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胎の名前

過ぎにし胎はただ名前のみ、虚しきその名が今に残れり。 (ウンベルト・エーコ先生とは関係ありません…)

カーネーション(NHK)

2012-03-05 03:42:38 | インポート

久し振りに連続ドラマの名作が誕生する瞬間に立ち会えた。



国営放送の連続テレビ小説。
1回15分を週6回、26週かけて完結する長編ドラマ番組。
合計39時間かけて1つの話を紡ぐという意味では、大河に次ぐスケールのドラマだ。

不肖ひさはこのプラットフォームはもう時代遅れなのだと思っていた。
恐らくは戦後すぐにスタートしたラジオドラマの時間軸を現代まで踏襲している。
毎日決まった時間にドラマをちょこっとずつ見ることに耐えられる現代人はどれほどいるのだろうか。
かつての大ヒットラジオドラマ「君の名は」放送時は「風呂場から人が消えた」伝説が長く語り継がれているが、
これだけ人々の生活スタイルが多様化している中で、朝8時、昼1時ちょっと前にテレビの前に座れる人などどれほど居るのか。
そんな視聴スタイルが可能であるわずかな人々を対象に届けるべき物語など、
もう何も残されていないのではないか。

とまあ大上段にぶってみたが、
ひさ自身、まさにこの時間帯にテレビがほぼ見られない。
だから、ここ10年以上、この枠のドラマをちゃんと見ていなかった。
ちゃんと見たと言えるのは1997年の「あぐり」が最後。
2000年代以降、1週間でも真面目に見た期間があったのは「どんど晴れ」、「こころ」、「私の青空」くらいか。
いわゆる人気作の「ちゅらさん」や「ゲゲゲの女房」「ひまわり」は、全く興味が湧かず手をつけずじまい。
あ、それでもゲゲゲの女房はCGが良かったのでたまに見かけたらラッキーくらいには思っていましたが。
こんな朝ドラを語るべきじゃない人間に、まるで雷のように「カーネーション」が振り落とされてきた。

ええ、本当に語る資格なんかないんですよ。
先に種明かししてしまいますけどね。
初めの2か月は多分1週間に1度も見られてません。
3か月目、去年の12月から、ようやく頑張って週2~3回見るようになった位。
年が明けた4か月目からも、結局のところ半分くらいしか見られてません。
あえて録画をかけませんでした。何故かは後段で語りたい。
それでも、なおこの作品が名作であることは分かる。

だから、語らせてください。
この作品が、すっかり根腐れしている連続テレビ小説の枠組内で何を革命し何を創造したのかを。

本当は、作品が完結するのを待ってから書きたかった。
だが、主人公の女優がスイッチするこのタイミングで書いておくべきかもしれないと思い直した。
直前に放送されただんじりのシーンのお陰でテンションが上がっているからかもしれない。
オノマチの笑顔にほだされたからかもしれない。
ついでに言えば、ひさのように斜に構えて朝ドラなんて見ないなんてことを考えておられる御仁に、
いや、これ見逃したら損ですよ、ということを伝えられれば。

この作品は、これまでの朝ドラとはかなり違う性質の物語なのだと。
21世紀に入った今でも、物語を紡ぐ方法はあるのだってことを示してくれたんだと。


*連ドラなのに1話完結型
ということで、以下、その物語を紡ぐ方法というのを箇条書きで羅列していきますよ。
毎日ご丁寧にテレビの前に座れない人のために、今作はその日1日だけ見ても話が分かるように仕立ててある。
これはナレーションシステムを導入してあることが奏功しているはずだ。
語るべき事象、発生した物事を映像に重ねてナレーションで補完することで、過不足なく物語に必要な情報を出していく。
大きな物語は1週間かけて進むのだが、小さなエピソードは毎日1つずつ何かしら片付いていく。
そのために、1日だけ見てもフラストレーションが溜まることがない。
小さなカタルシスだったり、小さなホロリだったり、何かしら、「今日は見て良かった」と視聴を納得させる仕組みがある。
だから、無理なく見ていられるし、見続けているとさらに満足感が高まる。のだろう。多分。
この手法は既に30分~1時間ドラマ枠では確立している。15分に縮めることができたのが凄いという話。
だから、敢えて録画せず今に至る。
見逃す事への不安感はない。
むしろどちらかといえば、臨場感を味わいたいから放送視聴にこだわった。
だから最近では出先でワンセグ視聴した挙句、まさかの号泣で泣きはらした顔晒して取引先に出向いたりとかしたわけだが。


