以下ネタバレあり。
85歳の誕生日を迎えた世界的ミステリー作家のハーラン・スロンビーが、
その翌日に首を切った状態で遺体で見つかる。
名探偵のブノワ・ブランは、匿名の依頼を受けて刑事と一緒に屋敷に出向く。
自殺で処理されているが、ブランは殺人ではないかと考え捜査を始める。
まあまあ面白かったです。
ミステリー作家のおじいちゃんの看護師が
謝ってモルヒネを大量投与してしまい
看護師さんを救う為におじいちゃんが首切って自殺するのですが
実は元々別の殺人犯がいて、モルヒネと鎮痛剤を入れ替えてたって話でした。
薬の入れ替えはありそうだなぁ…と思ってたのでやっぱりかと。
なので勘違いからおじいちゃんは自殺してしまったというなんとも皮肉な話に…
舞台で見られそうな感じのお話で
だいたい決まった人数が出てきてその中に犯人がいる!
というよくあるミステリーの構成でした。
ミステリ好きなら飽きずに見られそう。
犯人は誰か、というよりも
最初から手の内を明かして犯人目線でストーリーが展開し、
(今回は看護師の真相が早々に語られ、看護師目線で話が進む)
いかに探偵から逃れるか、って感じなのですが
最後に真犯人登場という大どんでん返しがあり、楽しめました。
真犯人はおじいちゃんの孫なのですが
最初から問題人物として描かれているのに
看護師はなんで探偵より孫の方に真実をぶちまけるのか…
警察にだけは知られたくないって事でしょうかね。
結局家政婦が殺されかけた事で探偵の方にも正直に話をするのですが。
ところで、あの家政婦はなんで犯人だと思われる人呼び出すのに
あんな廃墟みたいな所選ぶんでしょうか…
危険人物なんだから、人目がある所にしろよ!
後、真犯人呼び出して事の顛末を洗いざらい話するのに
あんな刃物のオブジェのある部屋選ぶんじゃねーよ!
だいたい日本のミステリ系ドラマでも
最後の犯人暴きは断崖絶壁でやるし、
ミステリーの登場人物はどこの国も危機意識が低いと思います。
星は3.5。
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