the Laughing Gnome

スポーツ・音楽・美術に関する話題。
庭園めぐりのような老人趣味についても。

Hiroshima 1958-Tokyo 2008

2008-12-28 | 国内旅行・庭園めぐり/散策・展覧会日記
銀座ニコンサロンで開催中のエマニュエル・リヴァ展[HIROSHIMA 1958]を見に行った。

エマニュエル・リヴァアラン・レネ監督の「二十四時間の情事(最近は原題の「ヒロシマ・モナ・ムール」と表記されることのほうが多くなった)」の主演女優だ。彼女が撮った1958年の広島の姿を見ることが出来るのは興味深かった。

映画で印象に残っているのは広島駅、リヴァ扮するフランス女優と岡田英次の扮する日本人男性が泊まっているホテル、平和公園、当時としては結構流行の形だったアーケード商店街、フランス女優が入るキャバレー、といった比較的モダンな場所だったが、写真が撮られた場所は結構下町とかが多いのが意外だった。低予算だったので限られたフランス人のみが逗留していたようで、そのせいか結構いろんなところ(川べりや漁港、そして建設中の広島市民球場の建設現場等々)へ行っていたようだ。子供を撮った写真が結構多かった。
当時の息吹を感じられたのは良かったが、岡田英次を撮った写真がなかったのが残念。発売中の写真集には何点か収められていたが。
写真集には女性スタッフによる撮影秘話(お金がないので限られた人数しか広島に行けなかったから日本語を覚えていろいろな仕事にあたった、特にキャバレーの撮影は、そのあたりを仕切るヤクザに直接交渉しなければいけなかった、まさか日本のプロデューサー(永田雅一)が興味を示すとは思わなかった、など)が記されていたり、当時のヨーロッパ人の日本のイメージと実際に行ってみて正しかったことと間違っていたことなどが率直に書かれていた。

先に広島で展示された後、12月29日まで東京銀座のニコンサロンで展示中。

関連エントリー:二十四時間の情事ーHiroshima Mon Amour

二十四時間の情事、冒頭部分1(YouTube)
冒頭部分2
冒頭部分3
男女のラブシーンと会話に、広島の1945年夏の映像(一部は実際の記録映像ではないと思われる)、1958年の映像がかぶさる。

さて銀座は歳末ムードでした。








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