*落語にもできる筋回し

その筋の専門家から怒られそうな仮説だが、物語のまわし方が多分、落語的にしてある。
印象的なシーンを例にとると、主人公・糸子が紳士洋服店で始めた女性用の布販売が繁盛していく様子。
1人の女客が家族を連れてきて、それから友達を連れてきて、その友達がさらに子供を連れてきて、
その輪が「おばちゃんのつながりが、たてたて、よこよこ」に広がっていく。
こういう繰り返しを重ねていくことで迫力が増す妙、落語でよく耳にする気がする。
ついでに言えば、こういうシーンの時に必ずかかる変拍子でちょっとケルティックな曲が、
さらにテンポ感を高めて良い効果を生み出している。
あと、音楽はさすがにかからなかったが、戦時中に昼夜なく襲ってくる空襲警報と、防空壕に逃げ込むシーンも、
繰り返しによる迫力増強が半端なかった。


*食事シーンの多用

2011年にあって、何が幸せなのかを語ることは極めて難しくなってしまった。
とりわけ、幸せを不条理な形で奪われた人々が大勢居る中で、上辺だけの幸福感は時として害悪にさえなり得る。
そこに来てこの作品は、食事のシーンをこれでもかという程に挿入してきた。
戦前、戦時中から戦後まで小原家の食卓は常に豊かだった。
親兄弟、洋装店の店員達、そして近隣の商店街の人々がわいわいと騒ぎながら食べ物を頬張る様子は、
誰しもがそれぞれ心の中に抱えているだろう、何らかの幸せの記憶と重なる所があるはずだ。
このシーンに登場する料理が半端なくおいしそうに作りこんである点も評価が高い。
物がないはずの戦時中におせちを頂くシーンの華やかさに、思わず飽食のこちら側が舌なめずりしたくらい。
最近では入院した玉枝に差し入れする弁当に詰め込んでいた出汁巻き卵と海苔巻きがそれはもう艶やかで
その日思わずコンビニで海苔巻きを買ってご飯にしたくらいの出来栄えだった。
ええ、作りませんよ。そんな面倒な<おい
そういう共感を作り出すことで、時代も暮らしぶりも全然現在の人々とは異なる作中人物との距離感を一気に縮めてかかってきた。

*朝っぱらから焼夷弾のようなシーンの連続投下
その日一日を台無しにしてくれそうな重いシーン・セリフも躊躇なく突っ込んで来る姿勢に感服した。
多分、朝ドラを録画視聴、もしくは1週間まとめて90分連続で週末に放送する枠で見ている人が少なくないことを織り込んでいる。
いつから織り込んでいるのかは、前作までをちゃんと見ていないのでよく分からないが、
今作は朝に放送するドラマであることを根底から捨てているとしか思えない。
物語の節目では必ず朝に主人公が目覚めるシーンが織り込まれており、
そこは意識的に朝ドラであることを主張しているのかもしれないが、
物語が進む場面はたいてい夜だった。
これはもうわざとそうしてあったとしか思えない。

証拠シーン:
その1)独立開業を志す糸子を泥酔した父・善作が全力平手打ち
糸子が自分の給金で買ってきたクリスマスケーキを囲んで妹たちとささやかなクリスマス会をしようとしていた矢先、
泥酔してきた父が帰宅。糸子を一人前と認めようとしない父に対して、
「毎晩酔っぱらってるお父ちゃんより今はうちの方がよっぽどこの家支えている」と啖呵を切る糸子を、
父、全力平手打ちで部屋の際までぶっ飛ばした挙句、
「こんなもんがなんぼのもんじゃ!」とクリスマスケーキを卓袱台に逆さに叩き付けて退散。
妹全員号泣する中、祖母・ハルさんがケーキをもう一度表に反して皿に乗っけて
「ほれ、食べれる、食べれる、ちょっとへしゃげただけや、味変わってへんて」と箸で号泣する糸子に食べさせる。

