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随感随筆

感じるままに、気の向くままに
 筆の流れのままに書き記しるす

諸刃の剣

2011年04月16日 | 障害

「頑張ってください」

今、よく聞かれる言葉ですね。

頑張っている人に「頑張れ!」というのは・・・・いかがなものか?

私は、病後のリハビリの時にも何度言われたかしれません。

そう言っていただくのは有り難いことです。

それは、よくわかっています、わかりすぎるくらいわかってます。

その気持ちと裏腹に、「これ以上、どう頑張れっちゅ~ねん!」という怒りにもにた感情があったことも否定しません。

「頑張れ!」という言葉の変わりに、良くなった将来をイメージし続けてください。

私は、障害を持った今でも、「もうちょこっと、上手に身体を使えないか?」と思い、

上手く身体を使える場面を、治るイメージを持ち続けながら生活をしています。

「頑張れ!」という言葉は、言われた側にしてみれば、これほど辛い言葉もない・・・・

そんな、諸刃の剣になる言葉だと、私は身をもって感じています。


作ったけれど・・・・

2011年02月22日 | 障害

型を取って完成まで2週間・・・

標準色の『白』は嫌だったので、黒にしてもらった。

出来上がったとき・・・特に必要ではなくなっていた?

それでも、使っていたけどやっぱり邪魔で今はまったく使っていない私の『装具』です。

     

 


手袋を上手くはめることが苦手です

2011年02月11日 | 障害

昼過ぎまで、雪でした。

雪国の人から見れば、どうってことない量でしょうが、
私にとっては、久しぶりの『まとまった雪』でした。

気温、それほど低いと感じませんでしたが、あす土曜日は典型的な冬型みたいです。

今日はちょっとスーパーに買い物に行きました。
雪はやんでも、雪が溶けるときは寒いものです。
久しぶりに手袋をしました。

長年、軍手や革手袋を仕事の際に使用してきた私。
真夏でも、真冬でも年中手袋をする習慣はありますが、
右手の感覚麻痺が残る今、手袋をはめるのも一苦労です。

五本の指それぞれが、左手のガイドなしでは装着できません。

普通、目をつむっていても装着できますが、
私の場合、目で見てても、寝ている他人に手袋をはめる感じです。
親指のところに、親指と人差し指の2本がはいていたり、
薬指の部分に中指をいれていたり・・・・

ホント、大変と言うより、他人様がみたら笑うでしょうね。

健常者に見える私が、まるでふざけているように見えるはず。

まぁ、根っからふざけ気味な私ですから、お構いなしですが・・・

さぁ、明日はもう少し寒いか?

明日の晩ご飯の用意も、私の役目。
献立、何にするか・・・・
冷蔵庫の中身と相談します。

買い物に出るのは寒いし、出れば財布の中も寒くなりますから・・・・


伝えることは、難しい

2010年12月16日 | 障害

脳卒中などの影響で、
話しをすることが困難になることが『失語症』だと思っていました。

もちろん、それもあるのでしょうが、それほど単純なものではないのですね。
「しゃべれない」だけではなく、聞いたことを「認識」できないとか、「記憶」できないとか・・・。

物事を考えるとき、私は日本語で考えます。
日本人ですから・・・

術後すぐの頃は、耳や、鼻の区別もつきませんでした。
ただ、身体の部位を尋ねられていると言う認識はあったのですが。

今は大丈夫ですが、人と話をすると、『どもる』傾向にあります。
焦れば焦るほど、上手くしゃべれないので、もどかしいのです。

そんな私を人は、「普通や、充分コミュニケーションをとれてるよ」と言ってくれますが・・・
本人は、いたって真剣です。

カタカナを忘れやすい。
PCを入力するにも時間がかかります。

それこそ、自分の状態を上手く説明できません。
だから、『言語聴覚士』の方は、本当に大変だと思います。

失語症、言語障害、高次脳機能障害・・・・・
どう区別するのか、私にはわかりません。

とにかく、障害を伝えることは大変難しいのです。

寒くなってきました。
身体の節々が硬く、痛みを感じます。

健常者の方も含め、お身体をご自愛あれ。


深く考えないことの方がよい

2010年11月05日 | 障害
脳卒中だけでなく、嫌でも残ってしまう『後遺症』(大小にかかわらず)

ガンや、聞いたことのない病気、事故の方もおられるでしょう。
そう言う人達は、どのようにしてモチベーションの上げ、生活をしているのでしょうか?

基本的に「男性より、女性の方がたくましい」と思われます。
なんとなく、そう思います。

リハビリで、出来なかったことが出来るようになったとき、
私の場合ですが、嬉しさしかありませんでした。
「出来た!」と、素直に喜んでました。
今思うと、倒れる前は普通に出来てたのですから、一喜一憂することではないのです。

私がラッキーだったことの一つは、何故かこのように・・・・
出来なかったことが出来るようになったとき、『素直』なんの疑いもなく喜んだことでしょう。

「どうせ完璧には治らない」なんて微塵でも思っていたら、
もっと今の生活にたどり着くのに時間がかかったことでしょう。

そしてもう一つラッキーだったのは、両親と同居ではなかったこと。
つまり、家内と二人暮らしであったことです。

私が出来ないとき・・・
「頑張れ」とは言いませんし、「こういうことが出来ないんだ」という私に、
「そんなの、私もわからん」と過保護でなかったことでしょう。

ただ・・・・・「今、かなり過保護だ」とブツブツ言ってますが・・・

万人にとってのバリアフリーとは?

