多摩川サイクリングロードの車窓から

Tacx NEO2 smart インプレ

 Tacx NEO2を導入し2か月経ちました。あれから毎日練習に励み・・・というのはウソですが、週に2,3回ほど乗っておりいろいろわかってきたので、インプレというか感想を書いておきます。



 以前使っていたTacx Vortexと比較してどこがどう違っているのか?大きく分けて7つあります。

1.振動と騒音が大幅に低減
2.タイヤが不要
3.電源が不要
4.パワーの上がり方が違う
5.自転車を左右に揺らせる
6.下りアシストと振動機能
7.パワーが大幅に下がった


1.振動と騒音が大幅に低減
 静かさに定評のあるNEO2ですが、ご近所トラブルの可能性はなるべく下げておきたいもの。そこで床にアルインコのフロアマット
を敷き、さらにNEO2の足元にグロータック ブルカット2を設置しました。
 このブルカットはローラー専用に設計されており、振動を平均72%除去できる、と謳っています。その数字の真偽はわかりませんが、ローラーの重さでつぶれないように作られており、なるほど効果はありそうです。

 この状態で走ってみると、ローラーの音はほとんど聞こえません。少しは音が出ているでしょうけど、チェーンの音にかき消されてしまうのです。振動もほとんどなく、特に建物に共振する様子はありませんので問題はなさそうです。
 Vortexや三本ローラーに比べ圧倒的に静かであることは間違いないですが、音や振動が皆無というわけじゃありません。何らかの振動対策はしておくのが無難でしょう。

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2.タイヤが不要
 ダイレクトドライブだから当たり前なのですが、これも無視できません。空気圧管理をしなくていいし、タイヤカスも出ない。フローリングの床がタイヤカスで汚れると掃除が面倒だったので、その手間が省けるのは大きいです。


3.電源が不要
 NEO2はペダルを回すことによる自家発電で電源をほぼ賄えます。下り坂でペダルが軽くなる機能を使いたい場合は電源が必要ですが、これを生かすとかえって走りにくかったので、今ではコンセントなしで運用しています。
 なおこれは海外通販で買ったからだろうと思いますが、付属のコンセントは日本のコンセントと形が合わないので、海外旅行に持っていくような変換プラグが必要になります。


4.パワーの上がり方が違う
 Vortexはペダルを踏んでもパワーが上がるまでにタイムラグがありました。おそらく、ローラーの負荷 x ローラーの回転数、という単純な計算でパワーを算出していたのでしょう。ペダルを踏みこんでもすぐにはパワーは上がらず、ローラーの加速に従ってジワジワと上がっていきます。
 そのため、Zwiftのレースで他プレーヤーのアタックに対する反応がいつも遅れていました。またレースのスタートと同時に踏んでいては大幅に出遅れてしまうため、10秒前くらいからペダルを回し始めてローラーを加速させておく必要がありました。
 NEO2の場合はペダルを踏みこむとパワーがガンと上がりますので、そんなことをする必要はありません。リアルに近い感じになったと言えます。


5.自転車を左右に揺らせる
 これはオンリーワンな機能ではないでしょうか。少しだけですが自転車を左右に揺らせるため実走に近い感覚が得られますし、お尻や股ぐらの痛み・痺れはだいぶマシになりました。ダンシングも多少ですがやりやすくなっています。
 KICKR CLIMBに興味があったのでWAHOO KICKR Smartを買うことも考えていたのですが、NEO2を選ぶ決定打になったのはこの機能です。Vortexを使っていたころは痛みや痺れが辛かったのでこちらを優先しました。


6.下りアシストと振動機能
 この2つはオマケみたいなもの。前者は下りになるとペダルが軽くなるのですが、下りでブン回して追撃したいような場合は邪魔になります。これを使わなければコンセントが不要ということもあって今では全く使っていません。
 後者はというと、石畳や非舗装道路に入ると振動するという謎機能です。臨場感は確かにあるのですが、必死に踏んでいるときは鬱陶しく感じるのも事実で、好みが分かれるでしょう。俺も今後OFFにするかもしれません。


7.パワーが大幅に下がった
 今年6月にVortexでFTPテストをしたときは、20分間平均249W・FTP236Wでした。平均心拍数は162。


 一方、9月にNEO2でテストをしてみたら、20分間平均197W・FTP187W・平均心拍数は160でした。


 FTPの差はなんと49W。同一人物とは思えないほどに差がありますが、どちらも中の人は俺ですし乗っている自転車も同じです。たった三か月でこんなに急に衰えるはずもないし、心拍数にも大差はありません。
 となると、ローラーのパワーメーターの誤差としか思えません。誤差で済まされるような差じゃありませんが。

 Vortexを使っているころから、パワーが高すぎるのではないかという疑惑は持っていました。根拠は2つあります。
 STRAVAには推定パワーという項目があるのですが、俺が去年ヤビツ峠でベストタイムを出した時の推定パワーは202Wでした。ヤビツTTで死に物狂いで出したパワーが202W。そんな俺がローラーで20分間249Wを出せるかというと、まあ無理でしょう。どう考えてもヤビツTTの方が必死になれますし。
 もう一つは富士ヒルで一般に言われている「PWR3.2W/kgでブロンズ(90分以内)、4.0W/kgでシルバー(75本以内)」という説です。PWRはFTP÷体重ですので、FTP236Wだとすれば体重57㎏の俺は4.15W/kg。余裕でシルバーが取れる数字ですが、現実の俺は85分前後をうろうろする万年ブロンズおじさんです。こんなパワーがあるわけないのです。
 俺はFTP200W・PWR3.5W/kgくらいじゃないか?と以前から予想はしていました。NEO2で測定した187Wというのはそれよりだいぶ低いですが、今の俺は去年より少し遅くなっていますので、こんなもんかもしれません。

 パワーが下がってしまったこと自体は残念ですが、NEO2のパワーメーターが優秀ということでもあります。
 というかVortexがいい加減すぎやしませんか?俺が持ってるヤツがたまたま外れ個体のかもしれませんが。



 デカい・重い・高いという欠点はありますが、それだけのことはある高性能っぷりでした。防音に難のあるレオパレスでも運用できるというのは大きく、ここしばらく出張続きの俺には神アイテムです。
 これからZwiftを始めるという方は奮発してこいつの導入を検討してみてください。中途半端なローラーを買って後悔した俺の轍を踏むことはありませんからね。

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