その2)傷心の玉枝が糸子に最後通牒を突き付ける「あんたの図太さは毒や」
戦争で何らかのショックを受けて心を病んで岸和田に戻ってきた髪結い玉枝の次男・勘助を元気にさせたくて、
勘助の初恋の人と引き合わせた糸子。それが逆効果で勘助はまさかの自殺未遂を図る。
その事を知らせに来た玉枝が糸子を突き放す捨て台詞。
「世の中みんなアンタみたいに勝ってばっかしじゃない、もっと弱くてもっと負けている、
悲しくて自分が惨めで、それでも生きていかなきゃならないから、どうにかこうにかやってるんや、
家族も皆元気で商売もうまくいってるあんたに、そんな人の気持ちが分かるわけないやろうな」

こんな事を朝っぱらからテレビの向こうから面と向かって言われたら一日凹んで動けなくなること必定。
大抵の人は自らを省みるだろう。
自分の無神経さで他人を傷つけたかもしれない自覚は誰しもが心の底に抱えているはずだから。
一部には「よくぞ言ってやった」てカタルシスを覚えるひねくれた向きはあるかもしれないが。
クリスマスケーキのシーンも、小林薫が本気で小娘を殴り飛ばしている図に後味悪くなった人々も少なからずいるはずだ。
これらのシーンはこの作品には不可欠であったし、それだけの説得力のある映像だったが、
極めてさわやかでなく賛否両論分かれるかもしれないシーンを朝から注ぎ込む勇気に、ただただ脱帽。


*現代に通じるメッセージの設定

全ての物語は、2011年のあの日以降、紡ぐことが大層困難になった。はずだ。
あの日にまつわる事さえ軽々に触れにくくなってしまった今、
恐らく物語の紡ぎ手達は様々な手法であの日に対する何らかのメッセージを織り込もうと考えているのだろう。
今作においても幾度か陰に陽にそれらが描かれていた。

その3)東京の戦災浮浪児への思い遣り
敗戦直後の東京に買い出しに来た糸子たちが泊まった旅館に空き巣が乱入。何と、その正体はやせ細った浮浪児達。
糸子は逃げ遅れた少女が自分の布団の中に逃げ込んでいるのを発見するも
そのまま手を握って一晩隠し通す。すると翌朝、帯の中に隠し持っていた大金をその子に持ち逃げされていた。
意気消沈の糸子、当初買いたかった布は買えないまま、我が子達にお菓子だけ買って帰宅。
浮浪児少女に思いを馳せて独白する。
「生き延びや、おばちゃんたちがもっともっとええ世の中にしてやるさかい、生き延びや」

その4)何もなくさないと決めた糸子
娘3人が東京やら海外やらで活躍するなか、岸和田で1人年老いる事を受け容れた糸子の決意表明。
「相手が死んだだけで何も失くさへん、決めたもん勝ちや」

宝物を抱えて生きていく、と続く糸子の決意は、モデルの小篠綾子さん自身の言葉である可能性もあるのだが、
今この年に語られると、別の色合いをもって響く言葉である。
巨大な喪失の後に、人が再生に向かうには何が必要なのか。
東北の人々と大阪のおばちゃんとは精神構造が違うかもしれず、心持ちを重ねることは相応しくないのかもしれない。
だが、喪失の事実とそれにまつわる感情を受け止める心は、
常に決めたもん勝ち=どのような結論でも、そのように受け止めようと思った心のありようそのものが尊重されるべきなんではないだろうか。
そして。
おばちゃんおいちゃんたちがもっと良い世の中にするから、どうか生き延びてくれ、被災地の子供達よ。




最後の1か月間は、老いた糸子がなお華やぐ様子が描かれるもよう。
丁度モデルの綾子さんがコシノ3姉妹が世界に活躍すると同時にメディアに露出し始めた時期と重なる。
モデルの記録映像・インタビューがあまたある中で、どのような創作物に仕立て上げてくるのか、
紡ぎ手の意気を信じて全裸待機中。

今回のエントリを書くにあたって、
日頃、見られなかった日のエピソードを振り返るのにお邪魔している
NHK連続テレビ小説カーネーション あらすじ&感想を綴るブログ
を参照しました。
手前の土俵で大変失礼ながら、感謝の意を表明したく、ここに記載いたします。


遥かなる空賊への戻り道――FF12RWよもやま感想(5)

