アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

あるカップルの話

2014-08-21 06:00:00 | つれづれ
先日、夜の山手線に乗っていたときのこと。それなりに混んでいたが、近くのカップルでいた男性が、やおら携帯で話し始めた。


 もっとも、マナーには気を使っているようで、小声だったが、そうはいってもと、小生聞き耳を立てて聞いていた。
 「すみません○時○分発の特急の座席指定をしているものですが・・・、山手線が遅延していて5分ほど遅れそうなんですが、待っていてもらえますか」

 という内容だった。わが耳を疑った・・・レストランの予約に少し遅れるという電話ならわかるんだが、特急電車に待っていてくれというリクエスト・・・(汗)
 少しして彼が、残念そうに彼女に告げた。「待っていてくれないって・・・」そりゃあ当たり前だろって・・・

 しかし、次に考えた。もしかして、この感覚はいまどきの若者には普通なのかも知れないと。おそらく彼の論理構成はこうだろう。
 まず乗り継ぎの検索をして、検索結果通りの山手線に乗った。ところが、電車が時間調整とかの連続で遅くなった。よって、間に合わないのは、自分の責任ではない。したがって、(他社線だったが)本来乗れるはずだったお客さんのために、待つべきである。

 以前ある記事でよんだが、ネットで調べて、スマホの私的改造をした結果、動かなくなったとして、ドコモショップに交換要求をしにきたお客さんがいたという。
 当然そのサイトはドコモが関与したものでないが、彼の論理は「この私的改造のサイトをそのまま放置しておくということは、ドコモが改造を認めたということで、それに沿った対応でおかしくなったのだから、当然ドコモが保障すべきだ」というもの。

 何をもって常識とするかは難しい判断だが、少なくともこの二件に関しては、小生常識的ではないと思う。
 この国には自己責任という言葉がなくなってしまったのだろうか・・・

 ちなみに冒頭のカップルだが、間に合わないと知り、途中駅で二人で降りていった。その後が気になるなあ・・・(汗)
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2 コメント

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いまどきの感覚 (shima)
2014-08-21 08:07:35
特急の発車を遅らせたい感覚、驚きました。
最近、インターン生の指導をしていて「中学生からスマホ」世代にとって、「前もって準備、約束」という感覚もほとんどないのだと思いました。
「明日、初めて行く場所」について聞いても何も知らない。
前日の夜(もしくは当日?)にルート検索、かしら。
スマホ以外の電話をかける、受ける、の経験がない新入社員研修、本当に大変そう。
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おっしゃる通り ()
2014-08-21 09:00:01
この感覚の違いって、社会に出てから我々世代と、どういうギャップになって行くのか心配です。
というより、我々がおかしいという感覚になってしまうのかしらん。日本だけかしら?世界はどうなんでしょう。
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