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まさかの笠間生活

三鷹に住む私が100㎞離れた笠間に月の半分住んで気づいた。平凡なはずの笠間は「まさか」が一杯の街。

マサカな話1>都会人60人が田舎の集落で餅つき会

2017-01-08 13:57:51 | まさかの笠間生活


ここは、キラバイ県マサカ市の山中のドトモ集落。

こんな畑が50ケ所並ぶ。これを耕す人60人ほどが集まった新年会は、福引抽選から始まった。もう、みんな顔見知りである。滞在施設(丸太小屋)付きに泊まり合うので、親近感が強い。
 

 まとめ役の新年挨拶が済むと、庭に出て餅つき会になる。
手慣れたベテラン・世話役が、もち米をふかし、搗き始める。
 
 
 

この農園の利用者の皆さんは、東京・首都圏の人たち。
畑で野菜の栽培体験、料理して味わい、お隣さんと交流する。
ドトモ集落の伝統行事、マサカ市の祭りやイベントで、田舎生活を楽しむ。

これまで200人余が年間利用して、約1割が利用が終わると、マサカ市に移住するという。
大勢の都会人が田舎へ。まさかの動きである。

移住までしてしまう「まさか」がここにはある。

 

おー、まとめ役の餅搗きプロフェッショナルが搗く。

大勢で、「おから」「大根おろし」「あずきあんこ」にして,よく搗けた餅を腹いっぱい食べた。

「美味しい交流を楽しんだら住みたくなります。皆さん”まさか”を、今年はもっとしましょうね」
「まさか」行事まとめ役の曰くである。


今笠間で話題の若者がフロリダで>初日3位はすごい。

2016-12-01 21:39:53 | まさかの笠間生活

笠間市土師在住の畑中奈採。17歳で全米女子プロゴルフに初挑戦。
(正しくは、全米女子プロ競技出場審査の最終予選会のようなもの) 

ようやくニュースが入ってきた。

 

見事最初のラウンドで4アンダーで3位という快挙。

明日の狭いコースでの「がまん」ができるかどうか。

この人、何かを持っている。大成に期待する。
(写真は11月号の笠間市報の表紙)