2007-07-16 12:35:03 | インポート

このゲームの最大の欠陥は、やりこむと飽きるとこにあると思う。

総括は一番下にて。


主人公のlv=99 プレイ時間=40h クリアしたミッション=ラストまで

【最終決戦】
・基本的に数は力なりの精神で最終段階まで戦えます。睡魔に襲われて意識をフォルサノスにもってかれてもまださくさく進めます。
・が、ラスボスはやっぱりうざい強い!沸いてくるザコが相当うざい強い!
・で、2度ほど全滅。改めてパーティー編成から見直し。
・と、ここに至って回復キャラが誰一人居なかったことに気付く。
・しかもこの布陣=アーシェ(間接)、バッシュ(近接)、カイツ(魔法)、バルフレア(間接)、フラン(間接)。ザコが近接なので間接キャラは格好の餌食だったわけで。勝てるわけがない。
・ということで、一旦眠って翌日に決戦持ち越し。
・今度は回復キャラを2組入れて、近接に強い飛行キャラを加えた上で再戦。案外楽勝。
・とはいえボスキャラの謎の全体ビーム連打で何度か全滅の危機に陥ったがな。
・そしてエピローグ。と思いきや、さらにフォルサノスから1対1の戦闘を強いられる。
・おいおいこっちは一切回復してねえぞ。というか、単独ではからきし弱いヴァンご指名なのは何故。せめてバッシュとかどうですか?フォル様。
・とか言っている間に、あっさりジエンド。
・あまりに腹立たしかったので攻略サイトを見たら、「戦わずにひたすら逃げろ」と。そんな主人公があるか!
・ともかくも、逃げてみたら案外あっさり相手が自滅。悲しみのない自由な空へ翼はためかせ~♪て旅立っていきました。


【ラスト・ボーナスラスト】
・将軍とポーション王子が談笑している様子が微笑ましい。
・案外トマジのにいちゃんが幻獣相手に合成技を教えてるところとかかわいい。
・ボーナス、……わざわざ隠しエンディングにせんでも良かったんじゃ?かわいいけど、がんばってまで見たいかと言われると……?



@総括
別記事にしようと思ったけれど、まあそれほどの内容かといわれるとそうでもないので一括。

【ストーリー】=7
・自分の好みかどうかという基準ではこの点数ではない。キッパリ。
・だが、少年少女がちゃんと冒険するというテイストはきっと王道で良いと思う。
・前回は傍観者に徹した空気な主人公ヴァンは、今回は年少者を率いるリーダーのように見えました。パンネロとの関係もはっきり位置づけられたし。
・一方で、地上の国際情勢とか、せっかくキャラも際立っていた脇役の扱いが相変わらず中途半端なのが気になって仕方がない。
・特に空賊バルフレア。中盤まで極めて重要な役割を果たしていながら、終盤になって突然存在感を消すのが解せない。今回の案件はあんたが引き起こした問題だろうが!


【戦闘システム】=5
・タクティクスに似ている、らしいです。すいませんやったことないんで比較が不可能。
・ともかくも、戦えば戦うほどたるくなってくるのは何故。ドレインかスロウガかかかってませんかこのソフト。
・しかし、このシステムででも、戦闘の都度、呼び出せる召還獣に制限つけるとか何かオプションをかければもうすこし多様性も出来たのではないだろうか。
・ガンビットも1つしか設定できないのが結構イライラ。
・そして相変わらずミストナック使いませんでした。


【絵・音】=7
・絵は改善した。作品の雰囲気に合っていて良いと思う。特にヴァンとパンネロ。
・BGMも新作が加わっていて良かったと思う。まあ、ほとんど消音プレイだったわけだが。
・ただ、爆音とかがしょぼいのはどうにもこうにも…。
バッシュの絵が少なかったので1点減点(おい)



【将軍】=7 は?
・登場シーンはほとんどないくせに、相変わらずツボを外さない点、期待を裏切りませんでした。
・アーシェ王女にもポーション王子にも忠誠を誓ったり、容易く守れないからあがくのだ系の発言はまあ予想の範囲内といえばそうですけれども。
・でももう少し何というか、どうにか登場場面を増やせなかったか。
・設定はおいしいと思うんですがねえ。今は亡き小国の出身で、家族と祖国を裏切る形でアーシェ王女の国の部下になり、帝国との戦いの折には策謀にはまって大逆罪で処刑されたことになり、でも本当は2年間も帝国の牢獄で繋がれていて、アーシェ王女とともに帝国に対抗。本当は救国の将軍なのに、先の大逆罪を訂正して生きていたことが明るみに出ると国際情勢に影響を与えるとして、大戦で自分が殺した生き別れの双子弟になりすまして戦後の帝国復興を支えるジャッジマスターになる……この人の活動だけでも1本シナリオ作れますよ。
・って作れるのはドリー夢だけか。


