カタスミ

幸せなひとりぼっち

妻に先立たれた偏屈頑固じーさんが
ご近所さんと交流を深めていくお話。
以下ネタバレあり。























孤独な偏屈じじいが人と交流していき
心を和らげていく話って
この前見たダニエル・ブレイクもそうですが
なんで最後じーさん死んじゃうんでしょうかね…
幸せなひとりぼっちがヒットしたから
ダニエル・ブレイクが話パクったんですかね…
確かにじーさんは工作が上手だという
共通点もあるなぁ…

主役のじーさんオーヴェは59歳…59歳!?
もっとおじいに見えるんだが…69歳なら納得…
59歳なんかまだまだこれからやんけ…
あれ?ダニエル・ブレイクも59歳と違ったっけ…?

オーヴェはとにかく規則にうるさくて
もう周りに怒鳴り散らして注意する偏屈じじいなのですが
妻ソーニャに先立たれ、仕事もクビになり、
失意のうちに自殺を試みますが
偶然が重なり、とにかく妨害されます。
首つりもガスも電車飛び込みも銃も全部。
このじーさんがめっちゃ神経質な反面
周りの人達はめっちゃ脳天気というか
良い意味で人なつっこい、悪い意味では空気読めないって感じですかね?

自殺をする、過去を思い出す、自殺を妨害される、の連続の映画だと思いますが
とにかくこのオーヴェ、結構壮絶な人生を歩んでおりました…
母親は小さい頃に亡くなり、
親父さんは電車に轢かれ(もうちょっと安全対策しろよと思う職場なんだが)
家は火事になり(勝手に取り壊すから消火するなとか言われても、中に荷物あるんだが…)
奥さんと旅行に行けばバスの事故に会い(酔っ払って運転てあるまじきなんだが)
子供は流産し…いやぁ、こんな人生ある?

奥さんの事は溺愛していたみたいだけど、
とにかく他人には口やかましく、怒鳴り散らすもんだから
奥さんと他者との間で態度違い過ぎん…?と思いました。
奥さんが死んだからこんな偏屈じじいになっちゃったの…?
それとも奥さんが超絶寛大だったのだろうか…
隣に越してきた家族も図々しくて空気読まない人達だったので
それが逆にオーヴェには良かったのかもしれない。
普通だとこんな偏屈じじいには近寄らないだろうし
あんな空気読めない家族も嫌がられるだろうし。
Win-Winの関係ですかね…

近所の要介護のおじいさんが施設に入れられるのに
みんなが断固拒否ってたんだけど
日本の感覚だと、施設に入りたくてもなかなか入れないって感じなので
施設側から受け入れオッケーとか言ってもらえたら万々歳な気がするけど
これもお国柄なのかしらねぇ…?
スウェーデンの映画なので、向こうではご近所さんも協力的に
お互いを助け合ってるって感じなのかもしれませんね。
日本だとそうは行かないものねぇ…

まぁ、そこそこ感動する場面もありましたが
ダニエル・ブレイクと内容が酷似しすぎて
最後オーヴェが死んじゃっても
なんでじいさんすぐ死んでしまうん…?と思って
前ほど泣けなかったわ。
59歳ってまだまだ死ぬ年じゃないよねぇ…
お葬式にはたくさんの人が来ていたし
貧困って感じでもなかったので
ダニエル・ブレイクよりは悲壮感はなかったかな…
星は3.5です。
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