アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

三鷹で菊之丞独演会

2012-11-19 06:00:07 | 落語
三鷹の落語会というとすっかり小生の定番となっているが、お気に入りの菊之丞の独演会が開催されたので出かけてきた。


 開口一番は、三遊亭しあわせ、ちょっと変わった名前だが、歌之介の弟子という。考えたら、歌之介の弟子って、「ありがとう」とか、面白いのが多い。
 始めたネタは「転失気」。このところよく聞くパターンと仕立てが違い、ちょっと新鮮だった。声がいいので、このまま元気にやっていってほしい。

 そして、続いて二ツ目の朝也。始めたのは「壺算」であった。声がいいのだが、ちょっと気負いがあるのかキンキンした感じが気になったが、間がよくて面白い。
 一之輔の兄弟弟子ということだが、一朝の弟子ってなかなかいい感じがするかも。

 そしてお目当て菊之丞の登場だ。お芝居の話を始めたかと思っていたら・・・おお、「淀五郎」ではないか。
 最近では、市馬、王楽で聞いたのが印象に残っているが・・・うーん、さすが菊之丞だ。芝居がかりのところの美しさといい、セリフ回しといい、素晴らしい。


 市馬の仲蔵はさとす感じがよかったが、菊之丞のそれは、もう少し若い。これは演者の年齢がなせる業か。とはいえ、大満足の一席であった。
 さて、中入り後はヒザの正楽の登場。いつもながらとぼけた感じで、ゆっくり始めた。幸いこの日は通路側の席。お題を・・・というところで、すかさず小生リクエストした。

 それがトップ写真のこれ。お題は・・・そう「淀五郎」だ。嬉しいのは、この作品、B面と呼ばれる、切り残しの方もいただけたこと。
 これは、はさみ試し以外ではめったにないことだ。なんてラッキーだこと・・・そういえば、以前もここで正楽の弟子に作品を作ってもらったが、あの時は「文七元結」であった。当たり前だが、できが相当違う。これは家に飾って自慢できそうだ。

 さてさて、トリの菊之丞の登場だ。淀五郎の後だけに、少しは軽くいくかな・・・と思っていたら、おっ・・・これは・・・「二番煎じ」だ。
 市馬が冬場の定番でよく掛けるネタだが、菊之丞では初めてだ。基本は市馬の型に近いが、そこはそれ、菊之丞らしい仕立てになっていた。

 歌やセリフ回しなど、きれいにまとめてこれまた大満足。この日の菊之丞は、力の入り方もほどよく、とてもいい感じであった。
 まだまだ若い菊之丞、これからがますます楽しみになってきたぞ。
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