【総合点】=6
・今回のこのソフトはきっと外伝なんだ。と、そう思ってもやっぱりこのくらいの評価。
・戦闘システムが何よりも難ありだったのでは。
・前編をプレイしていない人も楽しめるように作ったのだろうが、かえってストーリーが消化不良だった。もし前編プレイせずに今作だけやっていたら、バルフレアとフランは一体何をしに来た人なのか最後まで謎だったろう。
・浮遊大陸なんて新しいものを作らなくとも、既存の大陸に十分余白はあったんだし、どうせならオキューリアの残党とか出せばもっとこう色々幅があったのにと思う。
・そしてロザリア王国の影もなかったし…アルシドの影だけは見たけれどw
10-2は10の続編だったけど、12rwは12の続編ではなかったということに尽きるのかもしれない。


【補足】
てか、エンディングで浮遊大陸がばらばらと崩落してましたが、あれって地上に直撃しなかったのか気になって夜も眠れない。


100tハンマーの行方

2007-03-13 02:31:15 | インポート

ここしばらく現実からかけ離れた記事が続いていることに伏してお詫び申し上げます。

現実逃避したいだけなんですがね。
でも逃避すればするだけ現実はさらに厳しくなるんですけれどもね。
でも逃避ネタは一向に尽きる気配も無いわけなんですけれどもね。

ということで今日はこれですよ。これ。

「かつてない100tの衝撃!チャリティーオークション」
http://streaming.yahoo.co.jp/special/anime/angelheart/100t.html

って、これ落札してどうするんですか……??

あの、香さん専用ハンマーですよ。
子供のころは香さんになりたくって、小さなハンマーキーホルダーを手に入れて有頂天になっていたひさですから、見逃すはずはありませんよ。

何だかこのページには香さんよりもあのシャンインとかいう女のほうが目立ってますが、こっちはどうでも良いんです。
未だエンジェル何某は露ほども見ちゃいませんよ。雫くらいは見ましたけれども。

しかしこのハンマー、確かに現役ファン時代に夢にまで見た1/1サイズ、原寸大ですけれどもね。
およそ2m立方、しかも重さも32キロ……って100tじゃないじゃん!
って大人気ない突っ込みはこの際脇に置いておいて。

一般人がこれを手に入れてどうするのか。どこに置くのか。
家の中にあっても結構邪魔。かといって、駐車場とか物置とかにうっちゃっておくのは香さんに失礼な気がする。
はっきり言ってこのオークションはいかがなものなのか。

と言っても始まらないので、ここは発想を転換してみる。

これが手に入ったらひさならどうするか。

1)コスプレする
香さんのコスプレ(といってもショートヘアとミニスカくらいしかやるべきことはない)をして担いでみる。
2)振りかぶってみる
香さんはこのハンマーを片手でバトンのように回したり、これ持って全速力で走ったり、はたまたこれをブーメランのように投げてみたり、色々していたわけです。
たとえ32キロでも結構な体力と腕力がいるはず。……まずは筋トレから始めるか?
3)誰かを潰してみる
……潰す対象をまず見つけないと。相方を潰しにかかったら婚姻関係が潰れますがな。
4)やっぱり諦めて何かを打ち付けてみる
日曜大工に応用。でもちょっとでかすぎて対象が定まりきらなさそう。

ううむやっぱりあまり展開の仕方がないぞ。ブログのネタとしても展開力が弱い。
ひとえにひさの思い入れが強すぎるからだけではないだろう。

こんな微妙なアイテムに誰が応札しているのか。

って、入札件数400件、落札価格200万に近づいているのは何故!!?



