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アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

レトロな甘酒屋にて

2009-04-13 06:26:06 | つれづれ
先日の記事で神田明神に出かけたことを紹介したが、お参りした後は、門前の揚げ饅頭屋でお土産を買い、それから老舗の甘酒屋に立ち寄るのがお約束だ。


 天野屋という老舗で飲む甘酒、特段何かすごいというわけではないが、レトロな店内でいただく甘酒はやはり格別な感じだ。
 つけ合わせの味噌がまたいい。味がグッと引き立つ。しかし、それよりこの店内のレトロな感じがたまらない。箱庭のような小さなスペースでしっかり景色を作っている。

 この日は店内のレトロな調度品に目をやった。左写真のように三輪車など懐かしい車のミニカーが並んでいたりしていてなかなか楽しい。
 そんな中目に留まったのが、右写真の双六である。写真が暗い中で撮ったため、イマイチだが、七転八起開運双六とある

 しげしげと見たが、下積みから始めて出世して、成功を目指すものだ。しかもそれが、男は立身出世、女は玉の輿みたいなステレオタイプのパターンだ。
 「末は博士か大臣か」といった言葉もすっかり死語になっている。かつての価値観を否定するものではないが、こんな双六を今見たら、今の子供たちはどう評価するだろう。


 一番ピキッと来たのは、女はいいところに嫁ぐのが唯一の成功なのだという価値観だ。だいたいいいところっていう価値観もだが・・・
 もっともそんなことをゴチャゴチャ心配する必要はないかも知れない。今の子供たちが、この手のもので真剣に考えることはないだろうから。

 しかし、考えてみれば小生ガキの頃から、親からは立身出世を刷り込まれ、「将来お前は親の面倒を見るのだ」といわれ続けてきた。
 だから、大学進学のときに進みたかった学部では、就職に不利だと考え、その道に進むのをあきらめた。親に命ぜられたのでなく、自分でそう決断した。

 それが刷り込みの威力だったのかも知れない。そうして見ると、この双六をやっていた子供たちは、自然とそういうのが正しいと考えるようになっていたんだろうなあと。
 もはや立身出世などという言葉には無縁な小生だが、気がついたら真剣に考えはじめていた。会社に入るときではなく、大学に行くときから夢を捨てていた小生・・・今から追いかけることも・・・ありかな

 って、今のまんま会社にいたんじゃ無理か・・・(汗)

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