アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

高校生らしさってなんだ・・・

2014-08-25 06:00:49 | つれづれ
今年の夏の高校野球は、北信越勢の活躍などが話題になったが、話題といえば、東海大四高の西嶋投手の超スローカーブが物議を醸しだした。

 これに対して、元フジテレビアナウンサーがツイッターで「これを投球術とは呼びたくないし、こういうことをしていると「世の中をなめた少年になって行きそうだ」と批判。
 たちどころに炎上することとなった。さらにこれに対し、ダルビッシュが超スローボールは一番難しい球として支持すると、これを受けてこんな展開になっている

 混血とかイスラムとか、およそ議論と関係のないとんでもない話には、言いようのない気持ち悪さを禁じえないが、ここで取り上げたいのはよく高校野球の世界で議論になる「高校生らしさ」である。
 清く正しく潔く・・・なんてものだろうが・・・

 たとえば、超スローカーブは「人生をなめている」のか、トリックプレーは「高校生らしくない」のか・・・チェンジアップはいいのか。
 もともと、野球はルールの範囲内でだましだまされることで成立するゲームである。ストレートを見せておいて、カーブやスライダーをワンバウンドさせて空振りをとるのは極めて当たり前の投球術だ。だれもこれを「高校生らしくない」なんて言わない。

 かつて高校野球の名門チームだったところの選手が、甲子園でやったあるプレーを小生は覚えている。
 ランナー二塁でヒットを打たれ、処理した外野手は後ろを振り向き、あたかも後逸したかのようなふりで、ランナーが三塁を飛び出したところを刺したのだ。

 これに対し、テレビでは「頭脳的」とか「巧みな」とは言っていたが、高校生らしくないとは言われなかった。
 少なくとも、一度負けたらすべて終わりという甲子園をあの形式でやる以上、勝利至上主義の「日本的な」野球がはびこるのは当然だ。

 そんな中で、大人たちの都合で「高校生らしくない」なんて言うこと自体がすでにナンセンスだと。
 実態として、ほとんど授業など出ずに練習に明け暮れているチームも全国にはたくさんある。以前プロ入りしたある選手は、「授業は週に2時間」と言っていた。これが「高校生らしい」のか・・・

 なんとも・・・なあ。
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