アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

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スペイン紀行12サグラダファミリア

2005-08-06 10:24:30 | スペイン紀行
さて、いよいよスペイン紀行も大詰め、ガウディの超有名な作品サグラダファミリア、聖家族教会である。たくさんの尖塔が立ち並び、なんとも独特な建物になる予定であるが、100年以上経っているのに未完成ということでも有名だ。

 実は、このサグラダファミリア、先日世界遺産になったという。作成途上で世界遺産という、その意味でも珍しいかと思う。
 この建物、ガウディが着手したのは1882年!明治時代であるが、東西南北の面のうち、完成しているのは東西の面のみ、しかも東面もまだ一部未完成という。

 南の面に関しては、そこにまだアパートが建っている(笑)敷地すら確保されていないのだ。聖家族というくらいであるから、東の面は誕生の門ということで、イエスとマリア、ヨゼフが中心だが、生誕を祝福する天使たちの像を作っているのは、日本人彫刻家だという。彼が、門のデザインを手がけているらしい。

 それにしても、大変な混雑である。スリも多いという。必死にカバンを抱えながらの見学だ。いまだ建物の中には祭壇どころか何もないから、厳粛なことにはならない。
 皮肉なことに、ガウディはこの建物に着手し、カトリックに没頭した結果、無欲主義に走り、晩年はホームレス同様になったという。

 その象徴の建物の中にスリ・・・複雑な気分だ。まあ、建物が複雑きわまりないが。ガウディの死因は、路面電車にはねられたことだという。
 それも、はねられたときは、栄養失調でかつホームレス・・・誰だかわからなかったとか。天才の死はドラマティックなものだが、それにしてもである。

 毎年日本でも紹介されるのが、この建物の完成見込みである。最近の推定によると、あと約20年だという。小生が生きている間にできるだろうか・・・
 とても、これまで120年あまりかけ、作ったペースからみて20年ではできそうにないと感じた。そういえば、アルハンブラも150年かけて完成したという。

 また、アルハンブラの敷地内にある西洋風の宮殿、カルロス4世の宮殿も、アルハンブラを征服後に対抗して作ったが未完成に終わっている・・・
 なんだか、永久に未完成のままでいいのではないのか・・・そんな気がしてきた。バルセロナ市内にはガウディの作品がたくさん残っていて、多くは今も実用だ。

 古くて新しい・・・バルセロナはそんな街であった。
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4 コメント

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未完成の建物 (みき)
2005-08-06 13:13:28
私は、この建物を一度見たくてスペインへ行きました。

想像以上にすばらしく、鳥肌が立ったのを覚えています。言葉に言い表せないほどのものです。



塔のてっぺんには登られましたか?



私は登ったのはいいのですが、体力的にダウンしました。ほそーーーい階段で、すれ違う人に「すみません」とか「ソーリー」とか言ってました(スペインなのに・・・)



いつまでも未完成のまま作られていってほしい建物です
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世界遺産 (ゆきこママ)
2005-08-06 13:14:58
>それにしても、大変な混雑である。スリも多いという。必死にカバンを抱えながらの見学だ。

海外でも、人がいっぱいなんですね。

こういうところは、人がいない時に、ゆっくり見たいですね。



>このサグラダファミリア、先日世界遺産になったという。作成途上で世界遺産という、その意味でも珍しいかと思う。

すばらしいですね。

富士山が世界遺産になれなかったのは、周辺のゴミが原因だったとか。。。日本人の「恥」をさらしているようで、とても恥ずかしく、残念に思います。
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あと20年では (すぽっと)
2005-08-06 16:08:39
「絶対に」完成しないでしょうね。。。スペインですから。。。(笑)。既に「世界遺産」になってしまっているのですからなおさらかも、です(笑)。



それにしても120年かけてまだ未完成のこの作品。。。そのパワーの大きさって、スゴイものがありますね。。。



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魔王がすんでそうですね (ちー)
2005-08-07 08:21:23
これはこのままでも良いのではって、私も思います完成したものも素晴らしいでしょうし、未完成なら未完成で、見る人が想像力をはたらかせる余地が残ってるので、それはそれでいいなって思います

何だかモーツァルトの「未完成」を思い出しますね
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