「桜田温泉 山芳園」は松崎町にあるが、海からは少し山側に入り、オーシャンビューではない。その代わり、川に沿って見事な桜並木があったり、お部屋からの景色も悪くない。
ただ、そんなことは二の次で、温泉に「何もしない」をしに行く身としては、館内で快適に過ごせることの方が大切だ。
その点で、山芳園は館内が清潔感にあふれ、明るい。部屋数も少ないため、密になることもなく、ゆったり過ごせる。
部屋の中もシンプルな佇まいだが、どこかセンスを感じるもので、スマートな印象を受ける。また宿泊したことはないが、部屋の中に露天風呂のあるお部屋や、メゾネットタイプのお部屋もあるなど、お部屋もバラエティに富んでいる。
さらにはワーケーション対応の事務スペースもあるという。
そのセンスのいいスマートさはあちこちに見えていて、たとえばチェックインの時には、各自お好みの色のタオルを選べる。
そのカラバリはきわめて豊富で、他のお客様とも被らない。またガーゼ地の質のいいタオルで、素晴らしい工夫だ。またお風呂には温泉をつかった美肌パックもある。
浴衣の帯は、伸縮性のあるタイプで、それを丸めて100均あたりのヘヤゴムで留めてある。いちいちスマートだし、この帯が締めやすく緩みにくいのもステキだ。
今回食事の時のお品書きに桜の模様のパンチ穴が開いているのを発見した(左上写真)。ちょっとしたことだが、こういうところにセンスを感じてしまう。
食事は海の幸をつかった美味しく健康的なもの。今回、初めて見る中居さんにワインを・・・と言ったところ、間髪いれず「サシミソーヴィニヨンですか」と言われた。
事前に若女将から情報連携がされていたようで、かゆいところに手が届くのも魅力的だ。今回はこのワインに加え、伊豆のワインもいただいてしまった。
若女将は、ソムリエでもあり、日本酒も詳しい。元CAで旅館経営について某大学で特別講演をするなど、聡明でまさに才色兼備な方。
若旦那もスマートで、事前予約の電話対応などをしていただければ、その洗練された動きが想像できるかと。
大旦那と大女将は、いかにも伊豆のご出身という風情のある、素朴なイメージなのに対し、若旦那と若女将は都会的でスマートなイメージと、とてもいいハーモニーを醸している。
スマートで洗練されているのに、どこかほっこりする・・・このお宿は都会と田舎のいいとこどりなのかも知れない。
こちらのご飯はアイガモの有機農法のもの。貝掛温泉の美味しいお米に勝るとも劣らないが、自宅用に購入もできる。当然のこと購入し、帰路についた。
次はいつ行けるかなあ・・・
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