全日本フィギュア、女子・・・まさかまさか、こんな決着が待っていたとは・・・正直なところの感想である。
読者の皆さんには、今更だが、備忘録的に記録に残しておきたい。まず、SPで18位とまさかまさかの下位に甘んじた本田真凛だが、フリーでもジャンプに精彩を欠き、15位にとどまった。
彼女は今が踏ん張り時かも知れない。だが、演技構成点は素晴らしいので成長に期待だ。
さて勝負について振り返ろう・・・事前の予想で期待選手に入れていた山下真瑚だが、SPではまさかの9位に留まってしまった。
フリーでは、一転本来の滑走を実現し、見事に6位まで食い込んできた。年齢的にもこれからの成長が期待できそうだ。
さて最終グループでは横井選手も奮戦したが、正直なところSPの得点から見れば、紀平以降の5人に絞られていると思っていたが・・・
その紀平がいきなりもの凄い演技をしてくれた。これは正直逆転優勝でキマリと思ってしまった。
続いた樋口にとっては、この滑走順も災いしたかも。ケガからの久しぶりの本戦は、やはり本来の樋口のそれではなかった。
ところが、ここからがさらにさらにと勝負が転がる。続いた三原はノーミスの快心の演技でこれはいくぞ・・・と思ったが、さすがに紀平には届かず。
そして勝負のカギを握る宮原だ。終盤のわずかなミスが結果論では命取りになった。紀平にわずかにおよばず、この時点でもはや決まったと。
ところが、これでは終わらなかった。最終滑走の坂本が、まさかまさかの大逆転で優勝とあいなったのはご存じの通り。
採点にいちゃもんつけても・・・ではあるが、坂本の得点はいささか出すぎな印象もあった。なんとかこらえて着氷した三回転サルコーなど、GOEでマイナス・・・と思っていたら、加点されていた。確かに彼女のジャンプは高く見栄えはするのだが・・・
全体の出来からすれば三原の方が・・・とも思ったのだが・・・
こんなところも滑走順のなせる部分もあるのかも知れない。正式発表は24日だが、間違いなく世界選手権は、坂本・紀平・宮原になるはず。
四大陸がどうなるのかも注目だが、坂本・紀平・三原になると予想する。昨年、樋口が二枠の世界選手権で銀を取り、三枠復帰を果たした。
今年は・・・大丈夫だよな・・・と期待したい。
それにしても、この5人に加えて山下まで含めた6人を中心にこれからの日本女子は回っていくことになりそうだ。頑張れ、真凛ちゃん・・・って結局ミーハーかよ。
ところで、細田采花選手ってご存知でした?
なんと、SPとフリーで、3本のトリプルアクセルを成功させた選手。正直、スケーティングなど演技構成点が伸びないタイプ…、でもアクセルは見事でした。
23歳…、今までまったく名前を知らなかったのですが、紀平に誘われて一緒にトリプルアクセル練習したのだとか。
他にも今大会で知って、チェックしたくなった選手もいて、やはり、全日本、面白いですね♪
小生も今回の大会で初めて細田選手を認識しましたが、トリプルアクセル3本は見事でしたし、フリーではコンビネーションも決めたし、単独での加点も素晴らしかったですね。
年齢的には遅咲きという感じになるのかとは思いますが、こうした選手に光が当たるのも全日本ならではですね。ISUの公式大会ではありませんが、これで日本では伊藤みどり・浅田真央・中野友加里・紀平梨花に続いて5人目の成功者となったのはすごいです。
一方で永年将来を嘱望されながらも伸び悩んでいることが見えた選手も何人もいたことも事実。華やかでありつつも、残酷な現実ではありました。