新年の初落語は、池袋の東京芸術劇場での兼好・米團治の二人会だった。ともに大のお気に入りの噺家さんだ。
会場はあまり縁のないところだが、駅からも近くアクセスはいい。といいつつ、まずは開口一番、兼好の四番弟子のけろよんから。
「子ほめ」だが、口調もいいし声もいい。基本に忠実にやっていて、期待したくなる。そして、米團治の登場だ。
あれっ・・・ずいぶん頭が白くなってるぞ・・・と。いつものように上品な高座着だが、髪が違うので印象も異なる。
後でわかったのだが、もともと白かったのだが、染めていた由。65歳を機に染めるのをやめたとか。おお、同世代の小生と同じだ・・・どうでもいいか、いいですね。
始めたのは「百年目」だ。江戸版だと淡々と物語がすすむのだが、上方版だと、鳴り物も入るし、場内がパーッと明るくなる。
それは師の持っている空気感もあるのだろう。その明るさが後半にかけて転換していくのがコントラストになってすばらしい展開になる。
中入り後、兼好との対談だ。兼好がこれまでの米團治の失敗談を軸にツッコミを入れる。爆笑の対談になった。
そして、兼好の登場だ。百年目の後に何もできない・・・なんていいつつ、いつもの兼好ワールドで・・・おっ、これは・・・「不動坊」だ。
いろんな人がやるが、以前一之輔のそれに爆笑したことがある。ところが、この日の不動坊はそんなものではなかった。
わかっていても爆笑・・・いや大爆笑してしまった。ここまで笑わされるとさすがにおなか一杯になってしまった。
それにしても兼好のこの破壊力、凄まじいなあ・・・ってか、少しは爪の垢を・・・ってか。大満足で帰路についたが、さすがにちょいと疲れたかも。
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