東電OGの五輪予選

さて、なでしこジャパンの凱旋帰国があったばかりであるが、オヤジ人気も高い鮫島彩がボストンを離れ、フランスのモンペリエに移籍することがわかった。
なでしこ鮫島「個の強さ学ぶ」仏モンペリエ移籍(読売新聞) - goo ニュース


　モンペリエには、同じくなでしこのＭＦ宇津木も在籍しているが、いよいよなでしこたちも海外組が増えてくるのかもしれない。
　澤や宮間はかつてアメリカにいたし、安藤や永里は現在ドイツにいる。もっとも日本の場合は欧州やアメリカにいると、日本代表のホームが体力的にはアウェイになるんだが・・・
なでしこ“東電ＯＧ”に明暗…鮫島フル出場、丸山ひざ負傷(夕刊フジ) - goo ニュース


　さて、在籍といえば鮫島と丸山はともに元東電マリーゼ（現在は休部中）に在籍していた。特に鮫島は、直前まで福島第一原発に勤務していた。
　その鮫島は１１日間で５試合をこなす過密日程にも、ただ１人、フル出場した。中国戦でも精力的に走り回り、何度もチャンスを作った。

　一方で出番の少なかったＦＷ丸山は、悔しさをぶつけるはずの最終戦で、思わぬ悪夢に見舞われた。
　丸山といえば、Ｗ杯のドイツ戦の決勝ゴールで決勝点を挙げ、スーパーサブとしてドリブルで切り裂くスピードタイプのストライカーとして有名になった。


　その丸山が、この大会では出番に恵まれず、豪州戦の数分間のみということで、本人のブログでもジリジリしていることが伝わってきていた。
　悲運にも、中国戦前のウォーミングアップで負傷したというが、佐々木監督の「あまり出ていないので、彼女の思いもあってプレーさせた」という計らいで、後半３２分から登場したが、プレー中に患部はさらに悪化、最後は背負われてピッチを去った。

　鮫島も丸山も人気の高い選手だが、丸山にとっては五輪本戦の代表選手に残るかどうかはシビアなところ。
　ＦＷとしては、永里・安藤・川澄あたりがレギュラー的になっていたが、ＭＦとして登録されている大野や高瀬、さらに今回は選出されなかったが、Ｗ杯に出た岩渕もいる。

　ポスト的な役割を担うことが多い永里については、個人的にはシュートの決定力が気になるところだが、丸山が焦るのもわかる。
　だが、勝負はこれからだ。ぜひ早く患部を治して、なでしこで活躍してほしいものだ。頑張れ、丸山。そして、磐田でトレーニングした鮫島もぜひ（←なんとなく動機が不純なにほひが・・・）