と、はたと気付いた。

今年、シティハンターのアニメ化から丁度20年経ったんですね。

歳もとるはずだよなあ。ひさも、りょおちんも。


夢はいつでも

2005-09-19 00:11:09 | インポート
今日、夢を見た。

宇宙船の中でなにやらキーボードを叩いている。
窓の外は漆黒の空。星が後ろに流れていくのが分かる。
どういうわけか、この船は地球から遠ざかって航海を始めてしまったらしい。
どうしてこの船に乗り込んだのか、そもそもこの船は誰の物で誰が操縦しているのかもよく分からない。
分かっているのは、一刻も早く地球に戻らないと週明け会社に出勤して溜まりに溜まった仕事を片付けることができないということだけ。

で、もしかするとこのキーボードに何か入力すると、操縦する権限が自分に与えられるかもしれない、と思い立ったわけで。
薄暗く狭い室内の中、壁中に散らばっている赤や黄色のボタンを押しまくってみるが、たまに電子的な警告音がなるものの船の速度が緩まる気配は全くなし。
気付けば窓の外は徐々に明るくなっており、地球の輪郭の向こうから太陽が顔を出そうとしているのが見える。
真っ黒だったはずの世界が一点、群青色の球体が自分の前に迫り来る。

ところで、目が覚めた。

……と、日頃のテイストとは少し違う形式でお送りしてみたのは、私が使っているOCNブログ「ブログ人」でトラバのテーマに依ってみたからです。

「夢には色がついているか?」

色はありますが、大抵は真夏の陽光のような強い光と、それによって出来た濃い影によってかたちどられることが大半で、色はあまりはっきりと出ることはありません。
半年前に見た、ゼリービーンズを踏み潰す夢は色鮮やかだったけれども。

というか、何故こんなへんてこりんな冒険活劇な夢しかみないのかと。


酔狂と心境

2005-08-20 02:49:50 | インポート
酔っちまいました。

以前居た部署の先輩と深酒をしてしまいました。
先輩の現在の後輩、本来儀的には私が居るべき場所に居る若者に、仕事の極意を教えてやってくれ、というので、酔った勢いでヨタ話を繰り広げてまいりました。
話を聞いている限り、若者は私よりも圧倒的に優秀で、私の話なんか聞いている場合ではないように思えるのですが。

でも約1時間半話していて、先輩がわざわざ飲み会に私を呼び出したわけが分かったような気がいたしました。

最近の若者、皆まじめかつ優秀なんで、バカになれないんですね。
私なんかただのバカなんで、後先なくどこでも走り出してしまい周り中に迷惑撒き散らしてしまうんですが、今の若者はそういう傾向はない。
こじんまりとまとまってしまい、それがために何かプレッシャーがかかると逃げ場を失って行き詰ってしまう、それをどうにかしてほしい、ということのようでした。
バカになっても損はしないよ、そういう話をして欲しかったのだろう、そう思って適当に言いたいことを言いまくって、適当な時間で退散してまいりました。

でも、その若者に、「今まで同僚から聞いた話の中で最もためになりました」と言われて、いやそれはどうかと思うぞ、と言えなかった自分に反省。嗚呼。もっとためになる話は世の中にごまんとあるぞ。


祝宴と周縁

2005-05-01 02:39:05 | インポート
後輩(女性)の結婚式2次会に顔を出してきた。
所詮2次会にしか呼ばれない程度の距離感でしかお付き合いしていない人ではあるのだが、白ドレスで安堵の微笑を浮かべているのを見ると何かしら胸が熱くなるところである。
私自身は結婚したとしても対外的にセレモニーを開くつもりはなく書類と写真と指輪あたりでお茶を濁そうと考えているのだが、ああいう笑顔を見てしまいこっちが感動してしまうと、そういう方針が揺らぎそうになる。

新婦が忙しそうだったので、共に呼ばれていた他の後輩達などと歓談して時間を流す。
これまた何年ぶりに顔を合わせるのかさえ思い出せないくらい疎遠だった人々と再会。皆うつくしうなって良いことである。
だが、話してみると全く中身は昔のまま。おしゃべりな人はどこまでもおしゃべりで、沈黙気味な人は黙ったまま。
3つ子の魂100までか。
さらに行きがかり上、現在地球の裏側に居る私の同期とも電話で話した。
これまた全く昔と変わりない口調(ただしえらく眠そうだったが)。人をおちょくる口調まで同じ。久々かちんと来たぞ。
4年くらい会っていないが、久々に呑んで小一時間問い詰めたくなった。

