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アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

市馬・菊之丞二人会

2011-11-22 06:24:11 | 落語
市馬・菊之丞といえば小生お気に入りの噺家である。その二人の会が、昨日池袋演芸場で行われたので、出かけてきた。



 池袋演芸場は、定席の寄席だが、時々こういう特別な会をやる。また、会場が狭く、コアなファンが多いのが特徴。ましてこの二人の会ともなれば・・・で、前売り券を入手。
 とはいえ、全席自由だからということで、開演の三十分前に着いたが、すでに会場には行列が・・・かろうじて座ることができた。

 さて、入場時に渡されたチラシによると、二人が二席ずつやり、市馬が「富久」、菊之丞が「たちきり」をネタ出ししていた。
 さて開口一番は市助、「子ほめ」だった。相変わらず、発展途上だが、少しずつ落語に近づいているという感じか。

 そして市馬の登場。一席目は芝居系のマクラからスタートして・・・おお「権助芝居」だ。最近とんと聞く機会がない。考えたら十年以上聞いていないかも・・・
 そして菊之丞の「たちきり」だが・・・うーん、なんだろう。ちょっと気負いが出たか、やや重くくどい。演出もかつての可楽あたりのそれとは異なり、微妙な違和感も・・・

 もちろん、レベルが低いのではないのだが・・・ということで中入り。中入り後は、再び菊之丞。冒頭「たちきり」でお客さんを疲れさせてしまったといいつつ「火焔太鼓」に。
 こちらは軽快に展開して楽しく聞けた。志ん生・志ん朝の親子が十八番にしていたネタだが、もうちょいハチャメチャにやってもらえると、さらによかったが。

 そして市馬の登場、ネタ出しの「富久」だ。先日中野で聞いたばかりであるが、狭い会場で、しかも生声で聞くとまた雰囲気が違う。
 細かなしぐさからにじむ心情、お酒とともに変わっていくところなど、展開とともに引き込まれるところはさすがに市馬。

 すっかり満足した一席だった。菊之丞の「たちきり」は、これから仕上げていく段階なのかも知れないが、またの機会に期待してみたい。
 あえて好きな噺家だからこそ、もっともっと高いレベルに磨きこんでほしいものだなあと・・・とはいえ、さすがに池袋のお客さんは通が多い。

 ああいう呼吸で、会場がつつまれると演者も乗るんだろうなあと・・・

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