ボタン肉のご馳走を頂き、殺生を思う。

2016-12-01 09:19:43 | まさかの笠間生活

ボタン肉

「ボタン」とはイノシシ肉のこと。まさに花の色。よく言い得ている。

お隣さんに貰い、焼き肉にして美味しく頂いた。柔らかく臭くない。

1kmほど離れた山に数か所罠を掛け仕留めたらしい。一緒に手

伝ったという農家の人に話を聞いた。

罠の免許も持つ隣人はこの時期はこれが毎年の趣味。罠の見張

りにピックアップトラックで山道を行く。罠にかかっているイノシシ

を仕留めるのに、大きければ猟銃会員に頼む。30キロとか小さけ

れば、数人掛かりで樫の棒で殴りナイフで心臓または頸動脈を突

き殺す。血を抜いて内臓を出し、近くの小川に晒す。数日後に、山

中の吊るし場に運び、皮をはギ、肉を分ける。そんなことで土地の

ある農家の人が役立つ。

そして我々が美味しい肉のおすそ分けに預かる。牛、ブタもそうや

って殺生したのを買ってきているのだなあと改めて思う。

我が畑にイノシシが2回も来た足跡があった。「獣害」などと騒ぐが、

こちらは獲って食べる。

農家さんの話では、茨城県のイノシシ獣口は15000頭だそうで、

猟師が獲る数が年間5000頭で、また年末には15000頭に増える

とか。

獣害対策の駆除が必要だ。獲ると1頭8000円ほどの補助金が他

県では出るが、茨城県はイノシシ肉が東関東震災時の原子力事故

の放射能調査が終わっていないので、肉販売ができず焼却処分で

あるらしく、駆除補助金が支払われない。

そういう事情で、イノシシ駆除は進むのか、進まないのか。

いろいろな問題が、ボタン肉の周辺には絡んでいるのだなあ。 

茨城県の中でも笠間市はイノシシの宝庫らしく、少なくなった神

奈川県や千葉県の猟友会が笠間に来て猟をする契約をしてい

るとの話も聞く。 

自然や生き物が豊富に居ることはいいし、ボタン肉も美味しい

し、畑を荒らされるのも困る。しかしそれには殺すのも、肉解体

作業も嫌がらず、しなければならないのだ。

そう思うと複雑な心境。


シニアが出版の自分史読了>「在郷太郎 人生劇場」22万字に驚き。

2016-11-28 11:37:49 | まさかの笠間生活

在郷太郎・人生劇場
「在郷太郎 人生劇場」22万字(250ページ)宮間愛(みやま いとし)著 

笠間市に住むM氏の自分史(自費出版本)を読了し、その熱情,緻密さ
に感動したので紹介する。

ペンネーム宮間愛の実名は公開を了解されてないので伏せる。

氏は10月に開催した「シニア・女性の始めるネット講座」の受講生。

この自分発信ブログ講座で「宮間愛」の読者交流のSNSを構築したいと

氏は講座に参加してきた。

本書の内容は下記のような構成である。宮間愛は本書の中で繰り返し

「これはフィクションで事実ではない」と書くが、恐らく自分史であろう。

ちなみにこの本の表題は氏の郷里方言で”ゼアゴタロ”と読む。

 

第一部は、3編からなる幼年から退職後の充実したシニアライフ活躍。

「望郷哀歌編」は先祖、郷里を紹介し、幼年、学童、学生、電機製造会社へ

の入社までを語る。

「青年謳歌編」は、企業内専門学校での研究、情報システム部業務、結婚

生活、中堅職場管理、管理職、早期退職とシステムコンサル担当と退職。

「晩年寂歌編」は退職後のセカンドライフの充実を存分に語る。郷里へ貢

献、丸太小屋作り、震災ボランティア他の地域貢献、デジタル活用の文筆。

 

第二部は、宮間愛のライフワークである「遺伝記憶子研究」の展望である。

遺伝記憶子研究の意義と犯罪事件捜査への4つの活用事例(国鉄松川、

三億円強奪、グリコ、JFK暗殺)、今後の実用化の展望を語る。

 

第三部は、老成を迎えた今の社会の理不尽への存分な主張を前編で語り、

後編で、人生の週末へ対処の戦略を計画し、詳細な実行計画を構想する。

「後編1~3」では、「老体帆待ち編」で、高齢者のあるべき老後生活設計術

  を自分の実践として解説し、詳細なマニュアルを提案する。

  「終末安静編」では、エンディングノートの実践版を解説する。

  「臨終絶句編」では、臨終指図書の事前計画を提案する。

「後編4:輪廻転生」では、死後の世界も視野に入れ構想する。

 

とても愉快な自身の失敗や成功の事例で書かれた文章で、あっという間に

250ページを読破した。私の感想は二つの面があり下記のとおりである。

1.宮間愛は企業人としての現役生活で「情報システム現場人」を体内化し

 た人。人生の全側面を、輪廻転生までを「計画」「実行」「整合化」という

 サイクルで捉える。完成度の高い自分史として、真似したい素晴らしい

 ものである。

2.別の側面から見る。激変の中にある「超高齢社会でのシニアのありよう」

 を宮間愛がどう考えるかを私は注目する。第三部後編1編がそれに充る。

 「生きがい醸成」「社会貢献」「自愛・智力保持」「夢物語」の部分である。

 この宮間の実践を書くことで、周囲の仲間や後輩が読んでくれて、同じよ

 うな仲間が 一人でも増えることを意図しているのではないか。

 緻密な計画実行者ではなく、その未来志向に私は共感する。

 

 「シニア・女性の始めるネット講座」にM氏が参加したのは、宮間愛の「人生

 劇場」の読者の意見交換のsns(ブログやフェイスブック)の構築のためとも

 聞く。今後は氏と思いを共有する人たちの意見交換の司会ぶりが注目される。 

(追記)