とまあ、主役達をそっちのけで外野は盛り上がっていたという話。
当時はしょうもないことで反発しあっていたが、今なら静かに酒を酌み交わして思い出話ができるかもしれない、という期待感を胸にしまいながら宴を後にした。

しかし大半が既婚者もしくは間もなく結婚だ、というのには参った。皆私よりも若いのに。


2005-02-19 12:29:26

2005-02-19 12:29:26 | インポート
占いは信じていないたちである。
特に血液型占いとか星座占い。世の中の何割かの人と毎日毎日同じ運命をたどっているというのはかなり実感ない。
特に朝のテレビでやっている、ランキング。
あれはどうなんでしょう、何で最下位とか言われなきゃいかんのですか。凹むやないですか。
……って結局信じているから凹むのではないかい。己。

そんな私が日ごろチェックを怠らない星座占いサイトがある。
ジョナサン・ケイナーの星占い
言葉遣いが面白くてついつい一週間色々気をつけてしまう。無料なのでまあいっか、と。
それでもって、今週の予報。


今週、あなたは誰かを説得することになりそうです。その人の協力を切に必要としているからです。

……誰だろう。確かに今週〆切の案件は結構大型なので、誰か助けて欲しいのは事実。でも助けてくれそうな人は見当たらないんですが。

自分の論点を押せば押すほど、その人は引いてしまうでしょう。
えー?
引かれるんですか。やばいなあ。
というか、だから誰でしょうか。相手。

一歩下がってください。最終通告をする代わりに、ヒントを匂わせましょう。
ってことは最後通告するほどの重大事が起きるの?!〆切がある案件のことではないのでしょうか。友人ともめていることとか、その他もろもろ、なんでしょうか?でも既に最終通告は済ませていて関係は膠着したままのような気がしますねえ。

以前、あなたの申し出は無視されたかもしれません。でも、今回、あなたの意見は尊重されるでしょう。
……これ、相当魅力的な一文です。
何だか分からないけれど、一歩下がってヒントを匂わせてみませう。やったー。


人生いたるところに青山あり?

2005-02-13 00:14:19 | インポート
青山で晩ご飯を食べてきました。
職場の先輩が留学するので送別会でした。
最近できたばかりのビルに入ったレストランで、料理はもちろんのことサービスも良いし細々と気が行き届いているお店。
真夜中まで開いているためか23時に満員になる不思議なお店でした。
来客しているのは美男美女ぞろい、「東京暦」なんかに載ってそうな建築家とデザイナー(推定)や、不倫している男女(仮定)など。
ショッピングの女王とかも下々と同じフロアのテーブルでご会食の様子でございました。

そこで、出会ったのがシャンパンをサーベルで開けるサービス。
瓶の口の部分を下から上に向かって鋭く叩くと、綺麗に輪切りにできるのだそうです。力もスピードもそれほど要らないようで、鉛筆を削るような要領でやると、ぽん、と。

どうしてそう割れるのだろうかと。
食事中ずっと考えていたのですが、どうにも理解できません。
力を加えた方向と垂直に向かって瓶は裂けるわけですよ。おかしくありませんか?
もともとガラスの瓶は輪切りの方向の結合が弱いように出来ているんでしょうか。
でも、輪切りにしようと力を加えたわけではなく、上部のわずかに出っ張ってるところを叩いているわけですから、……??

あ、でも、そのシャンパンは非常においしうございました。胃の中で炭酸がぱんぱんに張れ上がって、今は膨満感で死にそうです。食事も大層おいしうございました。
また何かのお祝いの機会に訪れたいと思います。
それで次こそは瓶の謎を解くぞ。


電車前と後

2005-02-04 00:50:57 | インポート
私の思い込みなのかもしれないが、
例の本が大好評を博してからオタクの社会露出度が高まっているような気がしてならない。

