多摩川サイクリングロードの車窓から

浄土平は本当に浄土なのか 我々取材班は現場に向かった

 俺が今住んでいるのは福島県の中でも浜通りと呼ばれる海沿いの地域で、福島市や郡山市までの交通の便が非常に悪いところです。
 そのため、浄土平や磐梯山に行きたいと思いつつ遠征できていなかったのですが、いつまでもグズグズしてたら行かず仕舞いになってしまう!


 そこで道の駅つちゆにやって参りました。ここを起点にして反時計回りに磐梯吾妻スカイラインを登り、浄土平に行ってみたいと思います。距離は60㎞程度と長くはありませんが、獲得標高は1600m程。平坦がほとんどなく登りか下りしかないルートです。



 まずは北上し、磐梯吾妻スカイラインの福島側に向かいます。天気はいいけど雲が多い・・・最後まで晴れてくれるといいのですが。霧がかかって何も見えないとか勘弁してほしい。


 さて、ここからが本格的な登りのスタート。高湯温泉までは10%以上が頻繁に出てくる激坂ルートです。景色もよくないし、しばらくは我慢我慢・・・




 高湯温泉を通過すると斜度が少し緩み、見晴らしも良くなってきました。


 標高1100mくらいのところにあるのがこの不動沢橋。ちょっとわかりにくいのですが、この展望台からは福島市のある平地まで見通すことができ、あたかも下界をまたいでいるかのよう。


 橋の上からは下界が良く見渡せます。ちょっと雲が多くて暗くなってるのが残念ですが。


 橋を過ぎるとすぐ九十九折。その後しばらくは8%前後のやや厳しめの坂が続きますが、だんだん樹木が減って見通しが良くなってきます。


 の、はずなのですが、雲がかかってしまい視界が今一つ。晴れてくれさえすればダイナミックな景色が拝めそうなのですが。


 そう思っていたら雲が晴れてくれました!この辺りから硫黄の匂いがし始め、樹木がほとんどなくなります。ここからは傾斜も緩んでいろんな意味での天国が始まり。


 火山性ガスにより樹木が生えないことで作られる絶景、代表格は渋峠でしょうが、ここ浄土平も引けを取りません。




 浄土平とはよく言ったもの。荒涼としたされど緑が広がる美しい光景、これを険しい山の奥に見出した昔の人はまさに浄土を感じたのでしょう。
 渋峠の殺生河原と同様に生死を感じさせるネーミングではありますが、受ける印象はだいぶ違います。岩の露出が多い殺生河原よりも広々としているのがネーミングに影響したのでしょうか?




 ここ浄土平レストハウスが一応のゴール。
 磐梯吾妻スカイラインは今年の6月に噴火警戒レベルが下がって通行可能になったのですが、またいつ火山活動が活性化して通行止めになるかわかったもんじゃないので、通れる今のうちに来ておきたかった。
 このレストハウスはしばらく通行止めになっていた影響で営業は一部だけ、食堂は閉店していました。一応お弁当は売ってましたが、補給の面ではあまりアテにしないほうがいいかもしれません。


 さて目の前にあるのは吾妻小富士。ここまで来たら登らなきゃウソでしょう!


 登山ルートは整備されているとはいえ、当然舗装道路に比べて圧倒的に歩きにくいです。これを想定してSPDシューズで来たのですが、SPD-SLではちょっと登りたくないですね。


 火口までは15分もかからずに到着しましたが、ここからの景色は今一つ。そこで火口を一周してみることにします。


 見通しはいいですが、大きな石と崩れやすい土の上なので傾斜がほとんどないわりに歩きやすくありません。山なんだから当たり前だと言われそうですが。


 レストハウス側のちょうど反対側からは下界が見事に拝めました。


 そして北側に来ると、先ほどの浄土平があんなに小さく・・・今日は雲が多い上に風があるので、光と影が動いて景色が目まぐるしく変化していきます。

 さて、そろそろ下界に戻るとしましょうか。


 ところで、磐梯吾妻スカイラインの一番高いところは実は浄土平レストハウスではなく、そこからさらに南に3㎞程度走った場所にあります。福島側から登って折り返す方も多いでしょうが、せっかくだからここまでは来てみるのもいいんじゃないでしょうか。


 猪苗代湖側へのダウンヒルは傾斜が比較的緩やかで、怖い場所が少ない印象でした。浄土平の景色を楽しむためには福島側から登ったほうが良さそうですが、こちらはこちらで視界の開ける場所も多く楽しめそうなルートです。





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