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カタスミ

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『現代語訳南総里見八犬伝(上)』曲亭馬琴著 白井喬二訳

2021-12-11 11:18:38 | 小説感想
前々から読みたかった里見八犬伝、
上巻だけで600P近くある分厚さと
文庫のくせに1500円もする値段の高さに躊躇したものの
なんとか奮い立って読んでみました。
以下ネタバレあり。
























当時の時代背景の知識が乏しいので
地理関係とか、お偉い人達の関係性とかが
よく分からなかったのですが、
概ね面白かったです。

室町時代の話なのですね~。
伏姫の話から始まるのかと思いきや、
その父ちゃんが若い頃の話から始まるという。
結構本題に入るまでが長い。

しかし8つの玉が飛び散って、八犬士の話になると
どんどん面白くなります。
ただ、八犬士に関わった周りの人達が
どんどこ死んでいくのはまぁ気の毒…
特に若い女性は非業の死を遂げる事多々有り。
犬塚信乃の許嫁の浜路なんてほんと可哀想で…
信乃のことめっちゃお慕い申し上げてるのに
信乃はあんまり気が無いみたいで
浜路が死んでも『かわいそうに』くらいで終わるのよね。
でも同じ八犬士が危機に陥ると
命がけで助けに行くのよ…
これは腐女子が黙っていないぜ…
後何かあるとすぐ切腹しようとするの辞めてww
だいたい皆すぐ死のうとするんだけど、この時代の人達何なん…

八つの玉とアザ、家宝の刀、次々と迫る危機、
男の娘、幽霊、妖怪、なんやかやで
まぁ盛りだくさん盛りだくさん。
面白い要素が満載では無いですか!
話の内容が昔すぎて難しいですが
今風に置き換えて分かりやすくすれば
めっちゃ面白くなると思います。
船虫がラスボスっぽいですが
玉梓の生まれ変わりなんですかねぇ?

八犬士はとりあえずは全員登場かな?
めっちゃ良いところで終わってしまって
続きが気になるのですが
近所の本屋で売ってないのでちょいとお預けです。

星は4つ。