証券投資の羅針盤 :*
前に証券投資には羅針盤があれば安全である、と書きました。
そしてジョン・テンプルトンの投資法が一番分かりやすく、彼自身がそれで
大成功した投資法ですから、それを参考にするようにお奨め しました。
大事なこことなのでもう一度書いておきます。
一 強気相場は悲観の中で生まれる。
これは前の回で五年間の株価足取表を示して説明したとおりです。
二 懐疑の中で育つ。
これも前の回で、証券市場を取り巻く環境がよくないのに、株価が経済
の動向を先取りして(半年ぐらい先行する)上がってくる状態をグラフをと
おして説明しました。
三 楽観の中で成長する。
主要二十カ国の懸命な景気対策で世界景気は立ち直ってきています。
心配されていた巨大企業や、大手銀行も経営破たんの危機を脱し、業
績も回復しています。
日本の場合も、上場企業が七、四半期連続して増益基調にあると発表
されています。楽観(好材料が多いこと)の中で成長する段階に入ってい
ると考えられます。
四 幸福の中で消えて行く。
株て儲かった人が増え、みんなが幸福になっているとき、株価は天井を
打って下げ相場に入っていく状態です。
でもまだそんな状態まで来ていないと思います。
続く