先日、侍ジャイアンツを取り上げたばかりだが、その作者井上コオは事実上一発屋だったが、調べていたら、そのアシスタントの一人が車田正美であることを知った。
車田正美といえば、聖闘士星矢などで一世を風靡したが、小生にとっては彼がメジャーになったキッカケの「リンかけ」こと「リングにかけろ」の方が印象深い。
詳しい検索結果にこちらに・・・だが、ある種侍ジャイアンツなんかはかわいいものというレベルの必殺パンチが飛び交うボクシング漫画だった。
主人公高嶺竜児を中心に、日本代表Jr.のメンバー、剣崎順・志那虎一城・河井武士・香取石松の5人での世界大会は、当時の友人たちとよく話題になった。
先鋒、香取石松は小柄な身体を活かし、高く飛びあがって、空中からパンチを繰り出すハリケーンボルト、次鋒の河井武士はジェットアッパーというパンチが必殺技。
この漫画とにかく表現がすごく、見開きでのパンチシーンは強烈だったし、パンチの周囲にバラが飛び交ったりしている(笑)
それは対戦相手も同じで、デビルプロポーズなんてすごいパンチも・・・
さらに志那虎一城のスペシャル・ローリング・サンダーは、0.1秒間に5発ぶち込むというとんでもない技。
それをドイツ代表は5発すべてにクロスカウンターをかますという対抗策を立ててくる。もちろんジェットアッパーやハリケーンボルトも破られるという大苦戦。
だが、そこは漫画で各自が工夫しながら逆転するのだが、最後の二人、高嶺竜児のブーメランスクエアは、相手が一回転するとんでもないパンチ。
トリの剣崎順のギャラクティカ・マグナムは、相手がリングどころか会場の外まで飛んでいくという・・・(爆)
だが、その準決勝ドイツ戦は一戦ごとの物理学的アプローチがなかなか深く、理系の知人も感心していた。
さらに高嶺竜児には菊という姉がおり、剣崎や香取たちが取り合いになったりと・・・いろいろ盛りだくさん。
単行本でもこんな表紙だったり、途中のカットにも、こんな少年漫画としてはどうよという絵まで・・・
少年ジャンプには、1977年~1981年の連載だったが、すでにかなりの歳になっていた小生たちの間でも話題になるくらいだった。
後に柳田理科男が、それぞれのパンチを科学的に分析したりしていることからも、この漫画がどのくらいインパクトがあったかわかろうという・・・
個人的には志那虎の顔をパンチがすり抜けるディフェンスや、必殺パンチの前などに相手に言うセリフ「ふっ、だせえぜ」が好きだったなあ・・・(笑)
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