滝がテーマの美郷館のお風呂

毎度おなじみ「日本秘湯を守る会」のお宿巡り。今回、おじゃましたのは群馬にある、たんげ温泉「美郷館」だ。

　

　これまで何度もきているが、渋川伊香保ICから草津方面に進み、途中から四万温泉の方に進路を取り、さらに途中から枝分かれしたところになる。

　沢渡温泉と至近だが、たんげ温泉としては一軒宿だ。本当に山の中で、敷地はゆったりしているが、温泉街でもないし、集落めいたものもない。

　

　いつものようにチェックイン早々に・・・と思いきや早めに着いてしまった。車を停めてどうしようか・・・とやっていると、スタッフさんが出てきてもういいですよと。

　フライングチェックインを受けてくださり、まずは・・・と飛び込んだのが貸切の露天風呂。上の写真、オレンジに見えるが光線の関係だ。湯舟には3人～4人くらいがちょうどというサイズだが、予約不要で空いていれば何度でもというもの。

　

　貸切露天風呂は二つあり、岩の湯舟の方に入れた。もうひとつは木のお風呂だ。こちらの温泉は透明でクセがなく、誰にでも好適なもの。

　源泉はやや温度が低いため加温はしているようだが、ちょいぬるめのもので、子供でも入りやすく、長く入れるのが魅力だ。

　

　そしてこの貸切露天風呂は滝の上にあり、滝の上から眺めるようなロケーションになっている。

　ここから、時間で男女が入れ替えになるお風呂に展開する。この時間は、男性は大きな内風呂だ。下に丸い石が敷き詰めてあり、ステンドグラスとともにムードのあるもの。

 

　さらに滝を正面から見られる内風呂へ。大浴場というには少し小さめだが、滝を眺めながら(トップ写真)ゆったり入れるお風呂は魅力的だ。

　そして、こちらのお風呂は木枠に彫刻が施してあり、カエルやカニなどが・・・こうした遊び心も嬉しい。

 

　夕食後はさっきの貸切露天風呂と違う方に入る。そして日本秘湯を守る会のお宿ではお約束のように、温泉につかり・・・疲れを流しながらご飯を食べて早く寝るという・・・こちらには、そのために来る。

　そういう本物のリゾートのお宿だ。

 

　翌朝は、もう一度貸切露天風呂に入り、さらに入れ替えになったお風呂に・・・昨日は内風呂だったが、朝は大きな露天風呂だ。これで、一通り温泉はコンプリートだ。

　秘湯のお宿としては、飛びぬけた魅力があるわけではないが、時々来たくなる・・・美郷館はそんなお宿だ。