Ｂ級グルメの定番、ラーメンライス

「男おいどん」という漫画があった。これがなんと、松本零士の作品であり、大山昇太なる主人公が苦学生よろしく活躍する漫画であった。後の宇宙戦艦ヤマトあたりとまったく違う作品である。

　なにしろ、この主人公、部屋の押入れに洗濯もしないでサルマタを詰め込み、放置しておいたところ、謎のキノコが生えてしまったほどのものぐさなのだ。
　このキノコは、サルマタケと命名され恐ろしいことに、隣の飯屋のオヤジが具にいれていた。とても、ヤマトと同じ作者とは思えない(笑)

　この主人公が、毎回隣の飯屋で食べるのが、「ラーメンライス」であった。当時の小生は、ラーメンとラーメンライスというのは別の食べ物だと思っていた(苦笑)
　その後高校生になり、ラーメンライスの真実を知った(笑)小生は、安いコストでお腹一杯になる合理性に感激し、食堂に行くと頼んでいた。

　大学に行っても、それ専門だった。ラーメンライスはいつしか、小生のあだ名となってしまった(笑)
　くやしいので、ときどき広東麺ライスにしてみたりもした。しかし、いずれにしろ、男おいどんが小生の価値観や食生活にまで、影響を与えたことはまちがいない。

　もっとも、小生サルマタを放置したことはないので、キノコは見ていない(笑)まあ、一人暮らしの男相応ではあったが・・・
　こんな学生時代を経て、社会人になり、いつしかラーメンライスなぞを注文することはなくなった。逆に、今はラーメン屋で、ライスサービスをやっているところすらあるのが皮肉ではある。

　そんな、小生を先日打ちのめす商品をコンビニで見つけてしまった。パッと見、ただのカップラーメンだが、なんとラーメンライスというものがあったのだ。
　これは・・・ライスは別ではないぞ！と思い、よく見たらソバ飯のように、ライスと麺が混ざっている・・・むしろ、これはラーメンおじやとでも言うべきか。

　懐かしくて、つい手が伸びそうになったが、やめた。これは、関西の某所で見つけたためだ。もし買ったら、ホテルで食べるしかない・・・なんとも暗いぞ！
　あっ、もともと暗い青春メニューだったか・・・(爆)