銘石の宿「かげつ」に宿泊

今回、ぶどう狩りの前泊場所として選んだのが石和温泉の、銘石の宿「かげつ」である。これまでぶどう狩りの宿といえば、勝沼のぶどうの丘のお宿とか、石和温泉の「慶山」、さらには真木温泉などに宿泊しているが、今回は新規開拓だ。

　

 

　まずお宿に到着して圧倒されたのが、庭園や館内のあちこちに並ぶ巨石の数々・・・ただしくは銘石というべきだが、なるほど銘石の宿というのもむべなるかなと。

　石和の温泉街の中にあって、入り口からは想像できないほど、館内はゆったりしていて、石を配したお庭のほか、庭だけでなく館内にも鯉が泳いでいたりと、非日常の世界の感じだ。

 

　建物も二階までということで、規模の割に客室数は少なく、パーソナル感はある。同じ山梨の真木温泉の規模を大きくした感じというのが正しいだろうか。

　食事の方も二食とも食事処でいただくスタイル。夕食は個室、朝食は集合会場だが、バイキングではなく、静かにゆったりいただけるようになっている。

　

 

　料理はひとつひとつしっかりしたもので、ボリュームも内容も文句なし。秘湯の会のお宿とは異なるものの、これはこれでいい印象であった。

　同じ石和温泉では慶山が比較対象となろうが、価格的にはプランにもよるが、慶山より安く宿泊も可能、まあ同等というところ。

 

　だが、静かさや、ゆったり感ではこちらの方が上回る。となれば、これはいいお宿を知ったぞ・・・と。よって、気分的には規模の大きい秘湯のお宿にいるような・・・

　そうそう、館内のあちこちに鯉がいると書いたが、鯉の餌を販売していて、餌やりをすることができる。

　

　朝食後、あちこちでお子様が鯉に餌やりをしていた。中にはずいぶん大きな鯉もいたが、これまた貝掛温泉にも通じるなあと。

　フロントや館内のゆったり感は、嵯峨沢館や秘湯のお宿の美郷館にも通じるようなところがあるかと。

 

　ときに真木温泉も秘湯の宿っぽいところだったが、大浴場自体はこじんまりしていた。その点だけは、惜しい感じがしたのだが・・・

　そういえば、慶山のお風呂は規模の割には普通な感じだった記憶があるが、というところでお風呂に関しては別稿に改めることにする。