例の本といえばアレですがなアレ。言わずと知れた「電車男」

先に宣言しておきますが、ひさはオタク容認派です。
ブログにこれだけマンガを並べておいて今更何を言うか、という話でもあるのだが。過去同人誌を買ったり作ったりした経験もないわけではない。ので、ひさはオタクの域には達していないとは思うがオタクの心意気は分からないではない。
ただ、どうもあのうちにこもった感じが嫌だったのだよ。
同じものが好きな人とは必要以上に饒舌になって、「もれたち別に社会から理解されなくても良し」とか必要以上に斜めに傾いてみたりしている、あれがどうも。誰もそんなに貴方達のことは気にしてませんからってば。
ただ、JR山手線の神田~上野区間に乗っていると、明らかに一目見て「あなたオタクですね!!」というにいちゃん(時折ねいちゃん)に良く出くわします。秋葉原駅に向かおうとしているんですね。大抵は大きなリュックサックをしょって、どうみても体のサイズとは合っていないズボンとシャツをがっぽり着て、眼鏡は埃と指紋で白くなってたり。さらに仲間内同士何故か敬語でゲーム談義とかキャラ自慢とかしてたら決定的です。
まあ、大抵の人はオタクだとは気付いてないと思いますから大丈夫ですよ。堂々と話しててください。

ああ本題からずれてしまいましたが。

丸ビルに入っている本屋に出向いたんです。
グルメガイドなどを手にとっていると、眼下に大層ビビッドなタイトルの本が目に留まったわけです。


「メイド・カフェ・スタイル~お帰りなさいませご主人様~」


ううっ表紙のこの娘かわゆい!

ではなくって。

内容はメイドの扮装をしたウエイトレスが働く喫茶店=メイドカフェの紹介。
メイドさんが何か夢のようなサービスを提供してくれる、というわけでもなく、独特の言い回しでもって半分健全、半分妄想な世界を繰り広げるようだ。秋葉原にそういう店が急増しているのは知っていたが、目次を見ると、どうやら秋葉原を越えて全国に勢力拡大しているらしい。恐ろしい。

とりあえず手に取って中を見てみる。ショコラブラウンのカバーのおかげでまともな本に見せかけているため立ち読みがしやすいのがポイント。店舗内装を撮った写真やおすすめメニューがフルカラーでずらりと並んでいる。ものすごい取材力だ。
何より目を引くのはウエイトレス=メイドさんたちの写真。
かわいいですよみんな!おねいさん大興奮だ。
微妙に眼鏡をかけた娘さんが多いのもポイント。多分半数くらいはだて眼鏡とみた。

店の評価は5つ星が満点の星評価なのだが、一番目の項目は「萌え」。ほか雰囲気とかメニューとかあったような気がする。
ただし、「萌え」の2つ星と3つ星の差はおねいさんには分かりませんでした。何だろう。顔じゃなさそうだしなあ。

そして、ページの後半にいけばいくほどこの本は怪しくなっていく。
いつのまにかメイドカフェ紹介がコスプレバー紹介に。
いやスカート丈が明らかに30センチは短くなったような気がするんですが。しかも綾波レイちゃんとかいますぜ。どうよ今さら。というか最近またゲームが出たそうだから、もしかして未だにエヴァは旬なのか!?
しかも申し訳ない、レイちゃん(仮名)、あなた顔色良すぎてもはやレイちゃんじゃない…。
惣流アスカラングレーのほうが多分似合います。今度是非挑戦してみてください。
エヴァといえば庵野カントクと安野モヨコの夫婦生活って、どんなんなんだ…。

ともかく。

さらに後半に進むと、「紳士のメイドカフェ利用法」ちうコーナーがありました。
喫茶店ではどのように振る舞うかが一挙一投足書いてある。
「店に入ったら人数と喫煙の有無を告げましょう」とか、「おちついて頼むメニューを決めましょう」とか、「あらかじめ店のカードや財布などは取り出した上で会計に向かいましょう」てな。
いやそれ、紳士とか以前の問題だから。
それともあれでしょうか、やっぱりメイドカフェに行くようなオタクはファーストフードで最初に精算する経験しか持ち合わせがないからいちいち全て教えてあげないとだけだちうことでしょうか。
ちなみに、「メイドさん萌え~!」って絶叫しちゃだめだそうです。守ろうねオタクさんたち。

そしてそして、最後には驚愕のコレクションが。
メイドカフェの制服が前身ごろと後ろ身ごろをそれぞれ撮影した写真2枚セット×n (n=店舗の数)。ひやー。

と。
これだけ楽しめたのに、どうしても買えませんでした。だって、オタクじゃないもん…。
ごめんなさい二見書房さん!