったリンゴがある。日本の露店の飴の付いたあれのチョコ版である。さて日本。派手な飾りの家や、豪奢なライトの付いたツリー、高いリース、ながれるクリスマスソングに、高価なプレゼントを並べたデパートなどのショップ、数万円のコース料理は予約も取りにくく、ほとんどが若いカップル。クリスマスケーキに値段の張った鶏か七面鳥。その上に年末休暇まではまだ日がある。こちらでは仕事上に酒の付き合いは学会などの終わった後のパーティなどだけで、忘年会なども無く、街中で酔っ払ってくだを巻く人も無い。本当に静かな静かなサイレントナイトなのだ。上階のうるさいご家族もカナダに帰国したようで、私たちは本当に久々にこの静寂を楽しむことが出来そうだが、昨日からエレベーターが故障して動いていない。階段を降りるのに苦労する私は受難を受けている。やれやれ。

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クーダム

2013-12-20 12:47:23 | 日記

ヴァイナハテンマルクト第二カ所目は、ここからは行きやすいヴィッテンベルグプラッツに出かけた。クーダムはベルリン一の繁華街で、東京でいえば銀座、KADEWEや、車道中間に待機する場所にサンタや、トナカイがライトアップしている。以前は、アクセサリーを売る店や、木製品、ツリーの飾りなどが多かった。今は少し様変わりして衣料品や、革製品などが並ぶ。大きさはシャルロッテンブルグだが、華やかさとソサイアティの高さは、こちらがやはり上かもしれない。グリューワインの種類がたくさんある。中に入る香料や果物により味は多様だが、飲んでみなければわからないので、一種の冒険で、白ワインの物まである。1軒木製品の店があり、閑散としていたが、夫が木のボールを買う、といいだした。高価なので、ほとんどが冷やかし客、ましてや外国人の私たちが買うことなど期待していない売り子の女性に、買うと言ったら、たちまち顔がほころび{やったぁ」と口走り、コホンと1つ咳をして呼吸を整え、「サラダを混ぜたり取り分ける時に使うフォークとスプーンは一緒にいかがですか?」という。これが日本にある大きさのおよそ三倍、巨大であるが、一生物になるほどに丈夫で、値段も信じられないほど安い。グリューワインの酔いが回っていた夫は、「もらう」と言ったところ、次に彼女「取り分けたサラダを入れるものは?」など言い出した。「もう結構です」と断り、支払って店を出るとどこで付いたのか、車椅子の車輪に黒いべたべたした物が付いていたので、急いでぬれナプキンで拭き取った。ぬれナプキン、ドイツに無い優れものの1つで、本当に重宝である。ちなみにドイツのティッシュはファンが多いが、ナプキンの一回り小さい物で枚数が少なく、紙も硬く吸水性も無い。コンセプトが異なり、鼻をかんだりその辺を軽く拭く、などに使う物で無い。番外編で透明ラップもロールと切り口の性能が悪く、使いにくい物の1つだ。女性用の衛生用品やストッキングも良くない。寒い国なので、編み物の需要が多く、そのためか手芸が好きな人が多く、義母が作った小物や、バザーで売っていたという小品をあげたら、狂喜していた。贈り物はされるのもするのも大変に好きな国民で、表現も直接的でわかりやすい。年末呼ばれたホームパーティは、お料理はお任せし、ワインと日本茶でも持って行こうか、と思うが考案中である。学校も長いところで今日まで、仕事もそうで、今日からクリスマス休暇という人が多い。ここに住む日本人のご家族は、明日からパリに旅行、もうひとかたは、日本にいるご主人とお嬢さんが来て、年明けまで一緒に過ごすという。こちらはベルリンに大人しくいる予定だが、ドイツ人の単身出来ている女性研究者から、うっすらとお誘いがあるので、クリスマスマーケットにでも誘おうか、と思っている。5月、10月が良い季節のドイツだが、12月はそれとまた趣が異なって良い、というよりすばらしい。