2010年10月29日 | 障害
台風ですね。

我が家地方でも、今夜から明日にかけて荒れそうです。
気温も最低気温予想は13度。
最高気温、16度でほとんど上昇しない感じ。

夕方ちょっと家内と買い物に出掛けましたが、何回か転けかけました。
何故か、杖を持って行くのを忘れてしまいます。

今日行った大きなショッピングモールのエスカレーターの速度はものすごく遅い。
子供、お年寄りへの配慮でしょうか?
もちろん、エレベーターもありますし、各階の入り口には車椅子も設置されています。
私もまだ後遺症がひどく残っていた頃は、車椅子のお世話になったこともありました。

世の中、いろんな『バリアフリー』が増えてきましたね。

いろんなかたちの『バリアフリー』がありますが、それが万人にとって『バリアフリー』かどうか・・・・?

疑問はあります。
恥ずかしながら、自分がなって、初めて気がつきました。


読書の秋で、身体も・・・・・

2010年10月15日 | 障害

読書の秋・・・

図書館で借りてきた本ですが、思っていたより読むのに時間がかかります。
読んでいても、内容(文章の意味)が時々わからなくなったり、字が読めなくなったり・・・

人は思考するとき、頭の中で言葉をつぶやきます。
私は、日本人ですから日本語で考えます。
時には、ブツブツつぶやいたりします。

しかし、その言葉・・・頭の中の思考そのものが『どもる』のです。

『失語症』とは、口に出すことだけが不自由になるだけではなく、
思考が一旦渋滞したりすることもあります。(私の場合)

ただ、それは外見では見えません。
あくまで私しかわからないことです。
だから、ジレンマを感じるのですが・・・・

時々、腹も立ちますが、随分おとなしくなりました。
人間、丸くなったのです
身体も、丸くなったという噂もありますが・・・・


見た目ではわからないでしょう

2010年10月11日 | 障害

今日、ちょっと電車を利用して出掛けました。

昼前と言うこともあって、比較的乗客は少なかったのですが、
それでも座ることは出来ませんでした。

立っている時間は、10分ほど。
ですから、苦痛ではありません。
乗り慣れた路線、加減速のタイミングや左右の揺れは前もって予想できます。

発車してすぐに一人の男性が、席を譲ってくださいました。
しかし、しばらく車輌は揺れる区間を走行します。

ドアにもたれて安定を保っている状態でしたが、そこから移動となるとまず転倒の可能性が8割。
お礼だけ言って、そのまま立っていました。
もちろん、降車時もしっかりお礼を言いました。

「気がつかなくて、すみませんね。」って言ってくれましたが、それはとんでもない話で、
私にとっては、譲ってくれただけでもありがたいことです。

障害がどの部位なのか?どの程度なのか?その人でしかわかりません。
『片麻痺体験スーツ』なるものもありますが、おそらく10人いれば状態は10人とも違うはずです。

階段、エスカレーターの怖さ、エレベーターは不便なところにしか設置されていない事も多いです。
第一、健常者がバンバン使うので、エレベーターの意味が半減します。

帰宅間近になって足が上がらず、何回か転倒しかけました。

それでも、気候がよくなって気分的にはスッキリしてますけどね。

火曜日は汗ばむ陽気だとか・・・・
空気が乾燥してれば、それでいいですね。


点字ブロック

2010年08月01日 | 障害
俗に言う『点字ブロック』・・・

正確には『視覚障害者誘導用ブロック』と言うのだそうです。

最初に考案され、設置されたのは岡山県らしいです。
詳しくは、こちらをご覧ください。

さて、この点字ブロックですが、視覚障害者の方にとってはなくてはならないものですね。
歩道に敷かれた点字ブロックの上に、自転車が置かれるようなことが有る時代、情けない限りです。

ですが、私にとってはやっかいなものです。
『やっかい』といっては失礼なのですが、
私のほとんど感覚のない右足でそれを踏むのが『気持ち悪い』のです。
なんと言いましょうか・・・・
2ミリほどの段差が気になって仕方がない。

だから私は、点字ブロックを避けて歩きます。

避けて歩ける自分が・・・自力で歩ける自分が幸運です。

ぶつぶつ・・・・

2010年06月26日 | 障害
『障害』を障害と受け取っていない自分がいます。

ただ、決まった場所が痛かったり、動かなかったりするだけです。

発症後、まもなく2年と9ヶ月。

あっという間の『時の流れ』

その間、それ以外にも様々なことが起き、残りの人生が変わりました。

ほんのちょっとだけ、角が取れたような・・・・

それならいいのですが・・・・