アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

岸権旅館の黄金の湯

2018-02-13 06:00:09 | つれづれ

日本秘湯を守る会のお宿巡りをしている小生だが、いい温泉であれば・・・ということでそれにこだわらず、温泉に入りに行っている。

  

 今回お伺いしたのは、以前一度行き、好印象だった伊香保温泉の老舗旅館の岸権だ。いかにも・・・な名前で、伊香保の石段の真ん中に位置している。

 創業は天正四年(1576)という。これはとんでもない老舗である。伊香保にはかつて岸権のほかにも金太夫とか伊香保グランドホテルなど名だたるお宿があったが、その多くが伊東園や大江戸温泉物語などに買収されている実状からすれば、よく頑張っているというべきだ。

  

 岸権(岸権左衛門)は石段街に沿って、かつては岸六左衛門と岸又左衛門に分家して、三軒のお宿があった由。

 その三軒の名前が現在の岸権のお風呂の名前になっている。まず権左衛門の湯は離れにあるが、温泉評価項目6項のうち5項が満点という素晴らしいもの。

 

 こちらの温泉は黄金の湯といわれる茶色のもの。鉄分を多く含むが、湧出するときは透明なもので空気にふれると酸化して茶色になるという。

 かなり金っけを感じるものだが、そのせいかなんとも心地よく体が温まる。適温で長く入れるのも嬉しい。

 

 ただし、こちらはお風呂だけで、身体を洗うところがないので、ここから展開して六左衛門の湯に向かう。

 こちらは内風呂と展望露天風呂、それに洗い場とミストサウナがある。内風呂は湯気で写真がぼけているのが申し訳なし。

 

 さらに又左衛門の湯はいわゆる大浴場だ。どちらの湯も黄金の湯で抜群にいい気分である。お風呂も多く、ゆったりしているせいか、大型旅館でありながら、お風呂も混雑するようなことがないのが嬉しい

 この温泉の良さは、日本秘湯を守る会のお宿にも匹敵するレベルと思うが、大型旅館であるがそれを感じさせないのはスタッフの努力もあるのだろうか。

  

 その大きなファクターは食事にも表れているのだが・・・そこは別稿として、前回こちらのお宿がお気に入りになった理由のひとつがスタッフのキメ細かい対応であった。

 今回もその空気感は変わらず、気持ちよい滞在をさせていただいた。悪口を言うわけではないが、ハワイアンズとか、箱根グリーンプラザなどとは目指している方向感が違うのかな・・・と。

 

 朝、権左衛門の湯から本館に戻る途中、後ろから来た老齢の女性が声を掛けてきた。「本当にいいお湯ですねえ」と。

 もちろん、小生その女性と面識もないのだが・・・そんな風に声を出したくなる気持ちがわかる・・・それが、このお宿の価値なのかも知れない

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