老人風景

個人的な事情だが、週に何日か時間調整で喫茶店に入ることがある。6月まではドトールだと金額によってはギガ活の対象になるので行きやすかった。

 

　そして、時間帯のせいか、店内はいつも混んでいる。いきおい隣の人と近い距離で座ることになる。

　そんなある日、老夫婦と思しき二人の会話が聞こえるでもなく、聞こえてきた。細かい内容は割愛するが、爺が上から目線で、婆に小言を言い続けている。

 

　婆はバイト的なこともやっているようだが、その仕事の出来栄えにもいちいち文句をつけている。

　二人の関係は不明なので、スルーしていたが、今どきこれかよ・・・というくらいの言い方にイライラしてしまった。

 

　また別の日、今度は隣は婆3名の会話。スマホ代の話になり、「うちはケータイで遠くには電話掛けないから、電話代も安いのよ」と。

　距離で電話料金が変わる・・・固定電話の時代だなあ・・・と思っていたら、「ほら、KDDIとSoftbankと、あとほら・・・なんだっけ・・・あ、エヌ・テー・テー」

 

　先日のご夫婦と大違いにほほえましくなってしまった。

　そんなこんなやっていたら、別のある日、スーパーに出かけたときのこと。レジを済ませたところ、後ろで大声が聞こえてくる。見ると爺2人が言い争っている。レジには列はなく、すっと入れる状況だ。

 

　一人の爺がスマホで電話を始め、列を軽く離れた。そこに後から来た爺が、先にレジに入ろうとしたところ、後ろから怒鳴りこんでケンカが始まったという。

　店員さんや奥様たちが制止に入るが、まったく収まる気配がない。お互いに掴みかかって殴り合いに・・・

 

　レジ待ちが長くつながって・・・ということもなく、ガラガラの状況。どっちが悪いとかいうつもりはないが、あまりに大人げない。

　むむむ、こういう年寄りにはなりたくないものだ・・・と思ったが、すでになっているかも・・・と自省。

 

　歳を重ねるとともに、気が短くなっているのは事実。反省反省・・・