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おみやげ

2013-12-19 15:35:57 | 旅行

自らも住んでいるし、また今までも海外に滞在する人を訪ねていくことが多かったので、持参する土産物には随分詳しくなった。ただヨーロッパがほとんどなので、他の地で同じかどうかはわからないが。まず品はデパ地下で一気に買う方が効率がよい。次に数はいらないが、種類が欲しい。最後は現地では絶対に食べれないもの。重い物とかさばる物、生ものや溶ける物、液体、壊れやすい物と匂いの強い物はよろしくない。さて昨日の和菓子だが、ディスカウントの御菓子屋で売っている大袋で小さな和菓子がいろいろ入っているあれがよい。せんべいはあられや柿の種だと壊れても大丈夫だし、ばらして荷物の隅にも入る、でんろくミックスは、多種のお豆も入っているので、喜ばれる。次に魚だが、これは手に入らない魚がよい。こちらにあるのは、鮭、マグロ、赤魚、黒鯛、鱒、ひらめなので、レトルトになっている鮎、開いた鰺、サンマの煮付け、やはりレトルトで、味噌や酒粕のついた赤魚や、鰆。これらはまず絶対に食べられない。烏賊はあるが、塩からとするめは無いので、瓶詰とさきいかが良く、蛸は無いので、これもキオスクなどに良くあるスライス物が喜ばれる。かまぼこ類は、欲しい物の1つで、これもレトルトがある。おでんのセットも良いが重量があるので難しい。最後は漬け物であるが、お勧めは椎茸やタケノコ、千枚漬けや白菜の浅漬けである。お茶漬けの素と、梅昆布茶も良い。海苔、日本茶などは持って行きやすいが、手に入るので、希望があって、余裕があれば。カレーと、マヨネーズは、日本の物が一番美味しいので、喜ばれる可能性が高い。調味料は粉山椒や七味が無いので、使う人には良い。魚を焼く網と、大根おろしは、持っていってないと食材を買っていっても駄目なので、予め聞く必要がある。いずれも持って行きやすいし、高くもない。これらの土産品に関しては、かなり自負しているのだ。

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歯医者

2013-12-18 09:46:23 | 日記

初めて海外で歯医者受診をした。といっても差し歯を接着剤でくっつけるだけなのだが、それでもどきどき物である。名前を呼ばれていくと、椅子が日本と同じようにほぼ寝た状態に倒される。よだれかけ(?)がなんとナプキンを洗濯ばさみで挟んだもので、ドイツ節約主義を感じる。内部を綺麗にして、口をすすぐようにいわれたが、コップにはぬるま湯が一杯、すすぎ終われば自動で継ぎ足される、ということはない。その後接着剤をつけて数分おき、仕上げに周辺の接着剤を器具で取り除き、バキュームをかけて終了、最後の口のすすぎもなく、気持ちが悪いが無事に済んだ。これで再びとれるようなら、もっと強力な接着剤でつけるという。午前中頼んでおいたコンタクトレンズのクリーナーをピックアップして帰宅し、届いていた義母の荷物を開ける。食料品送付の制限が厳重になり、カカオと乳製品を含んだ製品、肉を使った加工品は送れない。具体的には、チョコレートや、ステック珈琲などは駄目、和菓子は送れるが、どら焼きは皮にバターが使われるので駄目、味噌汁はよいが、ポタージュスープは駄目、インスタントラーメンは、スープに肉が使われるので駄目、するめはよいがチーズの入った物は駄目、といった具合である。ただ抜き打ち検査なので、開けられなければそのまま届く。念は押しておいたのだが、中にスープが入っていた。しかし開けられなかったので、そのまま届いた。日本からの取り寄せの本は、アマゾンから直接だと、税関から呼び出しが来て、高い税金を払わされる。一番良いのは、国内の送料は無料がほとんどなので、ドイツまでの送料はかかるが、留守家族など宛てに送付し、そこから送ってもらうことだ。和食も増え、値段と形状と味に目をつぶれば、刺身や鉄板焼きなどは食べられる。調味料はほとんどあるが、七味が無いので、今回も送ってもらった。和菓子と練り物だけは全く手に入らない。日本では別に感じないが、不思議と食べたくなる。小豆が無いので餡をつくれず、重量が有りつぶれやすく、日持ちもしない和菓子は贅沢品だ。練り物というのは、紅白や笹かまぼこ、ちくわなどだが、これは鮮度のよい魚で保冷が必要、薩摩揚げなども同じである。なにが日本食で一番食べたいか、といわれると「おでん」である。糸こんにゃく、すじ肉、ちくわ、はんぺん、ゴボウ巻きに、昆布、お麩など、どれもドイツには無い。大根やジャガイモ、卵はあるが、日本の物と違うので、多分おでんにしても美味しくない。しかし問題は、これらはどちらも外国人の口には合わないから未だにないのだ。彼らの口に合うのは、寿司やすき焼き、ラーメンなど。おでんなど作れば匂いがひどいとか、たちまち苦情が来そうだが、幸か不幸か食材が無いので、作ることはまずもってあり得ない。

