アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

桂米團治独演会@銀座ブロッサム

2014-06-30 06:00:26 | 落語
小生のご贔屓の噺家は何人かいるが、桂米團治はその中の一人である。基本は上方落語のため、関東での口演の機会は限られているが、こちらでの会は予定が付く限り出かけている。


 今回も恒例の独演会が銀座ブロッサムで行われたので出かけてきた。米團治の母親にして、米朝の奥さんがお亡くなりになった直後ということであった。
 基本的に噺家のお葬式って明るいものなのだが、おそらく噺家のおかみさんも同じなんだろうかと・・・

 ということでまずは米輝の登場。始めたのが七度狐だ。おお、今日はネタ出しで米團治が三十石をやるので微妙に被るネタだぞ。
 以前から米團治の会ではよく出ている彼だが、なかなか達者で十分なレベルにある。江戸でいえばそろそろ二ツ目でいいのでは・・・って。


 そしてプログラムではひろばが出るところだが、米團治が出てきた。あれれ・・・と思ったら、おかみさんの話を始め、当初の予定を変え三席やるという。
 これはなかなか嬉しいぞ。といいつつ、始めたのが「地獄八景亡者戯」さすがにフルでやるのは・・・で、前半で終えたが、たっぷり楽しませてくれた。

 続いてひろばの登場。ざこばの弟子という・・・始めたのは「上燗屋」というネタ。江戸で言うと居酒屋あたりのネタ。
 お昼にたっぷり食べたせいか、失礼ながら一瞬意識を失ってしまったが、まずまず面白かった。


 さて、中トリで米團治が出てきた。もちろん着替えてきていて、エンジっぽい羽織に白っぽい高座着。相変わらずオシャレだ。
 始めたのは「鹿政談」。基本的には江戸のそれとまったく同じ。しっかりした展開だが、やはり華を感じるのは米團治ならではだ。

 中入りをはさみ、トリで再度米團治の登場。ネタ出しの三十石だ。江戸では故円生、最近では市馬が掛けているが、今回がネタおろしだという。
 聞かせどころの舟歌も、美声でうならせてくれたし、江戸版では聞いたことのないストーリーも聞かせてくれた。

 さすがの仕上がりに大満足で帰路についた。15:15終演予定が15分延びたが、不満を感じた人はほとんどいないだろうって・・・
 これからも米團治は追いかけないとなあ・・・
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