こんばんわ!
皆さんの地域では雨の被害は大丈夫でしょうか?
(トップ画像は数日前の工房。ここ最近の長雨が嘘のようなカンカンのお天気🌞)
最近はブログを書くようになり、
職人グループ凛九のりんりんリンクラジオに参加したりで、
季節や行事について思いを巡らす機会が増えました。
私はもともと
「自分の生活を整える」
ということに力を入れる余力もなければ、その気もないような、ズボラな毎日だったのですが😅
(強がって過去形にしてみましたが現在進行形です)
それでも
実は四季折々の自然や自分の変化というものは確実に起きていて、
ブログやラジオで振り返ったり意識的に言語化することで...
日記を綴っているかのように...
その時々を大切に過ごせてるような...
そんな...
気がしています✨✨
(顎しゃくれ首かしげ笑顔)
(お願いだから錯覚だよ、とそっと肩に手を置かないで下さい)
前回のりんりんリンクラジオのトークテーマは「お盆」でした。
お盆!
その際は伊勢型紙とって大事なイベントがお盆にあるのをお話するのをど忘れしておりました!!!
これを失くして何がお盆だ!!
お盆に謝れ!!
あっハイごめんなさい!!
(どっち向いて頭下げたらいいのー!?)
伊勢型紙にとってのお盆
それは渋柿の一斉収穫
毎年、お盆の数日間に、柿渋農家さんたちが柿畑にたわわに実ったまだ青い渋柿を一気に収穫。
その日のうちにどんどん機械に放り込んで柿の実を潰し、果汁をタンクに集めます。
果汁と聞くと響きは美味しそうですが、渋柿は渋柿という名前だけに、口の水分をすべて持っていかれるような感覚になる壮絶な渋さでお腹を壊す事もあるという
決して飲んではいけない汁
です。
つぶしたての果汁は収穫した時の緑の実の色をしていますが、この液体を3年程寝かせ熟成させると...
だんだん色が褐色になり
とろみが出て
(えもいわれぬ香りになり...)
ついには柿渋という防水・防腐・消臭・素材強化・接着・染色などさまざまな効果を発揮するミラクルアイテムに成長していきます✨✨
伊勢型紙に必要な柿渋と手漉き和紙は、2つとも岐阜で作られているんですね😃
この2つの天然素材で専用の材料となる型地紙を作り、彫師が彫刻に使うのです。
なぜお盆に一斉に行われるのか?
これは私の推測でしかありませんが
柿渋農家さんは柿渋の他にもお米やお茶などいくつかの作物を作る農家。
普段はサラリーマンの方もいらっしゃいます。
渋柿は実をもいだその日のうちに潰さないと渋の成分(タンニン)が弱まってしまうので(熟してはいけないということ!)スピード勝負になり、その為人手が確保できるお盆休みのうちに近隣の方も集まって一気に行ってしまうのではないか?
と想像しています。
きっとお盆恒例の一大イベントですよね!
(楽しいか楽しくないかは別として😂
いや、でも大変な中にも皆で笑顔でがんばっている様子をインスタから拝見しています☺)
私は
何年も寝かし
柿渋の良い色が出た型地紙を
ただ購入し、彫らせていただく身。
型地紙は血と汗と涙の結晶と思って
農家の野原家さま+その他大勢のみなさんの労力に思いを馳せながら
(和紙を漉く石原さんにも思いを馳せながら)
これからも大切に使わせて頂きたいと思います🙏🙏🙏
本当にいつもありがとうございます!
型彫師になりたくて
鈴鹿に住んだその日から
私のお盆はご先祖様と柿渋農家さんに感謝をするためのお盆
だな!
今年は雨が多い変なお盆でしたね。
無事収穫されますように🙏
そして大雨の被害が少しでも減るよう切に祈るばかりです...🙏
おっと、今回だけで13回もお盆と書いてしまった。
これで2021年のお盆も充実したなあ。
(.....これで15回。ニヤリ)
今夜もお読みくださりありがとうございました。
皆様良い夜を〜(^o^)/
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追記:8/18_6:50に一部訂正致しました。
渋柿には毒はありません。
渋柿の皆さんには心よりお詫び申し上げます。