川崎フューチャー・ネットワーク(特定非営利活動法人)

みんなの力で、川崎を “環境都市” に!

《開催報告》3R検証エコツアー:第2回「ミックスペーパーはどこへ?」

2012-10-06 | KF-netの活動:ごみ(循環型社会)
かわさき3R検証エコツアー 第2回プログラム
市内から集めたミックスペーパーをトイレットペーパーに

川崎市の最南部の臨海部には、ゼロエミッション工業団地という、
さまざまな種類の企業が協力し合い、それぞれが排出する廃棄物を受け入れ合い、
リサイクルを行いながら、ゼロエミッション(廃棄物ゼロ)の試みを行っています。

今回は、この工業団地の主旨を学び、
その中心でもあり、川崎市内のミックスペーパーのリサイクルを行っている、
三栄レギュレーターのリサイクル工場を見学しました。

   ■開催日時:8月21日(火) 13:00 ~ 16:30
   
   ■プログラム:

      川崎ゼロ・エミッション工業団地見学とワークショップ
      工業団地の事業説明と難再生古紙リサイクル施設見学

  

    まずゼロエミッション工業団地内の会議室で、ゼロエミッション全体の説明を聞きます。
    いろいろな企業が合わさっていることに、子どもたちもびっくりです。

  

    続けて、三栄レギュレーターの担当者の方に、
    古紙リサイクルの技術と現状について、お話しいただきました。

  

    三栄レギュレーターは、特に再生が難しいファイルなどの硬い表紙や、
    金具がついていたり、ビニールなどが混ざっているものも、
    溶かしてから分別する優れた技術を持っているため、
    都内などから、機密文書なども箱ごと受け入れて処理することができます。

    工場内では、古紙を受け入れると、
    溶解され、異物が取り除かれ、巨大なロール紙が作られていきます。
    また、その巨大ロール紙が小さく巻きなおされ、切断され、
    トイレットペーパーが製品として包装されて出荷されるまでが見学できます。
    異物が入り込まない工夫や、工場内で従事する人の少なさなど、
    驚きと発見がいっぱいです。
    ※撮影厳禁ですので、ぜひ現地で見学してください。

  

    再生されたトイレットペーパーや、分類された金具類など。

  

    工場内を見学させてもらい、お土産に再生されたトイレットペーパーをもらいました。
    リサイクル品は、使われてこそ、リサイクルのサークルが回っていきます。
    バージンパルプの製品ではなく、古紙リサイクル製品を購入することは、
    リサイクルを進めていくことに繋がります。

  

    見学後、ふたたび会議室に戻って、見学しての感想や発見などを共有しました。

 ・トイレットペーパーの製造過程を間近で見られてすごかった。
 ・もう少し市民に環境の現状を知ってもらい、
  たくさんの方に地球にやさしい工夫をされて造られたものを使って欲しいと感じました。
 ・現場を見たことで、
  自分が考えていた処理工程と違うところが多かったことを知ることができた。
  これからの業務に生かしたい。
 ・大阪と違って、川崎はゴミの分別が難しいと思っていましたが、
  今日、見学することができて、分別できるところはしていかないといけないと思いました。
  家庭でも会社でも、ゴミの分別を周りの人にも伝えていきたいと思います。
 ・これからは資源物の分別を、より頑張ってやろうと思います(特に牛乳パックなど)。
 ・一時期、川崎市内の情報処理企業に勤務し、大量の機密文書を扱っていました。
  昔はすべて細かく切り刻んで処理していたのが、ある時より段ボール箱に密封したまま、
  専用の場所に回収するように変更されました。
  その時は、どういう処理の仕方をしているのか疑問に思っていましたが、
  年月が過ぎて、今日、このような形で疑問が解けて嬉しく感じています。
 ・今の子どもたちは、学校で3Rのことについて勉強していて、
  自分たちの親より意識が違っているように感じています。
 ・日本人はトイレットペーパーを選ぶ時に環境に配慮した選び方をしないというのは、
  耳が痛い話でした。一人暮らしで12ロールあれば、一年間くらい生活できるので、
  値段よりは環境を考えて選んでいきたいと思います。
  環境に良いもののほうが(補助金などで)安くなれば、さらに嬉しいです。
 ・会社で分別している紙が、このように運ばれ、
  トイレットペーパーになるまでの貴重な体験をさせていただき、ありがとうございした。
  ゴミを捨てる時に、環境のことを一人ひとりが考え、
  川崎市が豊かな都市になるように、環境への意識が高まれば良いと思います。
 来るたびに発見がある。
 ・普段、わからないところまで知ることができて良かったです。
 ・家庭で出る資源ゴミの分別の大切さが実感できました。
  ミックスペーパーの説明を、役所のに説明していただいた時の、
  「ホッチキスは外さなくても大丈夫です」という言葉の意味が、
  今日、見学して、とても良く理解できました。
 ・資源物等については、主婦の方々が身近だと思うので、
  参加できる機会が、もっとあれば良いと思います。
 ・もっと専門的なことを理解していきたい。勉強会をたくさん行ってほしい。
 ・私は温暖化について興味があり、その問題は人類の未来にかかっているので、
  今から見直していかなければいけないと思っています。
  少しでも川崎の環境に対する活動を知りたい、
  そして、できることなら行動に移したいと思いました。


主催:NPO法人川崎フューチャー・ネットワーク

平成24年度かわさき市民公益活動助成金交付事業
公益財団法人かわさき市民活動センター後援
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