多摩川サイクリングロードの車窓から

されどローディは渋峠を目指す

 自転車に乗る上で暑さは大敵。熱中症にでもなった日には目も当てられません。そこで、夏に猛暑を避ける手段の一つが平地を避けて山を走ることです。
 とは言うものの、今日の天気予報はごらんの有様でした。


 ヤビツ峠程度の低山はすっかり猛暑のオレンジ色に染まっており、もう少し高い奥多摩や箱根もあまり涼しそうではありません。日本アルプスや群馬~新潟県境付近などは涼しそうですが、自転車でいける場所となると限られてきます。

 そういうわけで今日は涼しさを求めて渋峠にいってまいりました。

 皆さんご存知の通り、渋峠周辺は草津白根山の噴火の影響で交通規制がかかっています(2018年8月現在)。

 しかし通行止になってるのは草津からのルートだけで、長野側は通行可能。絶景区間の半分ほどは楽しむことができるのです。





 朝イチの新幹線で長野に向かい、そこから長野電鉄に乗り継ぎ。湯田中駅がスタート地点になります。長野駅から走っても良いけど、湯田中までの間は平坦な市街地なので暑いし面白くありません。どうせ輪行するのですからとことん手抜きしていくスタイル。

 5km程走ると早くも雰囲気は山の中。まずは志賀高原を目指して行きます。






 勾配はさほどきつくありませんし、幅も広いので走りやすい道が続きます。が、どうも草津側を走った時に比べるとしんどく感じてしまいます。あちらと比べ景色がイマイチで気が紛れないため辛いと感じてしまうのでしょうか。


 水を補給するために木戸池に寄ったら、カモが日陰で一休み。


 志賀高原を抜けると、段々視界が開けてきます。


 

 渋峠に初めて来たときにこのルートを下ったのですが、その時は長野側の風景はイマイチだと思っていました。でもこうして登ってみると決してそんなことはありません。絶景区間が短いことは事実なのですが。










 なんだかんだ、景色を楽しみつつ横手山ドライブインに到着。ここから渋峠ホテルは目と鼻の先ですが、その前にやってみたかったことがあります。


 それがこちら、横手山スカイレイター。エスカレーターとリフトの乗り継いで横手山の頂上までいけるというもの。前々から気にはなっていたのですが、今回は時間に余裕がありそうなので試してみることにしました。






 頂上まで来ると、素晴らしい景色が広がっていました。


 目線を変えるとこれから向かう山田峠、その向こうには草津白根山。
 頂上にはパン屋がありましたが、さっき昼飯を食ったばかりなのでスルーすることにしました。


 ちなみに、リフトで降りる時の爽快感が半端じゃありません。ちょっと怖いけど・・・w

 再び自転車にまたがり、つぎは渋峠ホテルへ向かうことにします。








 あまりにも有名な渋峠ホテルですが、やはり通行止めの影響があるのかお客さんはやや少な目の印象。


 今日は果物の即売をやっており、150円也の桃を一つ。その場で手で皮を剥いて頂きました。


 お次は、国道最高地点。見慣れた石碑ではありますが、一応。


 ここからの景色は相変わらず素晴らしいです。奥に草津の町、手前にはミニチュアのような草原が広がっています。


 この辺りが、春先に雪の壁が出来るところ。








 ここを直進して草津に向かえばまだまだ絶景が続きますが、この通り通行止め。右折して万座温泉方面から毛無峠を目指します。


 分岐して程なく万座温泉に入りました。硫黄の匂いが鼻をつきいかにも温泉地です。


 万座温泉を過ぎると道幅がご覧の通り狭くなりました。樹木も増えて見通しも悪くなり、なんというか普通の山道。


 と、思いきやたまに視界が開けます。しかし手前にある岩が、なんというか・・・


 チンコに見えた俺は心が汚れてるんでしょうかね。


 さて本日最後の目的地、毛無峠に向かいましょう。


 毛無峠への分岐道は狭いですが、アップダウンはさほどきつくありません。峠近くになると視界が開けてきます。


 ここがあの毛無峠。グンマーのネタであまりにも有名なこの看板をようやくカメラに収めることができました。
 ちなみにこの看板はやたらとデカく、横幅は2mくらいあります。なぜにこんなにデカいのか・・・?

 ちなみにグンマーネタを知らない人に簡単に説明すると、アフリカ等の画像に群馬県のキャプションをつけて「未開の地グンマ」とする遊びです。


 代表的なのはこの辺り。他にもいろいろあります。

 ここ毛無峠の先にはかつて硫黄鉱山と労働者が住む村がありました。今は廃坑になって道路も建物もメンテされていないため通行止になっているのですが、この看板がグンマーネタにピッタリ来るのですっかり有名になりました。


 かつて硫黄を運搬するのに使われていたのでしょう、リフトの鉄塔が未だに残っています。

 今では単なる行き止まりの峠ですが、ドローンやラジコン飛行機を飛ばす人で意外にもにぎわっていました。見通しがよく、広い駐車スペースがあり、周辺に建物も何もない。心置きなく飛ばせる条件が揃っているんでしょうね。


 さて。未開の地グンマなんてのは言うまでもなくネット上のお遊びに過ぎませんから、この先に進んだからって矢が飛んできたり呪い殺されたりするわけじゃありません。
 ここは景色が良いですし、この先にちょっとだけ入るといい写真が撮れそうです。鉱山跡なんてだいぶ先ですから、ちょっと入るくらいなら危ないことなんて全くないはずです。










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