平の高房の温泉は、美肌の湯として有名だが、その魅力は温泉だけではない。いつも同じようなことばかり書いているが、こちらのお宿も隙がない。
まずお宿の建物だが、元々材木商を営んでおられたご主人が建てた建物なので、木材をふんだんに使っていて、素人目にも贅沢さがわかる。
敷地も広いが、斜面を巧みに使っているため、三階建てだが、景色は抜群。ただ、その分階段も多く、脚の悪い方にはお勧めできない。
今では珍しい下足番さんが受付してくれて、階段を上がると、フロントとロビーがある。このロビーの空間は特筆もので、天井が高くゆったりした時間が流れる。
この敷地や空間のもたらす、ゆったりした時間はこのお宿の大きな魅力である。そして、お楽しみの食事だが・・・
平家落人の里として名高い湯西川は、囲炉裏料理が有名だが、イワナやジャガイモなどに加え、一升ベラという名物料理が出る。
これはこれで一升酒が飲めるというところから来ていると。そしてイワナと八汐マスのおさしみや、鍋など品数もボリュームもある料理が続く。
お酒といえば、毎回こちらの名物の凍結竹酒をいただくのもお約束。竹筒に入れたお酒をキンキンに冷やし、竹のおちょこでいただくが、抜群に美味しい。
毎回こちらでは和牛のステーキを追加でいただいているが、今回はお腹が苦しくなってきた。もちろん抜群に美味しいのだが・・・
やはり年齢のせいか、夜は満腹でお風呂にも行けず、寝ていたらいささか苦しくなってきた。次回からは和牛は控えるしかないか・・・
さて、このお宿の最大の魅力は・・・と問われると、社長と女将さんを中心としたスタッフさんのもてなしだ。
こちらの社長さんは純朴なお人柄で、自ら汗をかいて働かれるタイプ。若いスタッフさんに聞いたら、自分のような者にもお優しいと。
また女将さんもスタッフさんとは同じ目線で接していて、そうしたスタッフさんのESの高さが、我々にとってもいいサービスとなってつながっている。
番頭さんはもちろん、中居さんや下足番の方など、顔なじみになっていて、定着率の高さが嬉しいところだ。
女将さんは、洗練された上品さがステキな方。今回は若女将となる、お嬢さんも紹介していただいた。
社長と女将さんの魅力がこのお宿の最強ポイント・・・改めてそれを感じた。
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