
いやあ泣いた泣いた・・・映画「35年目のラブレター」を見た小生の感想である。ご案内の方も多いかと思うが、この映画実話をもとにしたもの。
だけに、リアリティがあるのと、わかっていても引き込まれてしまうので、もうほとんどグチャグチャになってしまった。
奈良の美しい風景をベースに、物語は進む。笑福亭鶴瓶演じるご主人と、原田知世演じる奥さんの醸し出すなんともいい空気が、それだけで幸せな気分になってくる。
そして二人のなれそめや、新婚生活を描く上白石萌音に至っては、もう萌えまくるほどいい感じだ。
彼女の人柄の良さや、いい意味での昭和感が見えるような演技はまさに「ならでは」のものと言えよう。
そうそう、原田知世と鶴瓶が新年を迎えるシーンは、往年の原田知世ファンにとっては「私をスキーに連れてって」の名シーンを思い出すようなものだった。
これだけでもちょっと嬉しくなったりして・・・また、タイプライターやワープロなど、オヤジ世代にはノスタルジーをもって見てしまうものも嬉しい。
そんな鶴瓶が一念発起し、学校に通うのだが、その先生が安田顕、さらには笹野高史、江口のりこなど、脇を固めるキャストもいずれもいぶし銀の好演を見せてくれている。
あくまで、個人的な感想だが、重岡大毅(若き日の鶴瓶)が生い立ちを語り、上白石萌音がそれを聞いて発した「つらかったね」には号泣してしまった。
歳のせいか、涙腺が緩くなり、このところ映画で泣いてしまうことが多いのだが、今回は終わってからもしばらく涙が止まらなかった。
それは、お気に入りの上白石萌音や原田知世がいたからだけではないだろう。なにより、鶴瓶演じる主人公の人柄がきわめてリアルで、本当にいい人なのだ。
それが、映画を通してずっと見えているからこそ、小生にとっては涙をこらえきれなかったのだと。
小生のような世代の皆さんにはぜひご夫妻でご覧になってほしいと思った。「35年目のラブレター」はそんな映画であった。
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