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バイナハテンマルクト

2013-12-17 08:37:16 | 旅行

ベルリンに幾度も訪れ、長く滞在していても、訪れたことの無いところがたくさんある。街中で行きやすい場所だといつでも行ける、と思ってしまうからかもしれない。ベルリンには、楽聖の名を取った通りや駅がかなりあるが、昨日は、その1つリヒャルトワグナー駅から、シャルロッテンブルグに向かった。そう、この高名な宮殿に私はまだ行ったことが無かったのだ。ベルリンでは、複数の地でクリスマスマーケットがはり、それぞれ趣が違うが、まず勧められるのがここで、遊園地まであって、とても大きい。昼からやっているが、やはりメインは夜で日本の夏祭りの露店のようにたくさんの食べ物や、衣類、アクセサリーのショップが並ぶ。入って早速、おきまりのグリューワインを飲む。カップがデポジットになっていて、返せば返金されるが、持ち帰ることも可能、店によって香辛料や甘さが違っており、昨日は二軒はしごしたが、先の店はほどよい甘さと香辛料が効き、後の店は甘めで重厚であった。グリューワインを飲むにはかなり暖かい気候だが、それでももちろん零度以下である。出店に初めて頭の入る帽子があったので購入、これが止められないほど暖かい。マフラーも安かったので、夫のものと購入した。日本ではこれらの物は、ファッションの趣があるが、こちらでは本当に必需品で手袋とほっかいろ、ムートンブーツと厳重に支度する。差し歯がとれて、予約が明日と言われていたので、出かけるのを戸惑ったが、クリスマスが終わってしまうし、夫が重い腰を上げた時で無いと、機会を逸してしまう。口元が気になったが、マスクをするわけにも行かず、それでもソーセージをしっかり食べて、シュトレンとレープクーヘンを買って帰路についた。来る時に(また)トラブルがあって、私がエスカレーターに乗ったら、急に停止、エスカレーターの長い階段をえっちらおっちら昇るはめになった。帰りは何もなく・・と願ったが、真ん中の入り口からバスに乗ったら、ダブルベットのマットレスを立てかけてある。駅で降りたら、そのマットレスを若いカップルが抱えて地下鉄駅の階段を下りてくる。セカンドハンズで手に入れたようで、自力で運ぶらしい。バスや電車に乗せるのにも驚いたが、ドイツでは周りも迷惑かけずに自己責任で行い、法律に沿ってさえいれば、なんの問題も無く、他の乗客も本人たちも特に気にもかけていない。日本で、都バスや激混みの小田急などにこんな物を乗せれば(乗るかどうかわからないが)大変なことになるだろう。逆に日本では酔って絡んだり、けんかしたり座席に寝そべったり、独り言を言ったりする人がいるが、そういう人はいない。思いがけない行動には驚いても、私にはドイツ人の方が、ずっとまともに思われる。自己責任でやることには無関心、と書いたが、気づいてケアしてあげなくてはいけない、と思うと、必ず手を貸し声をかけてくれる。それがドイツ人なのだ。昨日も駅の階段の下で車椅子でおろおろしていたら、若い男性がお助けしましょうか?と声をかけてくれた。この一件だけでも、やはり私はもう日本には住めないのではないか、などと思ってしまう。

