アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

京都の古刹で370年前の落書きが・・・

2015-01-11 06:00:56 | つれづれ
先日テレビのニュースで、日本人観光客がチェコで文化財に落書きして逮捕されたというのを聞いた。確か防犯カメラにそのシーンが映し出されていた。

 小生、まじめではないが、この手の話を聞くと、なんとも情けないというか、こんなことをやる人の気持ちが理解できない方だ。
 修学旅行などで、京都などの名所に心無い落書きがあったりすると、本人のレベルの低さを告知しているような気がして・・・

 さて、こんな前振りをしておいて、今回の話題だが、京都の古刹の仁和寺で370年前の落書きが発見されたという。

京都・仁和寺に370年前の落書き 大工?天井梁に堂々と(京都新聞) - goo ニュース

 おお、仁和寺といえば徒然草の吉田兼好もいたところで、境内も広域だが、江戸時代に建立された観音堂に書かれていたという。
 鎌倉時代の吉田兼好より後世の出来事だが、この話を聞いていたら徒然草の中で、どんな記事にするんだろうなあ。

 そういえば、徒然草の中でも仁和寺の「真乗院に、盛親僧都とて、やんごとなき智者ありけり」で始まる有名な段がある。
 真乗院とは仁和寺の中のお堂で、そこにいる僧都のお話だ。ひたすら芋を食べるという話題で、高校生の時の教科書で読み、いまだに覚えている。

 そのくらい印象的だったのだ。この記事をはじめ仁和寺の話題は数多く出ていた。
 さて、くだんの落書きだが、「寛永弐拾壱年卯月十三日」(1644年4月13日)の日付とともに、「書おくも かたみとなれや 此すみふて 我わいつく之 つちなるらん」との歌が記されていたという。

 いまどきの情けない落書きと比べると風情があるというか、情緒があるというか・・・であるが、この歌は当時の落書きの定番のひとつだとか。
 もっとも、奈良時代の木簡にも、酔っぱらって書かれたと思われる落書きが見つかっているし、古代エジプトのピラミッドにも建設当時の落書きがあったりするのだから、人間の習性として落書きはあるのかも・・・

 徒然草の記事を見ると、人間の習性は今でもまったく変わっていないことがうかがえるし、やはり人間って・・・こんなものかって。

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