 在郷太郎の自分史ではないが、宮間愛が書いた小冊子(19ページ)がある。
 「海を渡った人形」。全文の漢字にルビを振った幼児向けの本である。

  

 昭和の初期に、関東大震災で疲弊した日本の子どもたちにと、アメリカで

 人形を日本に贈る運動があり1万3千体の人形はが全国に配られたが、

 太平洋戦争になり、人形は打たれ焼却されるなどした。しかし、それを隠れ

 て匿う所もあった。

 戦後に、その町とアメリカの町が人形交換の交流をしている。実はそれが

 宮間愛の故郷なのであった。この本は、故郷の子どもたちにその事実を知

 らせる活動の一環である。


紅葉を楽しめた丘と川をめぐる笠間的散歩道

2016-11-19 03:32:12 | まさかの笠間生活

笠間は田舎であり、クルマ社会である。

逆に、道路を人が徒歩で歩けば異常であり危険が伴う。民家の犬に

確実に吠えられる。

散歩好きの私には耐えられない散歩環境である。
スーパーや美術館へ行くにもすべてクルマである。 

と、思うが、本当だろうか。
笠間クラインガルテンから、稲田駅・西念寺、あるいは焼き物通りまで
危険でない散歩道は無いのか。

 

次のコースをガルテンから焼き物通りまで歩いてみた。小春日和のお昼に。

クルマは通らず、犬に吠えられない最高の道だった。

7キロを1時間半でゆっくり。丘を3回下りて、上り下り。森あり田んぼあり、
川あり、アートあり。笠間らしさが一杯の散歩道である。 

 

クラインガルテン裏手の109号道路を42号まで下り、根渡神社への橋を

渡るとのどかな田んぼである。あぜ道を42号に沿って小川の右岸を歩くと

馬頭尊がある。

この脇を進むと、陶芸家のアトリエがある。

 

草むらの中に作品を置いたり楽しんでいる。

 

 林道を少し上ると下りになり、セキスイの工場にぶつかる。
工場に沿って回ると「南スポーツ公園」になる。

涸沼川沿いの広い田んぼが見え、気持ちが良い。 

 田んぼの畔と小川に沿って歩くと橋があり、南吉原の丘を望む。
涸沼川にぶつかるので、下流の橋を目指す。 

橋のたもとに馬頭尊ト「石橋」の石碑がある。

橋から眺めると、上流南方向は本戸の前山。西側には「北」吉原の

丘が見える。
 

 

下流はカントリークラブ・ザレイクスの丘であり、クラブハウスが見える。


 

橋を渡ると、丘を背景にした集落・南吉原であり、長屋門の屋敷、
集会所やお堂がある。

 
 

ちょうどここまでが、散歩コースの距離の半分になる。


お堂の坂の上は紅葉がきれいだった。(トップ写真)


このあたりの森の中には、パンを焼くカフェや陶芸家の家があり

おしゃれな雰囲気の芸術の匂いがする。

丘を北側に下るとをまた田んぼであり、南吉原公民館がある。 
ここからは、水戸線の手越方面も見渡せる。

田んぼの先はまた丘であり、「芸術の森」になる。坂を上ると

日本画の田中嘉三記念館などがある。陶芸家のアトリエも多い。

 この丘の頂上付近は、今、大工事中。

笠間の商店街をバイパスする輸送道路が建設されている。
西側は完成している。南中学方面が見下ろせる。

 

北側の下市毛方面を見ると、「工芸の丘」が見える。


丘を下って、水戸線の踏切を越せば、焼き物通りはすぐだった。

焼き物通りに出るところに「等身大の人形」を街に置く作家の家があった。

笠間の街にはいたることろにアートがある。
 

散歩道の終点は、笠間いわま竹細工工房のあるギャラリー・
バレンドである。 

 このギャラリーは奥田陶芸という陶アートの敷地内にある。

本戸(もとど)のクラインガルテンから7キロ。3回丘を上り下りした。
1時間半かr2時間の、この散歩コースは、ほとんど車に出会わない。
犬にも吠えられなかったなあ。