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豚年

2013-12-15 08:35:09 | 日記

中国料理店で十二支が書かれたのれん状のカレンダーをもらったが、ひとつだけ日本と違う動物がいる。日本の猪年が、中国では豚のようなのだ。同類とはいえ「私は、豚年です」というのは、イメージが変わるようで、「豚年」の夫はショックをうけ、中国には行きたくないと言っている。慣習や習慣で違いでその国にいる人間には、なんの不思議が無いことでも他国では、驚かれることがままある。ドイツ人から、大晦日に家々の屋上から上がる花火を見ながら年越しパーティをしようと、お誘いがあった。これは、もうドイツでは慣例行事で、日本の紅白か、初詣のような物である。ところで日本での大晦日の花火はどんな感じだ、と聞くので、街中や家の屋上であげることはしないし、花火が上がるのは夏、水上でプロがあげる花火の大会を大人数で席を取り合い鑑賞する、と言ったら、たいそう驚いていた。夫がライターを買ってきたので、やっと我が家のアドベントクルツの蝋燭にも灯がともった。ここの施設のクリスマスパーティも昨日あったが、どちらも薬の副作用のひどい私には、参加も気分のよい食事も出来ず、おまけに踏んだり蹴ったりで、差し歯まで外れた。来週はクリスマスマーケットに行って、鵞鳥も食べようと言っていたのに、歯医者を探し予約を入れないと、クリスマスシーズンなので、大変なことになる。不運、不運。

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二人のサンタ

2013-12-12 10:36:09 | 日記

先週、ある方の部屋のドアノブに、きらきら光るメッセージと贈り物がかけてあった。セントニコラウスの日で、彼からの贈り物だ。日本ではなじみがないが、こちらではクリスマスとはまた別にお祝いする。ドイツ人に聞いたところ、いわゆるサンタクロースは、セントニコラウスで、クリスマスの聖人はバイナハテンマンと言うようだ。混濁してしまってよくわからないが、とにかく正式には違うのだが、今日ではごちゃ混ぜになっている、のだそうだ。アドベントクルツの蝋燭も2つめに突入したが、我が家ではライターもマッチも無いので、まだ新品のままである。まだ鵞鳥は食べていないが、ある店で、焼き上がったばかりのすばらしい鴨がある、というので注文してみた。半分なのだが、夫と二人で4分の1も食べきれないほど大きい。クネーデルと紫キャベツが添えられている。鴨、というとあの青い羽の生えた部分を想像し、食欲が失せるのでなるべく考えないようにして、一口。皮がぱりぱりに焼かれて骨に着いた部分の肉は、しっとりと脂がのって柔らかく、臭みは全くない。まさに絶品だった。日本だと鴨鍋や、鴨南蛮そばでお目にかかるが、味も食感も全く別物である。鴨でこれだけ美味しいなら、次の鵞鳥も期待が持てそうだ。夫はリューネブルクに出かけたので、持ち帰った鵞鳥を翌日ワイン屋で勧められたボルドーと食べたら、ワインがまたすばらしくておいしさが激増した。10ユーロもしないテーブルワインだが、もちろんフルボディ、フランスワインはやはり格の差を見せつけられる。味に品があるのだ。残ったワインも料理も帰ってきた夫に皆とられそうだが。デザートは、いただいたマジパンチョコレート。甘くないチョコレートに洋酒が効いている。これもまたGOOD!

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