アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

扇ぱい改メ入船亭扇七 寿 二ツ目昇進祝いの会

2024-07-13 06:00:00 | 落語

小生、お気に入りの噺家さんもたくさんいるが、系統でいうと入船亭がお気に入りだ。入船亭は、グループとしては小さいが、誰もが基本をしっかりとやっているのがいい。

 

 俗にいう「本寸法」を全員が心がけているのがわかる。というところで、知人からの引き合いがあり、扇遊師のお弟子さんの扇ぱいが二ツ目に昇進し扇七となってのお祝い会があるというので出かけてきた。

 会場は渋谷伝承ホールというところで、けっこうな入れ物だが、よく入っている。

 

 開口一番は、扇辰師のお弟子さんの辰ぢろ。入船亭らしく基本に忠実な「寿限無」だ。彼も元気があっていい前座だ。後で知ったが30歳という・・・頑張ってほしい。

 そして扇七の登場、彼は元NHKアナウンサーという異色の噺家さんで、よくぞ転進したものだ。当然、渋谷には縁があるそうだが、配属は福井局だった由。

 

 ということは、森下アナと接点も・・・なんて妄想しつつ聞いていた。始めたのは「金の大黒」だ。

 元アナウンサーだけに、滑舌もいいし、声がいい。見た目もなかなかイケメンだ。そして入船亭ならではの本寸法。いいじゃないか。

 

 続いて師匠の扇遊の登場。彼の入門時の話などを語りながら、始めたのが・・・おっ、「ちりとてちん」だ。

 いささかくどいが、師のような、ある種古典そのものを聞いていると安心してしまう。変なアレンジもなく、振りも丁寧だ。さすが・・・

 

 中入りをはさんで、ロケット団がヒザに入る。相変わらずの爆笑で温め、そして扇七の登場だ。

 マクラもそこそこに、始めたのが「ねずみ」だ。芝浜の三木助が講談ネタを落語にし、以来入船亭の十八番になっている。

 

 小生も先代扇橋から始まり、扇辰や当代扇橋など、何度も聞いている。この日は時間の関係もあり、早口で仕上げていた要素はあるが・・・

 あえてシビアにいえば、宇平の愚痴話などがサラリとした印象になったかなと。そうその点でいえば、声がよく明るい雰囲気が逆に作用してしまったかも・・・と。

 

 とはいえ、彼の持っている空気感は何しろ「いい感じ」で、これはなかなか期待できそうだ。入門も遅いし、二ツ目の期間も長く遅咲きではある。

 だが、噺家は死ぬまでが勝負であり、まだまだ若い。これからちょっと追っかけてもいいかな・・・と。

 

 頑張れ、入船亭扇七

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