アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

第14回ザ・菊之丞

2018-02-21 07:00:04 | 落語

お気に入りの噺家の菊之丞の独演会である「ザ・菊之丞」、席亭さんに知己を得てから可能な限り出かけている。

 

 今回は第14回という・・・会場はいつもの町屋ムーブだ。今回も優先予約にさせていただき、最前列のいい席からの拝聴となった。

 まずは開口一番、菊之丞の一番弟子のまめ菊だ。彼女は前回なかの芸能小劇場で聞いたことがあるが・・・今回のネタは・・・おっ「初天神」だ。

 

 明るく元気なのはいいが、ややテンポが単調になり、まったりしてしまったかな・・・と。まあ今から下手にまとまるよりは・・・だ。

 というところで菊之丞の登場、一席目は何をやってくれるのか・・・と思っていたところ、お金の話から始めて・・・おお、「夢金」だ。

 

 かなりメジャーな噺だが、久しぶりに聞くぞ。調べてみたら、なんと2012年の一之輔のこのとき以来だった。へえ、そんなに久しぶりなんだと・・・

 肝心の噺は、雪がしんしんとでなく、かなりガンガン降っているのがよくわかる風景、暗闇の中を静かに進む船・・・むむ、きれいに見える

 

 さすが菊之丞だ。そしてサゲだが・・・夢金の由来となった、あの・・・サゲは最近多くの噺家が避けている。

 この日のそれも、セクハラにならないものですっきりとしたものだった。ここで満足して中入りに・・・

 

 さて再開後まずはゲストの文菊の登場だ。菊之丞の弟弟子にして、真打昇進も一之輔同様抜擢昇進だったが・・・

 うーん、好みの問題はあるだろうが・・・若さを感じない。元々文部省推薦みたいなきちんとした落語をやると思っていたが、ちょっと印象が変わったかなと。

 

 始めたのが「千早ふる」だった。文菊らしい演出もあり、楽しめたのではあるが・・・なんか違う、これでいいのだろうかって気がする。

 もちろんあくまで個人の趣味の問題であり、ダメというのではないのだが・・・

 

 そして続けてトリの菊之丞の登場。ネタ出ししていた「文七元結」だ。この大ネタをどう仕上げてくれるのか楽しみだ。

 おっ・・・おお、これは軽い。ともすれば肩に力が入りすぎてやたらくどい演出になったり、お涙頂戴とばかりにたたみかけることが多い中で、この軽快さは好感が持てる

 

 軽いといっても、適度なものでテンポもいい・・・しっかり聞かせてもらい、大満足でラストまで・・・

 素晴らしいことに、この噺をきっちり30分で仕上げてくれた。最近、長くやることが価値みたいな噺家が多い中、これは大拍手だ。

 

 ますますお気に入りになったぞ菊之丞。もっとこれからも噺を聞くのじょう・・・って、寒いぞ、おい(苦笑) 

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